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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.11.02,Sat
ウェブニュース

MSN産経ニュース
 平成25・2013年10月30日 産経新聞社、産経デジタル

ご当地グルメでまちおこし狙う 名張で催し 三重
 Home > 地方 > 近畿 > 記事

ご当地グルメでまちおこし狙う 名張で催し 三重

2013.10.30 02:29

 ■来月30日・12月1日

 関西圏と中部圏の接点にある名張市で、食を通じたまちおこしの祭典「圏際・食彩・文化祭 ご当地グルメでまちおこしin名張×B1グランプリ」が11月30日と12月1日に、市内3カ所で開かれることになり29日、実行委員会が市役所で概要を発表した。B1全国大会に参加する15団体が一堂にそろう「ご当地グルメ」で、全国大会で優勝した岡山県真庭市のひるぜん焼きそばや、朝の連続テレビドラマ「あまちゃん」で有名になった岩手県久慈市の久慈まめぶ汁なども出展する。

 同市鴻之台の市役所市民広場では、さんま寿司(すし)や、マンボウの串焼き、めはり寿司など県内外の約40団体が特産品を出展する「三重の魅力・名張元気フェア」を開催。ほかに同市新町のやなせ宿では、30日に怪人二十面相なりきりコンテストもあり、最優秀賞に2万円の賞金を贈る。1日は、集まれ少年探偵団と題し手作りの探偵帽子とマントを作りスタンプラリーを開催する。

 事務局長の松本寿次・名張市産業部理事は「名張は奈良県や津市の人にとっても遠いところというイメージがあり、一度、足を運び、まちなみなどの良さと、全国のおいしいものを味わって」とアピールしていた。
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Posted by 中 相作 - 2013.11.01,Fri
ウェブニュース

朝日新聞デジタル
 平成25・2013年10月30日 朝日新聞社

怪人二十面相 募る
 岡本真幸
 Home > マイタウン > 三重 > 記事

怪人二十面相 募る

2013年10月30日



隠街道市のポスターを持つ仮装姿の怪人二十面相役=名張市役所

 【岡本真幸】11月30日、12月1日に名張市でご当地グルメイベントと同時に開催される「第8回隠(なばり)街道市」で、名張生まれの推理作家、江戸川乱歩の小説にちなむ企画「怪人二十面相なりきりコンテスト」などが催される。主催する名張地区まちづくり推進協議会は、出場者を募集している。

 隠街道市の会場は、初瀬街道沿いの上本町、中町、榊町などの一帯、南町の名張産業振興センターアスピアなど。空き店舗を生かした作品展示や飲食物販売などに100団体程度が参加する見込み。

 怪人二十面相コンテストは2回目。30日正午から、新町の観光交流施設「旧細川邸やなせ宿」で。参加者が二十面相の帽子、メガネ、マントなどを工夫して用意し、パフォーマンス部門(5分以内)、変装部門(3分以内)の2部門で競う。最優秀賞(賞金2万円)などを決める。参加賞(2千円)あり。参加無料。2部門合わせて20組程度。応募多数の場合は抽選。11月8日必着。

 12月1日午前10時から、「少年探偵団」に扮して街をめぐるスタンプラリーもある。「やなせ宿」集合。参加無料。大人と子ども(小中学生程度)1組で申し込む。11月8日必着だが20組に達し次第締めきる。

 応募方法や問い合わせは協議会事務局の名張公民館(0595・64・2605)へ。
Posted by 中 相作 - 2013.11.01,Fri
ウェブニュース

MSN産経ニュース
 平成25・2013年10月27日 産経新聞社、産経デジタル

『貝の穴に河童の居る事』泉鏡花著、石塚公昭人形・写真
 中村隆夫
 Home > ライフ > ブックス > 記事

『貝の穴に河童の居る事』泉鏡花著、石塚公昭人形・写真

2013.10.27 14:20 (1/2ページ)



「貝の穴に河童の居る事」

 ■写真が醸す滑稽さと幻想性

 石塚公昭のことを単に写真家、人形作家と呼んでしまうと、彼の持つ味わいは伝わってこない。

 彼が制作した人形はバレエ・リュスのディアギレフ、ニジンスキー、コクトー、江戸川乱歩、永井荷風、稲垣足穂、澁澤龍彦、寺山修司、谷崎潤一郎、三島由紀夫等々で、実に個性豊かな人たちだ。彼は単に肖像的人形として提示するのではなく、その芸術世界を最もよく示し得るシチュエーションと結びつけて写真に撮る。ここに石塚の際立つ個性がある。

 今回の本は、泉鏡花の晩年の作品『貝の穴に河童の居る事』の抜粋と彼の写真とのコラボである。粗筋はこうである。

 河童が海に行楽に来ていた妙齢な婦人に見つかり、マテ貝に逃げ込んだが、その一行の男にステッキで突かれて左腕を骨折してしまった。河童はあだ討ちをしたいと思い、姫神様にお願いする。若い漁師が木の鳥居に置いていった「小さな鯨」のような大魚を放り込んで復讐(ふくしゅう)したいと望むのだが、こんな大魚を運ぶには人手が足りない。であれば、彼らを大魚の所まで招き寄せ、狂ったように踊らせればいいとミミズクの女性が提案する。

『貝の穴に河童の居る事』泉鏡花著、石塚公昭人形・写真

2013.10.27 14:20 (2/2ページ)

 この本の醍醐味(だいごみ)は、石塚が制作した河童のいる何点もの写真にあるのはもちろんだ。河童の語り口は「赤沼の若いもの、三郎でっしゅ」といった具合で情けなく、しかも好色で、グロテスク、それでいて愛情を感じずにはいられない。

 河童の話の聞き役である神社の灯ともしの翁には、妖怪は神の零落した姿、鏡花の作品は少々馬鹿にしているのではと不満を抱いたらしい柳田国男の人形が使われている。石塚の凝り性ぶりがここにも窺(うかが)われる。他にミミズクの女性、姫神様、などの人形も登場する一方で、実際の人間、風景などの実写が織り交ぜられている。

 写真には滑稽さと幻想性が十分盛りこまれている。本の帯に「この河童、鏡花にも見せたかった」と書かれているように、異色の作家・石塚公昭が渾身(こんしん)の力を込めた自信作である。(風濤社・2310円)

 評・中村隆夫(多摩美術大教授)
Posted by 中 相作 - 2013.10.31,Thu
書籍

探偵小説の街・神戸
 野村恒彦
 平成25・2013年10月1日初版第一刷 エレガントライフ
 A5判 カバー 198ページ 本体1600円

 

まえがき
第一章 探偵小説の揺籃期と神戸
 細目
  1 『探偵小説四十年』以前
  2 馬場孤蝶の講演
  3 乱歩、正史、政治の邂逅 そして「探偵趣味の会」へ
  4 乱歩と正史
第二章 「新青年」の時代
第三章 「ぷろふいる」の時代
第四章 「ぷろふいる」と神戸の作家たち
第五章 関西探偵作家クラブ
第六章 神戸探偵小説愛好會
第七章 神戸とミステリー(その一)
第八章 神戸とミステリー(その二)
あとがき

第一章 探偵小説の揺籃期と神戸

 1 『探偵小説四十年』以前

 戦前からの探偵小説周辺のことを書こうとする際には、江戸川乱歩の『探偵小説四十年』を頼りにすることになる。その中で最初に神戸の名前が登場するのは、大正十一年(一九二二年)のことである。それは乱歩が馬場孤蝶の講演を聞くために神戸を訪れたくだりである。

 次に登場するのが、大正十四年である。乱歩の『探偵小説四十年』では、乱歩は大正十四年四月十一日に神戸に横溝正史、西田政治の二人を西田宅へ訪ねている。ところが、後で述べるように、この日は大阪で開催された第一回「探偵趣味の会」の開催日と同日であり、その日付の矛盾については既に指摘がなされているのは周知のとおりである。このあたりのことは後述する『子不語の夢』に詳しいのでここでは繰り返さないが、この日付は乱歩の記憶違いと思われる。

 地方・小扱い書誌☆新刊案内:『探偵小説の街・神戸』(エレガントライフ刊)
 Amazon.co.jp:探偵小説の街・神戸 [単行本]
Posted by 中 相作 - 2013.10.30,Wed
雑誌

大衆文化 第9号
 平成25・2013年9月30日 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
 A5判 82ページ 別丁1 500円(税込)

 

関連
〈文壇作家〉時代の松本清張・I ──「多芸は無芸」の危うさの中で──
 藤井淑禎
 p2-15
江戸川乱歩『心理試験』の精神分析 ──典拠から技法へ、すなわちユングからラカンへ──
 中原雅人
 p62-73
翻刻「踊る一寸法師」草稿
 落合教幸
 p76-82

〈文壇作家〉時代の松本清張・I
   ──「多芸は無芸」の危うさの中で──

藤井淑禎  

 1

 ここで〈文壇作家〉と言うのは、江戸川乱歩らが自分たち「探偵作家」仲間とは異質な作家たちを指す時の呼び方で、このことの重要性についてボクは「清張と本格派-乱歩封じ込め戦略のてんまつ」(『国語と国文学』二〇〇六・九、のち『清張 闘う作家-「文学」を超えて-』二〇〇七・六に収録)のなかで、「乱歩は一貫して清張らを「文壇作家」として遇していた」と指摘して、注意を喚起しておいた。
 乱歩のそうした態度が色濃くうかがえるのは、①清張や福永武彦、曽野綾子らを招いた座談会「文壇作家『探偵小説』を語る」(『宝石』一九五七・八)、②清張との対談「これからの探偵小説」(同、五八・七)、そしてあの長大な自伝『探偵小説四十年』(六一・七)中の③「追記-昭和三十二年度以降」の部分などである。重要な指摘なので、煩をいとわず、それらにおける乱歩の見方を確認しておこう。

江戸川乱歩『心理試験』の精神分析
   ──典拠から技法へ、すなわちユングからラカンへ──

中原雅人  

 I、隠された典拠①──ユング

 江戸川乱歩が精神分析に強い影響を受けていたことが『心理試験』(「新青年」大正14/2)の中に読まれる場合、それは謎解きに言語連想診断が用いられているからだった。作者後年の回想でも執筆にあたり「フロイドの精神分析学」を念頭においていたことや、連想試験について解説がある「ミュンスターベルヒ」の「心理学と犯罪」という本」を参考にしたことを自ら明かしている。おそらくはこのことを前提として、「作中に登場する「連想診断」はフロイト心理学が我が国の文学に本格的に応用されたもっとも早い例でもあ」るという文学史における位置づけが成立するのだし、一柳廣孝もこの安藤宏の見解を踏襲して心理学と精神分析をほとんど同格において論じることができる。

翻刻「踊る一寸法師」草稿

落合教幸  

 〈解題〉

 専業作家になることを決意した乱歩は、大正十三年末、大阪毎日新聞社広告部を退社する。そしてそのまま大阪の守口にある父の家にとどまり、作品を書き続けていた。
 翌大正十四年は、作家江戸川乱歩にとって重要な年となった。「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」といった、代表作となる短篇をつぎつぎと発表し、初の単行本となる短篇集『心理試験』を刊行する。乱歩は、探偵小説の第一人者としての地位を確固たるものとしていったのである。

 旧江戸川乱歩邸:Home
Posted by 中 相作 - 2013.10.28,Mon
雑誌

小説宝石 11月号
 平成25・2013年10月22日 第46巻第11号 光文社
 A5判 470ページ 特別定価1000円(本体952円)
 別冊付録:懐かしき「少年」の世界

懐かしき「少年」の世界
 A6判 194ページ

 

収録
妖人ゴング
 p157-193
 初出:少年 昭和32・1957年3月号

 光文社:小説宝石
Posted by 中 相作 - 2013.10.27,Sun
ウェブニュース

毎日jp
 平成25・2013年10月25日 毎日新聞社

早川書房:ハヤカワ・ミステリ全点を一堂に展示 創刊60周年記念
 銅崎順子
 Home > ニュース > 記事

早川書房:ハヤカワ・ミステリ全点を一堂に展示 創刊60周年記念

2013年10月25日



クリスティーの作品などがずらりと並ぶ展示会=2013年10月25日、村田由紀子撮影

 早川書房は英米を中心に海外ミステリーを紹介してきた「ハヤカワ・ミステリ」の創刊60周年を記念して、「ハヤカワ・ミステリ全点展示会」を26日から東京都千代田区神田多町の早川書房本社ビル2階で開く。31日まで(午後1~8時、土日は午前10時~午後6時)。無料。

 ハヤカワ・ミステリは1953年9月に江戸川乱歩の監修でスタートし、これまで1776点、累計発行部数は1923万1774部に及ぶ。アガサ・クリスティやエラリー・クイーン、イアン・フレミングらの著作を出版し、「ポケミス」の愛称でミステリーファンに親しまれてきた。

 1968年の1000点記念作は、当時日本で無名だったマイケル・クライトンの「緊急の場合は」で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞を受賞した医療ミステリーだった(ジェフリー・ハドソン名で出版)。英米の翻訳物が中心だったが、最近は北欧やイタリアの作家も紹介している。

 展示会には第1作のミッキー・スピレインの「大いなる殺人」から全点を展示。創刊当初の表紙は具象画だったが、その後、洋画家の勝呂忠さん(2010年死去)の抽象画に代わり、10年からはデザイナーの水戸部功さんが担当している。60年代後半は007シリーズ人気の影響でスパイ小説の刊行が多いなど、ミステリーの歴史を見ることができ、ミステリー好きには懐かしい展示会だ。【銅崎順子】
Posted by 中 相作 - 2013.10.26,Sat
雑誌

センター通信 第7号
 平成25・2013年4月1日 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
 B5判 12ページ

関連
資料紹介「劇 病中偶感」
 落合教幸
 p8-12
編集後記
 落合
 p12

資料紹介「劇 病中偶感」

落合教幸  

 解題
 すでに多くの草稿を紹介しているように、江戸川乱歩は、若き日の資料を整理して保存していた。
 今回紹介するのは、「劇 病中偶感」と題された資料である。
 この原稿は、乱歩が初期資料を入れていた大型の封筒のうち「EXTRAORDINALY」と分類されたものに収められていた。同時期の資料としては「恐ろしき錯誤」草稿などが、同じ封筒で保存してあった。

 旧江戸川乱歩邸:Home
Posted by 中 相作 - 2013.10.26,Sat
ウェブニュース

BOOK asahi.com
 平成25・2013年10月25日 朝日新聞社

「ポケミス」全1775点を一堂に展示 創刊60周年企画
 Home > 本のニュース > ニュース > 記事

「ポケミス」全1775点を一堂に展示 創刊60周年企画

[掲載]2013年10月25日



日本人作家の幻の作品



一番厚い『死の笑話集』と編集者の川村さん



1775点の展示



会場で販売されている書籍



著者:ジョナサン・ホルト、奥村章子  出版社:早川書房 価格:¥ 1,890

 「ポケミス」の愛称で知られる早川書房の「ハヤカワ・ミステリ」が創刊60年を迎えた。1953年の創刊からこの9月までに刊行された全1775点をすべて集めた展示会が10月26(土)~31(木)日に、東京・神田の早川書房本社ビルで開催される。創刊から変わらぬ独自の判型がずらりと並ぶ様は、60年の歴史とリアル本の存在感を再認識させる。入場無料。

 ポケミスはこれまで1776タイトル、累計発行部数は1923万1774部を数える。007シリーズから、近年人気の北欧ミステリーや『解錠師』『二流小説家』まで既刊本を横に並べると、東京~大阪間2往復にあたる。このうち260点が、現在流通経由で販売されている。
 創刊号の『大いなる殺人』は1号ではなく、なぜか101号から始まる。当時の監修者・江戸川乱歩が古典ミステリーの傑作100編を刊行する予定だったのが立ち消えになってしまったからともいわれるが、ポケミスを担当する・川村均第一編集部係長は「それもよくわからないんですよ」。
 翻訳ミステリー専門の叢書でありながら日本人作家の作品が数編あったり、怪奇小説や伝記が混じっているのも「ミステリー」だ。だが、その幅の広さが「世界最高最大のミステリ・シリーズ」というキャッチフレーズを生んだ。「一番厚い本をつくってやろう」という川村さんの遊び心で生まれたのが『死の笑話集』(654ページ)で、2004年からその記録は破られていない。会場には「最も長いタイトル」や「ポケミスから出ていそうで出ていない作家」などのトリビアも隠されている。
 これまでで刊行点数の多い作家は、アメリカのE・S・ガードナーの101点、累計161万2800部(A・A・フェア名義は含まず)、累計最多部数は『サンダーボール作戦』(イァン・フレミング)の20万4000部。一方で初版で終わったタイトルもある。長らく表紙挿絵を担当した勝呂忠氏の死去の後、2010年からデザイナーの水戸部功氏に変わった装幀の変化もおもしろい。
 当初書店やギャラリーでの展示を予定していたが、あまりに冊数が多くて適切な場所が見つからず、自社の会議室での開催となった。展示本は同社の保存本で、流通倉庫から4日がかりで探し出したという。
 いずれも貴重本のため手に触れることはできないが、立ち読みコーナーの本は自由に読むことができる。『完璧な絵画』『第四の扉』『神学校の死』『編集者を殺せ』『天外消失』の5点は、水戸部氏の装幀でリニューアルされて、60周年を記念した『カルニヴィア1 禁忌』や「ハヤカワミステリマガジン」ポケミス60周年記念特大号とともに、会場でも販売されている。
 
 展示会は早川書房本社ビル2階(東京都千代田区神田多町2-2)で。13~20時(土日は10~18時)
Posted by 中 相作 - 2013.10.25,Fri
ウェブニュース

YOMIURI ONLINE
 平成25・2013年10月22日 読売新聞社

中井英夫の乱歩への手紙 初公開
 Home > 本よみうり堂 > ニュース > 記事

中井英夫の乱歩への手紙 初公開

小樽で来月 「虚無への供物」の完成を報告

 ミステリー史に残る名作「虚無への供物」の作者、中井英夫(1922~93年)が同作の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開される。

 50年前の手紙で乱歩の遺品の中にあったが、一般にはほとんど存在を知られておらず、敬愛する大作家に自信作を読んでもらいたい中井の恋文のような思いがにじむ。11月9日から北海道小樽市の小樽文学館で行われる「没後20年 中井英夫展」で展示される。

 64年に講談社から刊行された「虚無――」は、密室殺人事件や推理合戦などを幻想的に描き、日本の推理小説を代表する長編。中井は塔晶夫の筆名で62年の江戸川乱歩賞に前半の第2章までを応募したが次席止まり。選考委員の乱歩は高く評価する一方、委員の名前や作品名を織り交ぜた同作を「冗談小説」とも評した。

 手紙は塔晶夫名義で、63年2月の日付。同作を完成させた中井は編集者に後編の原稿を渡したことを報告し、「先生お一人に見ていただければと考えておりました作品(中略)ぜひ御眼通しを」と思いを吐露。「現実と寸分隙のない形での非現実世界の犯罪を(中略)お眼にかけられるかと」と、自負もつづっている。

 中井英夫の助手で文筆家の本多正一さんは「敬愛する作家に対する恋文と同時に挑戦状のような内容だ。前半を『冗談小説』と読まれてしまい、ぜひ乱歩に完成した作品を読んでほしいという思いが感じられる」と話している。

(2013年10月22日 読売新聞)
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