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平成25・2013年1月17日 BCN
北斗七星 2013年1月14日付 vol.1464
吾
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2013/01/17 09:06
[週刊BCN 2013年01月14日付 Vol.1464 掲載]
▼「推理小説」というのは、江戸川乱歩らが広義のミステリー叢書を監修する際に命名したというのが定説だ。推理小説の誕生は、警察制度が確立された歴史と符合する。警察が犯罪者を捕らえる裏側で、社会の暗部をえぐり出し、法をすり抜けようとする犯人を追い詰めるという設定の小説が多くのファンをつかんだ。
▼最近の推理小説といえば、警察組織の闇を暴いたり、警察の推理に挑戦する内容のものが増えている。昨年末、推理小説ばりの事件があった。遠隔操作で殺人予告の書き込みをした犯人と思われる人物が、「新しいゲームのご案内です」と、ウイルスを仕込む手口を書いたUSBを東京・埼玉・山梨の境界にある雲取山の山頂(標高2017m)に埋めた。これを警察が捜索したのだ。
▼今回の事件は、かつて遠隔操作で犯人に仕立てられ、逮捕までされた人たちにとってみれば心中穏やかでないだろう。トレンドマイクロによれば、真犯人は相当の技術をマスターした“腕の立つ”人物らしい。たとえUSBを回収して手法を解明したとしても、裏をかいて次の犯罪を実行するに違いない。ここは、別の重大な事件を起こす前にすべてを解決し、警察が勝利することに期待する。(吾)
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シネマトゥデイ
平成25・2013年1月17日 シネマトゥデイ
生田斗真、引きこもり生活を敢行して役づくり!“死んだ目”を表現!
中村好伸
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生田斗真、引きこもり生活を敢行して役づくり!“死んだ目”を表現!
2013年1月17日 20時47分
生田斗真の脳内…!
[シネマトゥデイ映画ニュース] 生田斗真が17日、映画『脳男』完成披露試写会で、役づくりのために引きこもりになっていたことを明かした。
松雪泰子がシックなミニスカドレスで登壇!-映画『脳男』完成披露試写会フォトギャラリー
主演の生田をはじめ、共演の松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、メガホンを取った瀧本智行監督が出席したこの日の完成披露試写会。開口一番、「この映画に命を、全てを賭けていました」と力強くあいさつした生田は、感情の無い殺人マシーンという難役を演じるために、役づくりに半年をかけたことを告白。格闘技のけいこ、体作りのための食事制限やトレーニングをしたことを明かし、“死んだ目”を表現するために「引きこもり生活も行いました。気持ちが落ち込んで辛かった」と苦労を回顧。そして、「それくらいやらないと演じ切る自信がなかったし、やれることは全てやろうと思いました」と言い切ると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
そんな生田演じる“脳男”に興味を持ち真相を探る精神科医を演じた松雪は、撮影中に生田と対峙したときのことを振り返り、「本当に圧倒的で、感情がないので何を質問しても全て跳ね返されてしまうという焦りを、(実際に)感じてしまうほどすごいエネルギーでした」と絶賛。瀧本監督も「かすかな目の色とか少しの動きとか、丁寧に綿密にワンカットワンカット表現していますので、そこを観ていただけたら」と生田の魅力を存分に映像に残したことをアピールした。
また、イベントの中盤には本作とのコラボレーション企画を実施している「脳内メーカー」にキャストの名前を入れて診断するコーナーも。「生田斗真」と入力した際には9割近くが「遊」、残りを「金」と「働」が埋める結果で、これを見て生田は「遊ぶためにお金が必要で、そのために仕事をするっていうのもいいですね。大体合っています」とコメントしていた。
『脳男』は、第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の同名小説の映画化作品。常識では考えられないほどの高い知能を持ちながら、人間らしい感情はないという謎めいた男“脳男”の周辺で起こる殺戮劇を、バイオレンス描写もふんだんに盛り込み描いた意欲作。観客に、何が“善”かを問い掛ける。(取材・文:中村好伸)
映画『脳男』は2月9日より全国公開
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Walkerplus
平成25・2013年1月17日 角川マガジンズ
『脳男』で美しき殺人者を演じた生田斗真、役作りの秘訣は“引きこもり生活”
成田おり枝
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『脳男』で美しき殺人者を演じた生田斗真、役作りの秘訣は“引きこもり生活”
MovieWalker 2013年1月17日 21時10分 配信
『脳男』完成披露試写会に登壇した松雪泰子、二階堂ふみ
生田斗真が美しき殺戮者を演じる『脳男』の完成披露試写会が1月17日、TOKYO DOME CITY HALLで開催。生田をはじめ、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、瀧本智行監督が登壇した。新境地に挑んだ生田は「気合いが入っています!とんでもない映画ができたと自信を持っています」と笑顔を見せた。
原作は、第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の同名小説。天才的な知能と恐るべき身体能力を持ち、正義のためには殺人すら厭わない“脳男”と、彼を追う者たちの姿を描くバイオレンスアクションだ。感情を持たない脳男という、今までのイメージを覆す難役に挑んだ生田は、「死んだ目になるように、引きこもり生活を続けた。ソファーの上で何時間も動かないとか」と役作りの秘訣を告白。「気持ち的にも落ち込んできて、辛かったです。でも、それだけ説得力が出たんじゃないかと思う。それくらいやらないと演じ切る自信がなかったので、やれることは全部やろうと思った」と役柄への熱意を語った。
脳男を救おうとする精神科医役の松雪も、「斗真君の放つエネルギーが圧倒的だった。私は、感情がないという人物に質問を投げかけていく役ですが、何を投げかけても跳ね返されるような、焦りを感じてしまうようなエネルギーだった」と、生田の演技に圧倒された様子だ。「生田君演じる脳男が感情がないとしたら、僕の役は野性的な役」と自身の役柄を分析したのが、熱血漢の刑事を演じた江口だ。続けて、「台本を読んだ時から、どうしてもやってみたい役だった。映画のなかで色々な正義が絡み合って、世の中で正義と言われるものが歪んでいく。最後は心がワサワサ震えるような作品になっている」と、興奮気味に話してくれた。
脳男と対峙する連続爆弾魔に扮した二階堂は、「どうも、連続爆弾魔をやりました二階堂です」とキュートに微笑み、会場の笑いを誘った。監督はそんな二階堂について、「すさまじいほどのキレっぷりだった」と大絶賛だ。さらに「ところどころ、17歳の二階堂ふみの素顔が垣間見える感じがして、映画史に残るヒールになった」とコメント。また、爆弾魔の犯罪に加担していく女性を演じた太田に関しても、「作品のなかで、ものすごい急成長をした。スタッフみんなで『すごいな、彼女は』と言っていた。自由に堂々と演じてくれた」と話すなど、キャスト一人、一人に心を込めた賛辞を贈り、「粘り強い、諦めの悪いスタッフの執念でこんな素晴らしいキャストが集まった」と感無量の様子だった。
監督も見どころは「役者」と宣言。それぞれが新境地に挑み、魂を込めたと胸を張る『脳男』。ゾクゾクするような心理描写、迫力の爆破シーンも圧巻で、是非スクリーンで楽しみたい一本だ。【取材・文/成田おり枝】
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映画.com
平成25・2013年1月17日 エイガ・ドット・コム
生田斗真、“死んだ目”を手に入れるために引きこもり生活実践!
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生田斗真、“死んだ目”を手に入れるために引きこもり生活実践!
2013年1月17日 21:02
完成披露試写会に出席した
二階堂ふみと松雪泰子
[映画.com ニュース] 映画「脳男」の完成披露舞台挨拶が1月17日に都内で開催され、主演の生田斗真をはじめ、共演の松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、瀧本智行監督が出席し、舞台挨拶に立った。
原作は、江戸川乱歩賞を受賞し多くのファンから映像化が望まれてきた首藤瓜於氏の同名小説。生まれつき感情を持たず“脳男”と称される美しき殺りく者・鈴木一郎(生田)という異質の主人公を軸に、猟奇的な手口による連続爆破事件のてん末を描く。
生田は、「とんでもない映画ができたと自信を持っています。この映画に命を懸けました」と胸を張る。その言葉通り、撮影の半年ほど前から開始したという準備について「格闘技のトレーニングに食事制限を含めた体力作り。撮影の前には(役に合わせて)死んだ目にならないかと引きこもりの生活を送り、ソファの上で何時間も動かないこともありました。気持ちが落ち込んでつらかった」と明かした。
そんな生田演じる一郎に、医者の役で真正面から対峙した松雪は「斗真くんの放つエネルギーは圧倒的でした。何を投げても跳ね返されるようで焦りを感じるほどでした」と舌を巻く。瀧本監督は生田を称える一方で、松雪についても「まさにクールビューティ! 後半、身も心もボロボロになっていく姿は圧巻。ますます色っぽいです」と惜しみない称賛を送った。
江口は連続爆破犯を執ように追う刑事を演じたが、「野性的で土くさい男。それがこの男の正義です。いろんな正義が絡み合っていき、世の中の正義が歪みます」と熱く語る。瀧本監督は「(この日の佇まいは)一流レストランのシェフのようですが(笑)、映画の中では真逆です」と、これまでにない魅力を強調。江口も「いろんな映画に出てきましたが、今回はいい経験をさせていただきました」と充実した表情でうなずいた。
二階堂は、「連続爆弾間を演じた二階堂ふみです!」と挨拶。司会者の質問を無視して「今日の髪型は江口さんが演じた茶屋を意識しているんです」とマイペースに語り、生田が「ふみちゃんはこういう子なんです(笑)」とフォローするひと幕もあった。
この日は“脳”にちなんで、かつて一世を風びした「脳内メーカー」による各人の脳内分析が行われた。太田は全ての要素がピンク色の「H」で埋め尽くされ、「フォローのしようもない…(苦笑)」と絶句。一方、生田の脳内はほぼ全てを「遊」が占め、わずかに「金」と「働」が見られるという結果となり、「思い当たる節があります(笑)。幸せな生活ですね」と笑顔を浮かべていた。
「脳男」は2月9日から公開。
つづきったって、とっくの昔に結論は出ているわけで、要するに、名張市立図書館のことは名張市立図書館が決めなければならない、ということです。
ちゃんと考えて、ちゃんと決めなければなりません。
名張市立図書館がどうすればいいのか、というのは、いうまでもなく、名張市立図書館の問題です。
名張市立図書館がそれを考えないで、いったいだれが考えるっていうのよ。
「じ・ぶ・ん・の・あ・た・ま・で・か・ん・が・え・ろ」
と、山口泉さんもブログで怒っていらっしゃいましたし。
▼山口泉 精神の戒厳令下に:彼らから遺贈されたはずの世界で(2013年1月14日)
しかし、世のお役人さまたちは、考える、ということがどうも苦手らしいね。
名張市立図書館なんて、乱歩関連資料の収集にかんして、開館以来こんにちにいたるまで、なにかを考えました、という形跡がまったくみられんのだからなあ。
最初に思いつきがあって、そして、それっきりだ。
もちろん、なにごとも思いつきからスタートするわけなんだけど、頭にひらめいた思いつきをかたちあるものにしてゆくためには、やっぱ、考えに考えを重ねる、みたいなブロセスが必要になるわけです。
乱歩関連資料を集めよう、と思いついたら、そのあとは、いったいなにをどうすればいいのか、みたいなことを、そこらの高校の図書委員でもしっかり考えるはずなんですけど、それがまったくなかったんだもんなあ。
ほんとにいっさいなんにも考えないまま、なんの方針もないままに、ただただ古書を購入してただけなんだもんなあ。
とはいえ、最近になって、たったひとつだけ厳然たる方針があったのではないか、ということに気がついたんだけど、それはどういうことか、というと、乱歩関連資料に漫画は含めない、ということだっちゃ。
なにしろ、漫画は一冊も収集されてなかったんですから、対象外だと判断するしかありません。
しかし、その判断の根拠が、どうにもよくわかりません。
それに、一般的に考えれば、乱歩原作の漫画も当然、乱歩関連資料として収集されるべきでしょう。
乱歩がつくった目録には、漫画もちゃんとリストアップされてたことでもありますし、私は対象とすべきだと考えて、昔のものはともかく、新たに発行されるものはすべて購入することにしているわけですが、とくに雑誌なんて場所ふさぎでどうにもしゃーない感じです。
いつもは書庫兼トイレに押しこんである漫画雑誌の一部、先日、ちょっと必要があって、書斎に出してきたんですけど、もうこんななの。
こんなのもいずれ、名張市立図書館に寄贈しようと思ってるわけなんですけど、つか、いずれ寄贈するべき乱歩関連資料はほかにも少なからずあるんだけど、寄贈したって死蔵されるだけ、てゆーか、寄贈したって収蔵するスペースがない、てゆーか、名張市立図書館がもう、寄贈はお断り、と明言してる、てゆーか、寄贈なんかしやがったらぶっ殺すぞ、みたいなことになってたりしたらどうしようもないわけなんだけど、そのまえにまずはっきりしとかなくちゃなんないのは、名張市立図書館が収集している乱歩関連資料に漫画は含まれるのかどうか、という一点でしょう。
しかし、名張市立図書館には、自分の頭で考える、ということがまるでできません。
そんなこと信じられない、とおっしゃるかたは、もうひとりも存在しないことでしょう。
とても信じられないことではありますけれど、しかし、これはまぎれもない事実である、ということは、ここまでしつこくくどくどくどくど、気がふれたみたいにくどくどくどくど、名張市の名誉市民にも余裕で選ばれそうな勢いでくどくど申し述べてきた次第ですから、もはや一点の疑いもなく信じていただけるものと思います。
つまり、名張市立図書館には、乱歩関連資料の収集をどうすればいいのか、それを考えることがまるでできません。
しかし、それはあくまでも、名張市立図書館が考えるべきことです。
「じ・ぶ・ん・の・あ・た・ま・で・か・ん・が・え・ろ」というやつです。
でも、できないのよね。
そこらの高校の図書委員にでもできることが、名張市立図書館にはできないのよね。
でもそれ、どうしても、考えなくちゃならないことなのよね。
だというのに、考えられないというのなら、いたしかたなく市長判断を仰ぐ、ということにするしかないわよね。
ただし、これからどうすりゃいいのか、どうするべきなのか、みたいなことが、どんなふうに判断されるのか、どんなふうに決定されるのか、それはまだわかりません。
つまり、未来のことは今後の判断によって変えることができるわけですけど、過去のことは変えようがありません。
要するに、名張市立図書館が適当に集めてしまった収集資料、ならびに寄贈資料のことなんですけど、これまたくどくどと述べてきましたとおり、これらはほんとに死蔵されてるだけの状態で、名張市立図書館はこれらをどうすべきか、いっさい考えようとしませんし、また、考える能力もありません。
さすがにそれはまずいぞ、といってやってもですね、手前どもはなにも考えないことにしております、とか、手前どもはできるだけ働かないようにしております、とかそんなわけですし、あるいは、小ずるい先送りや身勝手な主体性放棄を平気でかましてくれるわけよね。
ただまあ、こっち方面のことにかんしては、ひと足早く市長判断をお願いして、すでにゴーサインを頂戴しておりますから、こつこつこつこつと作業を進めておるところです。
未来のことはこれからご判断いただくとしても、過去のことはもう市長決済を頂戴している、ということになります。
このあたりの道理も、名張市役所あたりのみなさんには理解していただけないかもしれないけど、とにかく、市長さんからお叱りを頂戴しないように、はたまた、市長さんの顔に泥を塗るようなことにならないように、みんなくれぐれも注意しないとだめだと思うぞ。
雑誌
成蹊國文 第45号
平成24・2012年3月15日 成蹊大学文学部日本文学科
江戸川乱歩と笑い──「虫」から「黄金仮面」ヘ ──
浜田雄介
p40-46
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▼成蹊大学:成蹊大学学術情報リポジトリ > 成蹊國文
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日刊サイゾー
平成25・2013年1月12日 サイゾー
「ヨイトマケ」の圧倒的パフォーマンスの根底に宿る「遊び」の精神『美輪明宏 薔薇色の日曜日』
井上智公
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2013.01.12 土
ラジオ批評「逆にラジオ」第13回
「ヨイトマケ」の圧倒的パフォーマンスの根底に宿る「遊び」の精神『美輪明宏 薔薇色の日曜日』
『美輪明宏 薔薇色の日曜日』
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。
日本の2013年は、「ヨイトマケ・ショック」とともに明けた。いまだ世間には、その衝撃的パフォーマンスの余韻が色濃く残っている。それほどまでに、2012年大みそかの『NHK紅白歌合戦』で披露された美輪明宏の「ヨイトマケの唄」がもたらしたインパクトは絶大だった。それは単に世代を越えたというだけでなく、むしろ若い世代にこそ衝撃的だったかもしれない。そこには確実に、今どきの流行歌に蔓延する一面的な「共感」を越えた、得体の知れぬ何かがあった。では、それはいったいなんなのか? それはもちろん、美輪明宏自身の得体の知れなさから来ている。
さて、そんな謎めいた人物の本質に迫りたいときこそ、ラジオの出番である。テレビ等の他メディアでの露出が多い人物でも、ラジオにおける語りでは、より深い根っこの部分をてらいなく率直に披露する。『紅白』の翌日、つまり2013年元日にはちょうど、『美輪明宏 薔薇色の日曜日 愛の手引書2013』(TBSラジオ)という番組が放送されていた。これは、普段は日曜の早朝に放送されている10分番組『美輪明宏 薔薇色の日曜日』(毎週日曜7時ごろ~ TBSラジオ『吉田明世 プレシャスサンデー』内)のスペシャル版であり、毎年正月恒例の特番となっている。だが、その内容はいつも以上に得体の知れないものだった。それはゲストとして呼ばれた相手が、博覧強記の「知の巨人」荒俣宏であったせいもある。美輪は黒柳徹子と同様、「打てば響く」相手を迎えたとき、いつも以上にその真価を発揮する。
今回の番組は一貫して、「人生を楽しく過ごすための知識と文化について」というテーマで進行された。これは普段から美輪が唱えている主張であり、「知識と文化は心のビタミン」という言葉が象徴的である。「今の日本人は、肉体を維持するための栄養は過剰に摂取しているが、一方で心の栄養分である知識と文化が不足し、精神が栄養失調を起こしている」と美輪は言う。これは「知識」や「文化」という言葉から何を思い浮かべるかによっては、あるいは非常に説教臭く感じる主張かもしれない。たとえば「知識」から「受験勉強」を、「文化」から「形骸化した古くさい慣習」を連想するならば、これはまったく面白味のない主張と感じられるだろう。
だが番組内で、美輪はもうひとつ、「遊び」という重要な言葉を頻繁に使っている。ここで言う「遊び」とは無闇な放蕩のことではなく、「遊び心」というときの「遊び」である。実はこれこそが、知識と文化と心の三者をつなぐキーワードであり、今の日本人に最も欠けている要素でもある。そしてまた、美輪明宏という人物の根本を形成する本質でもある。
美輪は文化を「日常を逃れ、ロマンの世界に身を浸し、リフレッシュするための先人たちの知恵」と定義する。その代表が「祭り」という文化であり、ゲストの荒俣は、「被災地のお年寄りに話を聞くと、みんな口を揃えて『お祭りやりたい』と言っている」と語る。これはまさに「遊び」の重要性を示しているが、「遊び」という言葉の意味するところは、そういった大掛かりなものばかりではない。2人の共通の知人である水木しげるの話になった際、荒俣が「水木さんは対談のとき、寝たフリをして相手の本音を聴き出すという技を持っている」という逸話を披露すると、美輪は「それも遊びですよね」と軽やかに言う。美輪の言う「遊び」とはつまり、受け身の「遊び」ではなく、集団あるいは個人が自らの手で作り上げ、積極的に仕掛けていく「遊び」を指している。
「ヨイトマケ」の圧倒的パフォーマンスの根底に宿る「遊び」の精神『美輪明宏 薔薇色の日曜日』
そして、美輪の「遊び」の感覚を象徴する逸話として極めつきなのは、番組後半に披露された、江戸川乱歩との出逢いのエピソードである。美輪の舞台『黒蜥蜴』に話題が及び、その原作者である江戸川乱歩、そして脚本を手掛けた三島由紀夫との関係について荒俣が訊ね、その質問に答える形で、美輪は次のように語った。
ある日、東京へ出てきた美輪が歌っていた銀座の店に、中村勘三郎(先日亡くなった18代目勘三郎の父)が、江戸川乱歩を連れてきた。美輪はかねてより乱歩作品の読者であったため、乱歩に「先生、明智小五郎ってどんな人?」と、小説に登場する架空の私立探偵について訊ねた。すると乱歩は自らの腕を出し、「ここ(腕)を切ったら、青い血の出る人だよ」と粋に返す。そして乱歩が美輪に、「じゃあ、キミはどんな血が出るんだい?」と試すような質問を投げかけると、美輪は「七色の血が出ますよ」と鮮やかに切り返したという。乱歩は、そんな美輪が16歳だと聞いて仰天したらしい。
そもそも、この話をしているときの美輪が、「こないだ亡くなった勘三郎さんのお父様の勘三郎さんが」と説明を加えたり、「江戸川さんが」と江戸川乱歩を「さんづけ」で呼んだりしているのを聴くだけでクラクラするような、まるでおとぎ話のような世界観だが、この稀有な会話の端々からも、美輪の言う「遊び」の感覚が、16歳にしてすでに美輪の中に存分に備わっていたということが証明されている。しかも、この会話の主導権を握っているのは乱歩ではなく、明らかに美輪のほうである。最初に架空の人物について、その作者に真正面から訊ねるということ自体が、「遊び」を仕掛けているといえる。それに対し乱歩が、明智小五郎がまるで実在の人物であるかのようにスラッと、それでいて期待に違わぬファンタジックな答えを返すあたりはさすがだが、最初の思い切った質問に宿る遊び心こそが、美輪自身の「七色の血が出る」というアクロバティックな回答を導き出したといっても過言ではない。
『紅白』における「ヨイトマケの唄」が大きな感動を呼んだのは、もちろん「母が子を想い、子が母を想う」歌詞の内容によるところもあるだろう。だがより重要なのは、我々がそこから受け取ったものが、一般的な「共感」に基づくぬるくて心地よい感動ではなく、もっと先鋭的で突き刺さるような、決定的な感動であったということだ。その感動の種類は、「共感」というよりは「違和感」といったほうが近いものであったかもしれない。ひとりで男女複数の役割を演じるというスタイル、歌が主役と割り切っての黒衣黒髪にシンプルなカメラワークという極端にミニマムな演出、以前は出場を断った『紅白』に77歳にして初出場するという英断、「紅組と白組の間の桃組で出ます。衣装はヌードです」という事前会見での軽妙洒脱な発言など、美輪の言動はすべてにおいて遊び心にあふれている。そんな「遊び」の精神こそが美輪明宏の得体の知れなさの正体であり、そのカリスマ的魅力の根源にある。
「遊び」と「感動」という言葉は、イメージ的になかなか結びつきにくいかもしれないが、優れた芸術やエンタテインメントの中で、それらは必ずや両立している。お涙頂戴の「遊びなき感動」まみれの今だからこそ、いま一度「遊び」の重要性を見直す必要があるだろう。
(文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>)
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朝日新聞デジタル
平成25・2013年1月11日 朝日新聞社
乱歩特集番組、コンテストで入選 三重のテレビ局制作
岡本真幸
Home > 地域 > 三重 > 記事
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2013年1月11日
番組の中で乱歩生誕地広場からリポートする場面=アドバンスコープ提供
【岡本真幸】名張市と伊賀市青山地区をサービスエリアにしているケーブルテレビ局「アドバンスコープ」が制作した「The world of RAMPO」が、CS放送の歴史エンターテインメント専門チャンネル「ヒストリーチャンネル」のご当地歴史番組コンテスト「第1回ヒストリーアワード」で、入選(10作)し…
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新刊JP
平成25・2013年1月9日 オトバンク
来年~2016年に著作権が消滅する作家まとめ
新刊JP編集部
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2013年01月09日 18時配信
来年~2016年に著作権が消滅する作家まとめ
多くの方がご存じのとおり、私たちが読む本には著作権というものがあり、日本では実名、あるいは周知の変名(ペンネームなど)で書かれた著作物の権利は作者の死後50年間は保護されます。
この期間を過ぎた著作物は著作権が消滅し、誰でも複製し、場合によってはそれを販売できるようになるわけですが、2013年は室生犀星や吉川英治など著名作家の作品の著作権が消滅するということで、“青空文庫(日本国内において著作権が消滅した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館)の当たり年”などといわれているようです。
しかし、“当たり年”は今年だけではありません。来年以降も続々と文豪たちの作品が著作権消滅を迎え、広く公開されていくはず。そこで今回は2014年~2016年に著作権が切れる作家をまとめてみました。
■2014年
・野村胡堂(小説家)―『銭形平次捕物控』『奇談クラブ』で有名。音楽評論家としての顔も持ち、レコード収集家としても知られています。
・山之口貘(詩人)―1959年に『定本山之口貘詩集』で第2回高村光太郎賞を受賞。フォークシンガーの高田渡によってたびたびその詩が歌われていた。
2014年は、この他にも長谷川伸(小説家)や久保田万太郎(小説家・劇作家)らの作品が著作権切れを迎えます。
■2015年
・佐藤春夫(小説家・詩人)―明治末期から昭和の長期間にわたり文壇で活躍。選考委員を務めていた芥川賞をめぐり、太宰治から受賞を嘆願する手紙を受けた話は有名。
・尾崎士郎(小説家)―新聞紙面で連載していた『人生劇場』がベストセラーとなり、20年以上続く大長編に。こういった長編が青空文庫で読めるようになると嬉しいですよね。
■2016年
・谷崎潤一郎(小説家)―言わずと知れた純文学の大家。『細雪』や『刺青』『痴人の愛』を読んだことのない人は、もう少し待つと無料公開されるかもしれません。
・江戸川乱歩(小説家)―日本の探偵小説のパイオニア的存在。子どもの頃『少年探偵団』シリーズに胸を熱くした人は多いはず。
梅崎春生(小説家)、高見順(小説家・詩人)の作品も、2016年に著作権が消滅します。名前の豪華さで言えば、本当の“当たり年”はこの年かもしれませんね。
現状の“死後50年”にあてはめると2020年に三島由紀夫、2021年に志賀直哉、2022年には川端康成の作品が著作権切れを迎えますが、著作権保護期間を死後70年にしようという動きもあり、今回取り上げた作家・詩人の作品がその通りに著作権消滅を迎えるかどうかはわかりません。
とはいえ、かつての文豪・詩聖の作品に気軽に触れられるようになるのは、読者にとっては大きな恩恵であるはず。
感心のある作家の作品がいつ著作権切れとなるのか、いささか悪趣味とも言えますが、その没年を調べてみると案外もう無料公開されているものも多いかもしれません。
(新刊JP編集部)
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演劇ニュース
平成25・2013年1月8日 moon-light
映画「脳男」
Home > 記事
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2013年1月 8日
生田斗真・松雪泰子・江口洋介・二階堂ふみ・太田莉菜出演。
首藤瓜於の小説「脳男」が映画化され2月9日に公開されます。
「脳男」は、2000年9月に刊行され第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於(しゅどう うりお)による小説。
生まれつき並外れた記憶力知能・肉体を持ちながら、人間としての「感情」を持たない美しき殺人者"脳男"。
深いトラウマを抱えながら"脳男"の謎に挑む精神科医、強い正義感を持ち"脳男"を追い続ける刑事、
心に底知れぬ深い闇を持つ連続爆弾魔、そして"脳男"。
様々なキャラクターたちが予測不能な究極のバトルを繰り広げる。果たして彼らが辿り着く"正義"の答えとは...
書籍は、2003年に文庫版が発売。2007年には続編「指し手の顔 脳男2」が上梓されています。
この「脳男」が映画化され、2月9日に公開されます。
キャストは、主人公・脳男である鈴木一郎役を生田斗真。
性善説を信じ犯罪者を救おうとする精神科医・鷲谷真梨子役に松雪泰子。
連続爆弾魔を追い続ける無骨だが正義感の強い茶屋刑事役を江口洋介。
また、爆破犯・緑川紀子役二階堂ふみ。緑川を信奉し犯罪に加担していく水沢ゆりあ役に太田莉菜。
その他、光石研、大和田健介、甲本雅裕、染谷将太、石橋蓮司、小澤征悦、夏八木勲、
さらにシンガーソングライター山崎ハコ、「いつか読書する日」などの監督・緒方明が俳優として出演。
脚本は「草原の椅子」「八日目の蝉」監督の成島出。
撮影監督はロバート・アルトマン作品などで知られる栗田豊通。監督は瀧本智行。
主題歌は、キング・クリムゾン(King Crimson)のデビューアルバムであり、プログレッシブ・ロックの名盤である
「クリムゾン・キングの宮殿」(In the Court of the Crimson King)に収録されている
「21世紀のスキッツォイド・マン」(旧邦題:21世紀の精神異常者)(Twenty First Century Schizoid Man)。
映画「脳男」は、2013年2月9日(土)全国東宝系ロードショー。PG12。
(C)2013 映画「脳男」製作委員会
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