9月
書籍
夜の日本史
末國善己
平成25・2013年9月1日初版第一刷 辰巳出版
SM殺人の思わぬ顛末 小口末吉
Entry
雑誌
小説現代 9月号
平成25・2013年9月1日 第51巻第9号 講談社
奇跡の発見! 江戸川乱歩『黄金仮面』、戦前の生原稿450枚
生原稿発見! 江戸川乱歩の450枚
Entry
ウェブニュース
ORICON STYLE
平成25・2013年9月1日 オリコン
アガサ・クリスティーはじめ世界の名作を紹介 『ハヤカワ・ミステリ』60周年
Entry
ウェブニュース
MANTANWEB
平成25・2013年9月1日 毎日新聞デジタル
ポケミス:創刊60周年で累計1922万部突破 早川書房の海外ミステリーシリーズ
Entry
ウェブニュース
週刊実話
平成25・2013年9月2日 日本ジャーナル出版
本好きオヤジの幸せ本棚(68)
Entry
新聞
読売新聞 統合版
平成25・2013年9月3日 読売新聞大阪本社
共鳴する乱歩の予言/現代に出現した「黄金仮面」
新保博久
Entry
ウェブニュース
東京新聞 TOKYO Web
平成25・2013年9月3日 東京新聞(中日新聞東京本社)
乱歩賞の竹吉優輔さん 「心温かい職場や地元のおかげ」
坂入基之
Entry
ウェブニュース
毎日jp
平成25・2013年9月3日 毎日新聞社
江戸川乱歩賞:受賞の竹吉優輔さんが取手市長を表敬 /茨城
安味伸一
Entry
ウェブニュース
YOMIURI ONLINE
平成25・2013年9月3日 読売新聞社
図書館から持ち出し、手芸・料理本が1位…次は
中村総一郎
Entry
雑誌
グランドジャンプ 9月4日号
平成25・2013年9月4日 第2巻第18号 集英社
江戸川乱歩異人館
山口譲司
Entry
ウェブニュース
朝日新聞デジタル
平成25・2013年9月4日 朝日新聞社
(ZOOM)不条理に立ち向かう姿描く
中村真理子
Entry
ウェブニュース
神戸新聞
平成25・2013年9月4日 神戸新聞社
山田風太郎、若き日の短編7作 新発見作品集を出版
三上彰規
Entry
新聞
中日新聞 夕刊
平成25・2013年9月6日 中日新聞社
米国でも評価の中村文則/愛知県東海市
三田村博史
Entry
ウェブニュース
BOOK asahi.com
平成25・2013年9月6日 朝日新聞社
不条理に立ち向かう姿描く 江戸川乱歩賞・竹吉優輔さん
中村真理子
Entry
ウェブニュース
茨城新聞
平成25・2013年9月7日 茨城新聞社
竹吉さん「一生書き続ける」乱歩賞贈呈式で笑顔
Entry
ネット動画
YouTube
平成25・2013年9月7日公開
『乱歩で散歩』鎌倉編・第4回
Entry
書籍
幻妖の水脈 日本幻想文学大全
編:東雅夫
平成25・2013年9月10日第一刷 筑摩書房 ちくま文庫
押絵と旅する男
解説
東雅夫
Entry
ウェブニュース
ゲンダイネット
平成25・2013年9月11日 日刊現代
「襲名犯」竹吉優輔氏
Entry
ウェブニュース
YOMIURI ONLINE
平成25・2013年9月11日 読売新聞社
TPP交渉の結果、「吾輩は猫である」がタダで読めなくなる?
Entry
雑誌
小説野性時代 10月号
平成25・2013年9月12日 第11巻第10号 角川書店
明智小五郎対金田一耕助ふたたび 前篇
芦辺拓
Entry
ネット動画
YouTube
平成25・2013年9月14日公開
『乱歩で散歩』銀座編・第1回
Entry
雑誌
くらしの百科 10月号
平成25・2013年9月15日 通巻658号 産経新聞開発
文豪たちの足跡を辿る旅
Entry
ラジオ
青春アドベンチャー
平成25・2013年9月16日-20日、23日-27日
黄金仮面
Entry
ウェブニュース
毎日jp
平成25・2013年9月17日 毎日新聞社
SUNDAY LIBRARY:岡崎武志・評『極私的ミステリー年代記』『アンリ・バルダ』ほか
岡崎武志
Entry
書籍
変格探偵小説入門 奇想の遺産
谷口基
平成25・2013年9月18日第一刷 岩波書店 岩波現代全書013
第一章 「変格探偵小説」とは何か
第二章 変格探偵作家としての江戸川乱歩
Entry
雑誌
グランドジャンプ 9月18日号
平成25・2013年9月18日 第2巻第19号 集英社
江戸川乱歩異人館
山口譲司
Entry
ウェブニュース
ゲンダイネット
平成25・2013年9月19日 日刊現代
「魔性の女挿絵集」中村圭子著
Entry
書籍
光石介太郎探偵小説選 論創ミステリ叢書67
光石介太郎
平成25・2013年9月20日初版第一刷 論創社
YDNペンサークルの頃
私の探偵小説観
靴の裏──若き日の交友懺悔
名軍師と名将たち
解題
横井司
Entry
ネット動画
YouTube
平成25・2013年9月21日公開
『乱歩で散歩』銀座編・第2回
Entry
新聞
日本経済新聞
平成25・2013年9月23日 日本経済新聞社
たたずむ乱歩の館/立教大 名探偵気分で散策可能
Entry
テレビ
金田一耕助VS明智小五郎
平成25・2013年9月23日 午後9時-11時8分 フジテレビ
Entry
雑誌
探偵随想 第117号
平成25・2013年9月25日 秋田稔
とりとめのない話
秋田稔
Entry
ウェブニュース
朝日新聞デジタル
平成25・2013年9月25日 朝日新聞社
ポケミス創刊60年 1775点で累計1922万部
中村真理子
Entry
ウェブニュース
BOOK asahi.com
平成25・2013年9月25日 朝日新聞社
ポケミス創刊60年 1775点で累計1922万部
中村真理子
Entry
ウェブニュース
ITmedia eBook USER
平成25・2013年9月27日 アイティメディア
創刊60周年記念:これはポケミス? いやポケミス手帳です
西尾泰三、eBook USER
Entry
ネット動画
YouTube
平成25・2013年9月28日公開
『乱歩で散歩』銀座編・第3回
Entry
書籍
東京多磨霊園物語 時代を彩ったあの人びとに出会う
立元幸治
平成25・2013年9月30日初版第一刷 明石書店
明智小五郎と銭形平次──江戸川乱歩と野村胡堂
Entry
雑誌
大衆文化 第9号
平成25・2013年9月30日 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
〈文壇作家〉時代の松本清張・I ──「多芸は無芸」の危うさの中で──
藤井淑禎
江戸川乱歩『心理試験』の精神分析 ──典拠から技法へ、すなわちユングからラカンへ──
中原雅人
翻刻「踊る一寸法師」草稿
落合教幸
Entry
ウェブニュース
MSN産経ニュース
平成25・2013年9月30日 産経新聞社、産経デジタル
ハヤカワ「ポケミス」創刊60周年
Entry
グランドジャンプ 9月4日号
平成25・2013年9月4日 第2巻第18号 集英社
平成25・2013年8月21日発売
B5判 482ページ 定価350円(本体333円)
江戸川乱歩異人館
山口譲司
第25話〈異人ノ十二 傀男~悪魔人形~後編〉 p104-128
▼集英社グランドジャンプ公式サイト:Home
東京新聞 TOKYO Web
平成25・2013年8月22日 東京新聞(中日新聞東京本社)
美輪「いつも自然体」 31日ドキュメンタリー公開
井上喜博
Home > 放送芸能 > 紙面から一覧 > 記事
美輪「いつも自然体」 31日ドキュメンタリー公開
2013年8月22日 朝刊
映画「美輪明宏ドキュメンタリー~黒蜥蜴(くろとかげ)を探して~」が三十一日に公開される。映画の「黒蜥蜴」(深作欣二監督、一九六八年)に魅せられたフランス人のパスカル・アレックス・ヴァンサン監督が、本人や関係者へのインタビュー、貴重な記録映像を基に、マルチタレントの実像に迫った作品だ。美輪に話を聞いた。 (井上喜博)
-少し古い話ですが、昨年のNHK紅白歌合戦で歌った「ヨイトマケの唄」が大きな反響を呼びました。
「まだ紅白が続いている最中に、インターネット上で大騒ぎになっていると聞かされました。歌を演じる『シャンソン・ド・ファンタジスト』というのが私のジャンルなんですが、新鮮に受け止められたのかもしれません。その後はコマーシャルやバラエティーの出演依頼が殺到して。紅白に出場するというのは、こういうことなんだと思い知らされました」
-紅白で美輪さんを知った若い人には、今回の映画は知識を深める上でうってつけという気がします。
「どうでしょうか。昔、遠藤周作さんに言われたんですが、普通の人間の人生は(活動の視野が)一五度だけど、私の場合は九〇度から一八〇度になっている。とらえどころのない人間だって(笑)。それはヴァンサン監督にも指摘されました。映画はあくまで、私の一部分を取り上げたものだと思います」
-映画では三島由紀夫や寺山修司ら、当時の天才たちとの交友が詳しく紹介されています。
「銀巴里(ぎんぱり)(美輪が出演していたシャンソン喫茶)の存在が大きかったですね。サルトルやボーヴォワールがパリのカフェ・ド・フロールをアジトにしたように、芸術家や文化人のサロンのような雰囲気でした。三島さんが川端康成さんを連れてきて、まだサラリーマンの五木寛之さんや、学生服姿の大江健三郎さんも通っていました」
-浮き沈みの激しいとされる芸能界で、美輪さんが長い間活躍し続けることができたのはなぜでしょう。
「私にも、もちろん浮き沈みがありました。銀巴里で働く前はホームレスのような生活も経験したし、芸能界で干された時期もありました。ただ、いつも自然体で生きてきました。『メケメケ』も『ヨイトマケの唄』も、大々的に売ろうとしてプロジェクトを組んだり、多大な宣伝費を掛けたわけではありません。紅白の時と同じように、自然と社会現象になったんです」
-春は芝居、秋はコンサートというのが、数十年来の恒例になっているそうですね。
「九月のコンサート(美輪明宏/ロマンティック音楽会)は二部構成で、第一部は原爆をつくった人たちを糾弾する歌や、従軍慰安婦の歌など、すべて反戦歌で構成する予定です。『ヨイトマケの唄』だけを知っている人は、びっくりするかもしれません。憲法九条の改正の議論が盛り上がっているのを見ると、まるで第二次世界大戦の前と似たような状況になっている気がしてならないんです」
<みわ・あきひろ> 1935年、長崎市生まれ。国立音大付属高校を中退し、17歳の時に東京・銀座の「銀巴里」で歌手デビュー。57年にシャンソンを日本語でカバーした「メケメケ」、66年に自ら作詞作曲した「ヨイトマケの唄」がヒット。俳優としては67年に寺山修司の演劇実験室「天井桟敷」に参加し、「毛皮のマリー」などで主演。江戸川乱歩原作、三島由紀夫脚本の「黒蜥蜴」は代表作となり、映画化された。近年の舞台では演出、美術、音楽などすべて1人で手掛ける。著書に「紫の履歴書」「人生ノート」など多数。
※映画「美輪明宏ドキュメンタリー~黒蜥蜴を探して~」は、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールと渋谷アップリンクで。写真美術館では「黒蜥蜴」も上映(別料金)。
ステージ「美輪明宏/ロマンティック音楽会」は、九月一日から二十九日まで渋谷のパルコ劇場で。全席指定で一万円。パルコ劇場=(電)03・3477・5858。
戦中派動乱日記
山田風太郎
平成25・2013年8月7日初版第一刷 小学館 小学館文庫
A6判 カバー 331ページ 別丁1 本体619円
初刊・旧版:2004年10月 小学館
戦中派動乱日記
p3-318
昭和二十四年一月
昭和二十四年二月
昭和二十四年三月
昭和二十四年四月
昭和二十四年五月
昭和二十四年六月
昭和二十四年七月
昭和二十四年八月
昭和二十四年九月
昭和二十四年十月
昭和二十四年十一月
昭和二十四年十二月
昭和二十五年一月
昭和二十五年二月
昭和二十五年三月
昭和二十五年四月
昭和二十五年五月
昭和二十五年六月
昭和二十五年七月
昭和二十五年八月
昭和二十五年九月
昭和二十五年十月
昭和二十五年十一月
昭和二十五年十二月
解説
谷口基
p321-331
▼小学館:戦中派動乱日記
新装版 名探偵に乾杯
西村京太郎
平成25・2013年8月9日第一刷 講談社 講談社文庫
A6判 カバー 427ページ 本体724円
初刊:1976年9月 講談社
旧版:1983年8月 講談社文庫
名探偵に乾杯
P7-419
01 花幻鳥の怪事件
02 ポアロ二世
03 ポアロの霊
04 実戦第一課
05 探偵作家論
06 第一の密室
07 第三の犠牲者
08 第二の密室
09 14の蠟人形
10 砂の密室
11 密室談義
12 読者への挑戦
13 恐るべき結末
14 明智の謎解き
15 カーテン
解説
山前譲
p421-427
▼講談社BOOK倶楽部:新装版 名探偵に乾杯
常陽リビング
平成25・2013年8月19日 常陽リビング社
謎解きは読者とのコミュニケーション
Home > 常陽リビング1面記事 > 記事
2013年8月19日(月)
謎解きは読者とのコミュニケーション
第59回 江戸川乱歩賞を受賞した 竹吉優輔(たけよし ゆうすけ)さん
今年5月、3度目の挑戦で見事、第59回江戸川乱歩賞を受賞した竹吉優輔さん(取手市、32歳)は、大学受験から始まった挫折を糧に一時は諦めかけた作家への思いを病床で再燃。「もう一度夢に挑戦しよう」と28歳で初めて応募し、牛久市の図書館司書の仕事をしながら2年ごとに作品を書き上げては吉報を待った。そして、その受賞作がこのほど『襲名犯』のタイトルで発売され、念願だった作家デビューを果たす。
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勤務する牛久市立中央図書館には竹吉さんのおすすめ本特設コーナーがある
「やったーっと飛び上がるほどうれしかったのと同時に、もしかしてドッキリかもと心配になりました」
その吉報は5月13日に届いた。午前中で仕事を切り上げ、自宅で家族と友人と一緒に待った。
江戸川乱歩賞は、推理作家・江戸川乱歩の寄付を基金として日本推理作家協会(旧日本探偵作家クラブ)が1954年に制定した文学賞で、これまでに東野圭吾さんや桐野夏生さんなど人気作家を多数輩出。昨年は同じ茨城県出身の高野史緒さんが受賞し、出版された『カラマーゾフの妹』はベストセラーとなり先輩作家として活躍している。
その仲間入りを果たした受賞作品は、連続猟奇殺人を題材にした『ブージャム狩り』。
タイトルはイギリス人の詩人で『不思議の国のアリス』の原作者としても知られるルイス・キャロルの作品に出てくる怪物「ブージャム」から引用した。
朝夕の通勤時間、車のハンドルを握りながらじっくり構想を練り約1年で一気に書き上げた物語は、ブージャムと呼ばれた男が6人を殺害して死刑になるシーンから始まる。一部の人にカリスマ視されていた彼の模倣犯が現れ、新たに小指を切断された女性の惨殺体が発見されるというストーリー。
猟奇殺人を題材にしたのは「不条理を乗り越える物語にしたかったから」。そして、読みどころは「陰惨な事件に立ち向かう人間描写。冒頭とラストで違う主人公の心の変化をくみ取ってもらえれば―」。
祖母と過ごした小さい頃、一緒にいろいろな本を読み、読む本がなくなると即興で物語を作って遊んだ。自然に将来は物語を作る仕事がしたいと子供心に思い描くようになり、そばにはいつも本があった。
高校生になるとチャップリンの映画にもひかれるようになり、コメディータッチのシナリオを書いたこともある。「自分にとってはコメディーもミステリーも同じように奥が深い。今もチャップリンは憧れの存在」。
◇ ◇ ◇
そんな高校生活を終えて迎えた大学受験は失敗。一浪して合格し、さらに大学院まで進んで村上春樹を研究テーマに選び物語への理解を深めた。卒業後の希望は公務員だったが、試験は不合格に終わり大手自動車会社に就職。心機一転して仕事に励んだもののほどなく体調を崩し、1年後には長期入院を余儀なくされた。
「なぜこうもうまくいかないのか―」。
傷心のベッドにあるとき、脳裏に浮かんだのは大学時代に自分と同じように作家を目指して1歩先を歩いていた友人の姿や、漠然とした作家への憧れを胸に短編小説を書いていた自分自身。病気療養は、迷っていた自分の心をリセットする貴重な時間でもあった。
退院後、病院を舞台にした長編小説を書き、江戸川乱歩賞に応募。結果は一次通過に終わったが、その後も2年に1作品のペースで書き、3度目の挑戦で398作品の中から栄冠を手中にした。
◇ ◇ ◇
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今月6日、講談社から出版されたデビュー作
選評は酷評も多かったが「ときどきギラリと光る表現に感心させられた」「伝えたい気持ちが一番強い作品」などのコメントが寄せられた。
受賞の実感は、編集者から出版の連絡が入り具体的に作業が進むにつれじわじわとわいてきた。出版するに当たり、最も編集に時間をかけたのは物語の山場はどこかという点。そこからタイトルが『襲名犯』に決まった。
「ミステリーの謎解きは作者と読者のコミュニケーションだと思います。謎が解け、頭の中が真っ白になっている時に印象的な文章がすっと入ったりする。それは、いきなり背負い投げを食らったようなミステリーならではの感動だと思います」
江戸川乱歩賞の授賞式は9月6日、東京で行われる。
近藤宗臣個展 Rampo×Mystery
平成25・2013年8月21日-9月8日
金魚カフェ(大阪市阿倍野区阪南町1-52-5)
▼金魚の貼雑年譜:絵画展とフリマのお知らせ(2013年7月25日)
▼Sawsin's Produce Exhibition:近藤宗臣個展「Rampo×Mystery」(2013年7月9日)
〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム 戦間期文学の一断面
小林洋介
平成25・2013年2月28日初版第一刷 笠間書院
B6判 カバー 331+9ページ 本体2800円
関連
第一章 他者の心理を〈科学〉的に〈探偵〉すること──江戸川乱歩「D坂の殺人事件」「心理試験」──
第三部 モダニティとしての〈無意識〉と〈心身〉> p181-209
第一章 他者の心理を〈科学〉的に〈探偵〉すること──江戸川乱歩「D坂の殺人事件」「心理試験」──
序
江戸川乱歩が本格的に探偵小説家として立っていく契機となったと言われる、「D坂の殺人事件」(一九二五年一月『新青年』)「心理試験」(一九二五年二月『新青年』)については、これまで、以下のような視点で分析が試みられてきた。
第一は、テクストとコンテクスト両面における〈都市〉とその中における〈遊民〉の問題系である。「D坂の殺人事件」や「心理試験」の物語が成立した背景に、地方からの流民を吸収して急速に成長し膨張する東京の様相を見、登場人物に都市の遊民特有の性格を読み取るのが、この種の批評流れである。海野弘「日本の一九二〇年代(九)江戸川乱歩『D坂の殺人事件』」は、「犯罪が都市遊歩者の手によってあばかれていく」という乱歩の初期探偵小説の特性を「一九二〇年代の東京の新しい都市空間の成立」との密接な関係の中に位置づけた。松山巌『乱歩と東京 一九二〇都市の貌』も同じ視点を持ち、当時の東京が、人口が急増し地方からの流民が下宿住まいをする大都市であったことを豊富な資料によって裏付け、そうした都市空間を背景とした物語として乱歩の探偵小説を読み解いている。松山は「D坂の殺人事件」について、「登場人物相互の関係は希薄であり、この希薄さは彼らが出郷者であると、乱歩が設定したためと考えられる」と述べて、見ず知らずの他人同士が行き交う大都会特有の希薄な人間性こそがこの物語の基盤にあることを明確に論じている。
▼版元ドットコム:〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム 戦間期文学の一断面
小説現代 8月号
平成25・2013年8月1日 第51巻第8号 講談社
平成25・2013年7月22日発売
A5判 642ページ 定価940円(本体895円)
名探偵のトレードマーク
西上心太(文・監修)
p11-17
明智小五郎 英国紳士風スーツ
p16
▼講談社BOOK倶楽部:小説現代
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