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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2026.04.28,Tue
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Posted by 中 相作 - 2016.04.21,Thu
ウェブニュース

ORICON STYLE
 平成28・2016年4月19日 オリコン

スペイン映画に登場する日本のアニメ『魔法少女ユキコ』とは?
 Home > ニュース > 芸能ニュース > 記事

2016-04-19 12:00

スペイン映画に登場する日本のアニメ『魔法少女ユキコ』とは?



ロングラン上映中の映画『マジカル・ガール』Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana. Todos los derechos reservados(C)



心に闇を抱える女性バルバラ Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana. Todos los derechos reservados(C)



魔法少女ユキコのコスチュームに憧れる少女アリシア Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana. Todos los derechos reservados(C)

 「魔法少女ユキコは悲劇のはじまり。」そんなキャッチコピーで観客を誘い、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかでロングラン上映されている映画がある。『マジカル・ガール』。スペインの新鋭カルロス・ベルムト監督の劇場デビュー作、とのことだ。

 ポスターには、コスプレにしてはかなりクオリティの高いコスチュームドレスを着て、キラッキラッに輝くステッキを手にした少女が立っている。彼女が「魔法少女ユキコ」なのか?

 「魔法少女ユキコ」は劇中に登場する架空のアニメのタイトルだ。映画は男性教師が「2+2はいつも4なのだ。どんなことがあろうとも」と語る言葉から始まる。スペイン語のせりふを聴きながら、字幕の文字を追い始めると、まもなく暗転して、日本語の歌が耳に飛び込んでくる。

 1984年にアイドルとしてデビューした長山洋子の「春はSA-RA SA-RA」。『魔法少女ユキコ』は日本のアニメで「春はSA-RA SA-RA」はその主題歌。少女の名前はアリシアといい、白血病で余命わずからしい。そんな彼女のささやかな願いが、13歳になることと、『魔法少女ユキコ』のコスチュームを着て踊ることであることが淡々と描かれる。

 そして、アリシアの父ルイスは失業中にもかかわらず、娘の最後の願いをかなえるため、高額のコスチュームを手に入れることを決意する。そこから始まる一連の彼の行動が、心に闇を抱えるバルバラという名の女性と、彼女と因縁のある元教師のダミアンを巻き込み、予想もしない悲劇的な結末へと加速していく。

 「はじめは、よくある日本カルチャーを取り入れただけの映画か、と思っていたけれど、いざ観てみるとまるっきり違う。ダークでシリアスで謎めいていて、こりゃ面白い!と引き込まれました」と語るのは、朝日新聞デジタルにアニメ・マンガ・ゲームのコラム『アニマゲ丼』を連載している小原篤氏。

 また、『機動戦艦ナデシコ』『鋼の錬金術師』といったアニメ、『烈車戦隊トッキュウジャー』などの特撮テレビシリーズで筆を揮う脚本家・會川昇氏も「日本カルチャーを土台にしつつ、オリジナリティを持った世界観が素晴らしい」とベルムト監督を絶讃している。

 ベルムト監督は、1980年3月6日生まれの36歳。子どもの頃、『聖闘士星矢』に心奪われ、そこから日本の文化に興味を持つようになった。『魔法少女まどか☆マギカ』や『美少女戦士セーラームーン』、『ドラゴンボール』に『パーフェクトブルー』、そして水木しげる作品まで…とにかく日本の漫画やアニメが大好き。

 日本の映画や音楽にも造詣が深い。小津安二郎や黒澤明の時代から、新藤兼人、今村昌平、最近の園子温まで、お気に入りの映画監督の名前が次々に出てくる。アニメの主題歌として長山洋子のデビュー曲を見つけ出し、エンディング曲にピンク・マルティーニがカバーした美輪明宏作詞作曲の映画『黒蜥蜴』主題歌「黒蜥蜴の唄」を使うなんて。「東京は第2の故郷」と言うのもリップサービスではなく、1年のうち4ヶ月くらい日本にいるらしい。

 會川氏は「劇中、長山洋子さんの曲が挿入されたり、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』にオマージュを捧げていたり、美輪明宏さんの影響も受けていたり…と、話だけきくと一見ひとつひとつのパーツがバラバラに見えるけれど、その全てが上手く調和して、物語の何とも言えない危うさを匂わせていますよね。映画としても、とてもオリジナリティが深い」と感心しきりだ。

 日本のエッセンスが散りばめられていることへの驚きと親近感。キャッチコピーに偽りなしの“フィルム・ノワール”ぶり。そして、「魔法少女ユキコ」はどうなったかというと、映画評論家・翻訳家の柳下毅一郎氏の指摘がヒントになる。

 「『マジカル・ガール』は、見せないことの方が力を持つ、ということを考えさせる作品。リアリティがあるのは、見せないからこそなんですよね。そこでいうと観客も監督の魔法にかかっているような感じです」。

■公式サイト
http://bitters.co.jp/magicalgirl/

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Posted by 中 相作 - 2016.04.20,Wed
ウェブニュース

三重ふるさと新聞
 平成28・2016年4月14日 三重ふるさと新聞

水族館劇場芸濃町講演「この丗のような夢」
 Home > 社会 > 記事

水族館劇場芸濃町講演「この丗のような夢」社会

5月5日~8日と13日~16日、芸濃町椋本の東日寺境内の特設野外舞台で、劇団『水族館劇場』が『パノラマ島き綺譚外傳 この丗のような夢』を上演する。主催=『芸濃町を芸濃い町にする会』。江戸川乱歩の名作のモチーフが芸濃町にあったという推論を原点に、〝現代河原者〟を自称する同劇団が自らの手でつくりあげた劇場で、サーカス的な迫力ある演出や詩的な台詞に彩られた唯一無二の芝居を構築していく。



東日寺に建設中の野外舞台の前に並ぶ劇団員たち

「芸濃町を芸濃い町にする会」は、芸濃町椋本出身で東京で活躍する文筆家・伊藤裕作さん(66)を中心に設立。伊藤さんは還暦を期に地元と東京を行き来する生活を送りながら、東京の劇団の舞台を津市の劇場で上演してきた。そして、地元への恩返しという想いもあり、昨年には津市無形文化財である椋本獅子舞の継承に尽力する人々の姿をとらえた映画を地元の人たちとの会でつくった。その会を発展的に解散して同会を設立。日本で唯一の「芸濃(げいのう)」という名前を大切にしたイベントを企画している。今年は、旧芸濃町が誕生して60年に当たることもあり、特別なことをしようと温めてきた企画が、芸濃町椋本の東日寺境内で行う劇団『水族館劇場』の『パノラマ島綺譚外傳 この丗のような夢』だ。
〝現代河原者〟を自称する同劇団は、全国各地の神社や寺院の境内などに、団員自らの手で一から野外舞台をつくりあげる〝小屋掛け芝居〟にこだわりつづけている。サーカスや移動遊園地を思わせる大がかりな仕掛けや大量の水を使った派手な演出と、詩的な言葉に彩られた濃密な世界観は唯一無二で、各方面より注目を集めている存在。
同劇団の作・演出の桃山邑さんの完全描き下ろしの新作となる今回の劇の下敷きとなっているのは三重県出身(本籍地は津市)の小説家・江戸川乱歩の中編小説「パノラマ島綺譚」。この物語の中心人物は、若くして亡くなったM県T市出身の大富豪・菰田源三郎とその同窓生で容姿が瓜二つな主人公・人見廣介。菰田と入れ替わり、巨万の富を手にした人見が、離島を改造した人工の理想郷・パノラマ島をつくりあげていく中で起こる事件を描いている。M県T市はもちろん、三重県津市を指している。
この話と芸濃町を結びつけるきっかけは、伊藤さんが地元に戻るようになってから、椋本の歴史を勉強したことで浮かび上がってきた一つの推論だ。乱歩が大正15年~昭和2年にかけて雑誌・新青年でこの小説を連載するにあたって、津市やその周辺の芸濃町の取材をした可能性は高い。その中で駒越五良八が巨額の私費を投じて、人工のため池・横山池を造成したという話を人工の楽園であるパノラマ島をつくりあげる物語のモチーフにし、更に椋本出身で明治14年(1881)に製茶輸出で大成功を収めた駒田作五郎を菰田源三郎のモデルにしたのではという推論にたどり着いた。
今回の作品には、パノラマ島奇譚や、芸濃町にまつわる歴史や伝説がエッセンスとして散りばめられている。現在、劇団員が東日寺境内に「野外舞䑓 黒翁の走り」を建設中。高さ約12mのテント小屋の中に舞台と客席を設置。同劇団の真骨頂である大量の水を使うための仕掛けも施される。
劇のあらすじは以下。政治的亡命を余儀なくされ、パトロンの大富豪が住む村へと流れてきた都会の舞台女優。大富豪が生まれた地にある枯れ果てた池を巡る失われた神話を聞かされた女優は自らの主演での舞台化することを望むが…。
チケット発売中。公演日は5月5日・6日・7日・8日・13日・14日・15日・16日。各日19時開演(18時半開場)。全席自由席(各日17時半より津市芸濃総合文化センター前で整理券発行)。前売り券3500円は水族館劇場HPで予約するか東日寺で劇団員から直接購入可能。電話で希望日・枚数・名前・連絡先を伝えて3700円を当日清算する予約券もある。問い合わせは☎080・6412・4897へ。芸濃町民・在勤者・出身者は前売り限定で1000円に。こちらは芸濃地区社協☎059・265・4890へ連絡を。当日券4000円。

2016年4月14日 AM 5:00
Posted by 中 相作 - 2016.04.19,Tue
ウェブニュース

ダ・ヴィンチニュース
 平成28・2016年4月17日 KADOKAWA・DWANGO

「大好きな作品がこうして読めるのは嬉しい!」江戸川乱歩『怪人二十面相』が青空文庫で公開
 Home > 文芸・カルチャー > 小説・エッセイ > 記事

「大好きな作品がこうして読めるのは嬉しい!」江戸川乱歩『怪人二十面相』が青空文庫で公開

2016.4.17



 ミステリー界の父・江戸川乱歩の代表作である『怪人二十面相』が青空文庫にて公開された。現在公開されているものだけでも、『怪人二十面相』のほかに『押絵と旅する男』『心理試験』『随筆銭形平次』『D坂の殺人事件』『二銭銅貨』『日記帳』『人間椅子』など名だたる8作品が並び、「小学校の時に読みまくった思い出が蘇る!」「ブラウザでも縦書きで読めるのかー。時代は変わったな」「大好きな江戸川乱歩作品がこうして読めるのは嬉しい!」とファンは歓喜の声をあげている。

 江戸川乱歩は1894年に生まれ、小学生の頃母親に読み聞かされた菊池幽芳訳の推理小説『秘中の秘』からミステリーや推理小説が好きになり、中学生にして押川春浪や黒岩涙香の小説を耽読。既にこの頃からミステリー界の父と呼ばれる血肉は育ちつつあった。1923年に『二銭銅貨』でデビューしてからは、『緑衣の鬼』『三角館の恐怖』『幽鬼の塔』など、欧米の探偵小説に影響を受けた本格探偵小説を世に生み出し、聡明期の日本探偵小説界に大きな足跡を残したのは言うまでもない。明智小五郎と小林少年が活躍する『怪人二十面相』も彼の代表作の一つだ。

 20の異なる顔を持つ大怪盗・怪人二十面相と、名探偵・明智小五郎&その助手・小林少年が対決する『怪人二十面相』は、「子ども向けなので余計な描写がなく、スリルとスピード感が半端ない」「スピード感があって粋な感じ。小説に無駄がない!」と児童小説ならではの利点を生かすとともに、「追い詰め、逃げられ、また追い詰めっていうストーリー展開が手に汗握る」「二十面相と彼を追い詰める名探偵明智小五郎と助手の小林くんの対決がワクワクする!」と起伏の激しいストーリー展開に脱帽するファンも続出。

 今回、2016年4月4日(月)に青空文庫にて公開されたのは『怪人二十面相』。その他に過去公開された7作品と、作業中でこれから公開予定の『白昼夢』、『少年探偵団』、『まほうやしき』など、延べ97作品が公開される。

 青空文庫は「本を電子化して誰でも読めるようにしておくと面白い」と考えた数人が集まって1997年に生まれた。知的財産権が発生していない状態、または消失した状態を指すパブリックドメインとなり、日の目を浴びることが少なくなった過去の作品を、現代によみがえらせている。有志で同事業を行っているので、無料でテキストを読むことができ、誰でも偉人たちの作品を読むことができる。その上、インターネットさえあればどこからでもアクセスできるため、「近くに図書館がない」「書店に読みたい本が売ってない」という読書家たちの有り難いツールとなった。

 没後50年を迎え、2016年にパブリックドメイン入りをした江戸川乱歩作品が蘇ることに昔からのファンは「時を経ても風化することなく蘇る江戸川乱歩…感激だなあ」「子供にも読ませてあげたい!」「昔感じたあの感動を、うちの子供にも味わってもらいたいな」「子供たちの心を掴む少年探偵シリーズがこうして蘇るのは、ほんとに感激!」と喜びを露にしている。

 また「あの名作が、通勤でも読めるんだ! 最高過ぎる」との声も上がっているように、今回登録された作品の数々は「青空 in Browsers」を使用することで、電車、仕事先などどこでも読める。『怪人二十面相』に続く『少年探偵団』シリーズ作品も随時公開されていくとのことなので、江戸川乱歩ファンならずとも、全く読んだことのない方も手軽に目を通してみてはいかがだろう?
Posted by 中 相作 - 2016.04.18,Mon
ウェブニュース

YOMIURI ONLINE
 平成28・2016年4月15日 読売新聞社

「押絵と旅する男」魚津の浜(魚津市)
 Home > 北陸発 > 企画・連載 > 記事

舞台を歩く

「押絵と旅する男」魚津の浜(魚津市)

2016年04月15日

不思議な景色が見える浜



蜃気楼を待つ人々。乱歩もこの近くの浜辺を歩いたのだろうか

 一度だけ、蜃気楼しんきろうを見たことがある。3年前の5月、魚津の海岸線を走行していたところ、道路沿いに人々が群がり、みな同じ方向を向いているではないか。急ぎ「海の駅蜃気楼」へと向かい、その奇観に遭遇した。「Cランク」ではあったが、肉眼で十分確認できた。魚津埋没林博物館に立ち寄り、蜃気楼を見た「証明書」をもらって興奮しながら家路についたものだ。

 江戸川乱歩の描く蜃気楼は妖しく、そして恐ろしい。魚津で蜃気楼を見た「私」は、その後、「魚津の駅」から乗った汽車の中で男と出会い、不思議な話を聞かされる。見えるはずのないものが見える魚津は、あやかしの世界へといざなう入り口だ。

 小説では「魚津の浜」としか書かれておらず、舞台となった場所を特定するのは難しいが、蜃気楼を見るなら富山湾全体を見渡せる魚津港周辺の海岸が最も良いとされ、魚津市ではこの一帯を「蜃気楼展望地点」に指定している。出現予測の高い日には三脚が林立し、カメラマンたちが待ち構える光景は春の風物詩でもある。

 たとえ条件がそろっても、なかなか見られないのが蜃気楼。そんな時は隣接する埋没林博物館を訪れるのもお薦めだ。蜃気楼の展示も充実しており、中でもハイビジョンの映像は必見。乱歩が「不可思議な大気のレンズ仕掛け」と表現したのも納得だ。

 「押絵と旅する男」が発表される数年前、乱歩は日本海沿岸など各地を放浪する旅に出ている。乱歩もこの浜辺を歩いたのだろうか。当時とは景色も変わってしまっただろう。それでも、蜃気楼の不思議な魔力はいまも変わらず、私たちをとりこにするのだ。



魚津港に隣接する魚津埋没林博物館。富山湾を一望できるこの一帯が蜃気楼展望地点に指定されている


  ◇ ◇ ◇

 ★小説「押絵と旅する男」

 江戸川乱歩作。魚津で蜃気楼を見た「私」は、帰りの汽車で押絵を持つ男と出会い、不思議な話を聞かされる。映画化もされた乱歩の代表作の一つ。1929年発表。

2016年04月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
Posted by 中 相作 - 2016.04.17,Sun
書籍

古地図で楽しむ三重
 編:目崎茂和
 平成28・2016年2月25日第一刷 風媒社
 A5判 カバー 151ページ 本体1600円

鳥羽 江戸川乱歩の鳥羽──貼雑年譜から
 尾西康光
 Part 2 地図で見る三重県の歴史 > p73─75

 風媒社:古地図で楽しむ三重
 NDL-OPAC:古地図で楽しむ三重
Posted by 中 相作 - 2016.04.15,Fri
雑誌

てんとう虫 3月号
 平成28・2016年3月1日 第48巻第3号 アダック
 A4判 106ページ 390円(税込)

謎は人間の胸中に在り
 新保博久
 特集《今読む漱石》> 漱石を読み解く3つの視点 > p14─17

 UCカード会員誌「てんとう虫」:バックナンバー 2016年3月号
Posted by 中 相作 - 2016.04.14,Thu
雑誌

ハヤカワミステリマガジン 5月号
 平成28・2016年5月1日 第61巻第3号 早川書房
 A5判 320ページ 1296円(本体1200円)

魔鏡と旅する男
 三津田信三
 連作短篇〈犯罪乱歩幻想〉第5話
 p132─149

 Hayakawa Online:ミステリマガジン2016年5月号
 NDL-OPAC:犯罪乱歩幻想(第5話)魔鏡と旅する男
Posted by 中 相作 - 2016.04.13,Wed
ウェブニュース

Book Bang
 平成28・2016年4月7日 新潮社

【教養人のための『未読の名作』一読ガイド】黒猫モルグ街の殺人事件 他五篇 [著]ポオ[訳]中野好夫
 渡部昇一
 Home > レビュー > 記事

【教養人のための『未読の名作』一読ガイド】黒猫モルグ街の殺人事件 他五篇 [著]ポオ[訳]中野好夫



『黒猫・モルグ街の殺人事件』
著者:Poe, Edgar Allan [著]/中野 好夫 [訳]
出版社:岩波書店
ISBN:9784003230619
価格:842円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【教養人のための『未読の名作』一読ガイド】黒猫モルグ街の殺人事件 他五篇 [著]ポオ[訳]中野好夫

[レビュアー] 渡部昇一(上智大学名誉教授)

 昭和の一桁世代、少年たちに圧倒的人気のあったのは『怪人二十面相』とか『少年探偵団』であった。その作家の名前は江戸川乱歩である。子供の頃、「乱」の字を名前につけるとはどうしたことだろうと不思議に思ったものである。中学に入ったら、兄のいる同級生が「それはエドガー・アラン・ポオというアメリカの探偵小説家の名前を漢字にしただけだよ」と教えてくれた。

 大学ではポオの詩を暗記させられたし、彼の詩論が卓抜なものであることを教えられたが、江戸川乱歩の名前になるきっかけとなった短篇小説は教室で読まされることはなかった。おそらく面白すぎるという理由か、通俗的という理由からだったのではないか。確かに「黒猫」は人殺しや猫殺しのからんだ怪談まがいの話だ。英語の質としては上等でも教室向きではないと教授たちは考えられたのではなかろうか。

 ポオの「盗まれた手紙」はいわゆる「デュパンもの」と言われている探偵小説シリーズの一つであり、これらが江戸川乱歩に「推理」の面白さを教えたのではなかろうか。また乱歩の大人向きの作品に現われる一寸不気味な要素は「黒猫」などからの影響ではあるまいか。確かに日本の探偵小説は乱歩から始ったようなものであるし、その推理の仕方、雰囲気の作り方はポオを想起させる。

 そのポオであるが、間違いなく天才としか言いようがない。アイルランド系の父親のようにアル中であり、放浪の人生である。父の系統のケルトの血を継いだせいか、幻想的であり、その詩で見るように言語のリズム感、音楽性はすばらしい。それと相反するようであるが、構想は緻密で数学者が組立てたようですらある。ボードレールやヴァレリは崇拝に近い感情をポオに抱いていたようだ。特に後者はポオの作品を「数学的阿片」と言ったことは有名である。こんな推理小説が日本の天保時代に書かれていたと思うと不思議なくらいだ。最近、読み返したが、緻密度過剰という感じもした。アル中の天才が産んだ宝石のような作品集である。

新潮社 週刊新潮 2016年4月7日号 掲載

※この記事の内容は掲載当時のものです
Posted by 中 相作 - 2016.04.12,Tue
ウェブニュース

INTERNET Watch
 平成28・2016年4月5日 Impress Watch

オンラインでいますぐ読める、江戸川乱歩の代表作「怪人二十面相」が青空文庫で公開
 tks24
 Home > やじうまWatch > 記事

オンラインでいますぐ読める、江戸川乱歩の代表作「怪人二十面相」が青空文庫で公開

(2016/4/5 05:55)

 江戸川乱歩の代表作の一つである「怪人二十面相」がついに青空文庫で公開された。江戸川乱歩は死後50年を迎えて今年2016年にパブリックドメイン入りをしており、年明け早々にはさっそくデビュー作である「二銭銅貨」が登録されたほか、「D坂の殺人事件」なども公開されていたが、その後はなかなか作品が増えていなかったため、今回の「怪人二十面相」が陽の目を見たのはファンにとっても朗報といえる。作業中リストを見ると、すでに公開ステータスになっている作品が多数あり、それによると、今回の「怪人二十面相」シリーズにあたる複数の作品が2016年4月~6月に公開となっており、今後の展開も期待できそう。ちなみに、今回登録された作品は「青空 in Browsers」を使えばすぐにオンラインで読むこともできるので、これまで乱歩作品に触れたことがない人はこれを機会にチェックしてみてはいかがだろう。

◇怪人二十面相(青空 in Browsers)
http://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=57228
◇作家別作品リスト:江戸川 乱歩(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1779.html
◇作業中 作家別作品一覧:江戸川 乱歩(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp1779_1.html

(tks24)
Posted by 中 相作 - 2016.04.10,Sun
電子書籍

江戸川乱歩電子全集 第4巻 明智小五郎英雄編
 江戸川乱歩
 平成28・2016年3月25日 小学館 小学館eBooks
 本体1400円

イントロダクション
明智小五郎英雄編

暗黒星

初出:講談倶楽部 昭和14年1月号(29巻1号/1939年1月1日)→12月号(29巻15号/12月1日)*11回連載(休載1回)
底本:江戸川乱歩全集8(桃源社/昭和37・1962年5月30日)

地獄の道化師

初出:富士 昭和14年1月号(12巻1号/1939年1月1日)→12月号(12巻15号/12月1日)*11回連載(休載1回)
底本:江戸川乱歩全集7(桃源社/昭和37・1962年4月15日)

兇器

初出:大阪産業経済新聞 昭和29年6月13日→7月11日(1954年)*5回連載
底本:江戸川乱歩全集16(桃源社/昭和38・1963年3月5日)

悪霊物語

初出:講談倶楽部 昭和29年9月増刊号(1954年9月15日)
底本:殺人迷路・悪霊物語(春陽堂書店 春陽文庫/平成5・1993年12月20日)

化人幻戯

初出:別冊宝石 第42号(7巻9号/昭和29・1954年11月1日)、宝石 昭和30年1月号(10巻1号/1955年1月1日)→10月号(10巻14号/10月1日)*11回連載
底本:江戸川乱歩全集16(桃源社/昭和38・1963年3月5日)

影男

初出:面白倶楽部 昭和30年1月号(8巻1号/1955年1月1日)→12月号(8巻15号/12月1日)*12回連載
底本:江戸川乱歩全集17(桃源社/昭和38・1963年4月15日)

月と手袋

初出:オール讀物 昭和30年4月号(10巻4号/1955年4月1日)
底本:江戸川乱歩全集16(桃源社/昭和38・1963年3月5日)

底本註
乱歩自身による作品解説

初出・底本:江戸川乱歩全集(桃源社)

解説 明智小五郎の憂鬱
 小松史生子
インタビュー(寄稿) 作品自体がミステリー?! 謎と矛盾も、また楽しい。
 新保博久
シリーズ完結記念特典
 悪霊物語
  発端篇
   角田喜久雄
  解決編
   山田風太郎
  私はこう考えていた
   車窓の令子
    角田喜久雄
   私のつけ句
    江戸川乱歩
  連作解説 乱歩のリレー探偵小説と「悪霊物語」
   新保博久
コラム&フォト 乱歩ワールド──路地裏の散歩者
 ミステリー文学資料館
編集部註
「二銭銅貨」草稿
 資料紹介(解説)
  落合教幸
 翻刻
 草稿
書誌情報

 小学館:江戸川乱歩 電子全集4 明智小五郎 英雄編
 2016年5月28日:江戸川乱歩電子全集
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