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Posted by - 2025.04.17,Thu
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Posted by 中 相作 - 2018.01.13,Sat
ウェブニュース

ステージナタリー
 平成29・2017年12月19日 ナターシャ

「怪人二十面相~黒蜥蜴二の替わり~」、喜多村緑郎「スーパー新派の心意気」
 Home > ニュース > 記事

「怪人二十面相~黒蜥蜴二の替わり~」、喜多村緑郎「スーパー新派の心意気」

2017年12月19日 17:56



「怪人二十面相 ~黒蜥蜴二の替わり~」仮チラシ

「怪人二十面相 ~黒蜥蜴二の替わり~」が、3月30日から4月1日まで東京・サンシャイン劇場にて上演される。

劇団新派の喜多村緑郎と河合雪之丞による自主公演で、江戸川乱歩による原作を、齋藤雅文が脚色・演出する本作。新派からは春本由香が出演し、ゲストに喜多村の妻でもある貴城けいを迎える。

喜多村は本作について、自身のTwitterアカウントで「謎の幽霊館を舞台に 緑郎 雪之丞+貴城けいが贈る愛と美と憎しみの三重唱! 明智と二十面相の対決! 黒蜥蜴誕生の秘話! 見よ! 聴け! 感じろ! スーパー新派の心意気! 第ニ弾!」とコメントしている。チケットの一般販売は1月28日10:00から開始される。

「怪人二十面相 ~黒蜥蜴二の替わり~」

2018年3月30日(金)~4月1日(日)
東京都 サンシャイン劇場

原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
出演:喜多村緑郎、河合雪之丞、春本由香 ほか
ゲスト出演:貴城けい
PR
Posted by 中 相作 - 2018.01.12,Fri

 お待ちかねの向きもきっとおありでしょう。

 公式サイトで『完本 陰獣』の最新情報が公開されました。

 株式会社藍峯舎:藍峯舎通信 Vol11を更新しました。(2018年1月10日)

 一部一万八千円、限定二百二十部。

 予約受付は1月16日火曜日スタートとなっております。

 よろしくどうぞ。
Posted by 中 相作 - 2018.01.12,Fri
ウェブニュース

映画.com
 平成30・2018年1月9日 エイガ・ドット・コム

中谷美紀、乱歩×三島の「黒蜥蜴」で妖艶な女盗賊に
 Home > 映画ニュース > 2018年1月9日 > 記事

中谷美紀、乱歩×三島の「黒蜥蜴」で妖艶な女盗賊に

2018年1月9日 16:30



美に執着する女盗賊・黒蜥蜴を演じる中谷美紀

[映画.com ニュース]江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化、このほど中谷美紀主演で上演される舞台「黒蜥蜴」公開ゲネプロが1月8日、東京・日生劇場で行われた。

美に執着する女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の勝負と愛の行方を描く作品で、美輪明宏はじめ様々な俳優によって上演されている。今回の演出は英国人のデビット・ルボー氏。

中谷は「高尚なものと低俗なもの、喜劇と悲劇、美しいものと醜いもの、愛と憎しみ、エロスとタナトス、相反する2つの世界が混じり合い、拮抗し合う三島ワールドをぜひご覧いただきたいです」とコメント。探偵・明智小五郎を演じる井上芳雄は「悲しいほどに美しい美紀さんの黒蜥蜴」と中谷を評し、「きっと今まで見たことのない、でも、心の奥ではどこか知っていた愛の世界がそこにあるはずです!」と見どころを語る。

「三島がこだわったグロテスクな美しさによってこのラブストーリーを描きたかった」というルボー氏が、耽美、倒錯の愛の世界を、独自の美意識に貫かれた空間設計と中谷らキャスト陣の円熟した演技で見事に体現していた。

共演は相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河ら。東京公演は日生劇場にて9日~28日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて2月1日~5日。

(映画.com速報)















Posted by 中 相作 - 2018.01.11,Thu
ウェブニュース

マイナビニュース
 平成30・2018年1月8日 マイナビ

中谷美紀、妖艶すぎる姿で井上芳雄と対決 『黒蜥蜴』初日前に緊張
 Home > エンタメ > 記事

2018/01/08 22:38:48

中谷美紀、妖艶すぎる姿で井上芳雄と対決 『黒蜥蜴』初日前に緊張

舞台『黒蜥蜴』の公開ゲネプロが8日、東京・日生劇場で行われ、中谷美紀、井上芳雄、相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河が登場した。

 

左から井上芳雄、中谷美紀

同作は、江戸川乱歩の探偵小説を三島由紀夫が1961年に戯曲化し、以来様々な俳優によって上演されている。稀代の女盗賊・黒蜥蜴と、名探偵・明智小五郎の勝負と愛の行方を描く。今回はデヴィット・ルヴォーが演出を務めた。

体の線に沿った数々のドレスを身にまとった中谷の黒蜥蜴は、妖艶でありながらどこか可憐な佇まい。清廉さと大人の男性の色気を併せ持つ井上の明智小五郎、神経質で美しい部下・雨宮を演じた成河とともに『黒蜥蜴』の世界を創り上げた。

「ルヴォーさん主催の演劇学校に、出演料を頂戴して通わせていただいたような、充実したお稽古」と振り返る中谷は、9日の初日を前に「少々緊張している」という。「井上芳雄さんをはじめとする共演者の皆さんの言葉に耳を傾け、表情を見逃さず、心と心の対話を最も大切に演じたいと思います」と意気込んだ。

さらに中谷は「高尚なものと低俗なもの、喜劇と悲劇、美しいものと醜いもの、愛と憎しみ、エロスとタナトス、相反する2つの世界が混じり合い、拮抗し合う三島ワールドをぜひご覧いただきたいです」と語った。

井上は「悲しいほどに美しい美紀さんの黒蜥蜴とご一緒できるのも光栄です」と喜びを表す。「きっと今まで見たことのない、でも、心の奥ではどこか知っていた愛の世界がそこにあるはずです!」とアピールした。

「不思議と緊張もなく穏やかな気持ちです」という成河は、「想像力を刺激するシンプルで力強い演出」が見所と明かす。「デヴィット・ルヴォーの美意識が行き届いた、演劇ならではの『空間の使い方』に是非注目して欲しいと思います」とコメントを寄せた。

東京公演は日生劇場にて9日〜28日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて2月1日〜5日。
Posted by 中 相作 - 2018.01.11,Thu
ウェブニュース

スポーツ報知
 平成30・2018年1月9日 報知新聞社

中谷美紀、三島作品「黒蜥蜴」で妖艶な美貌みせた
 Home > 芸能 > 記事

中谷美紀、三島作品「黒蜥蜴」で妖艶な美貌みせた

2018年1月9日7時0分 スポーツ報知



舞台「黒蜥蜴」での中谷美紀

 女優の中谷美紀(41)が8日、都内で主演舞台「黒蜥蜴」(9~28日、東京・日生劇場)の公開ゲネプロに出席した。

 江戸川乱歩の長編小説を三島由紀夫が戯曲化。中谷は美に執着する女盗賊・黒蜥蜴役。中谷は「相反する2つの世界が交じり合い、拮抗(きっこう)し合う三島ワールドをぜひご覧頂きたい」と意気込んだ。黒蜥蜴の好敵手であり運命の恋人、探偵・明智小五郎を演じる井上芳雄(38)は「悲しいほどに美しい美紀さんの黒蜥蜴とご一緒できるのも光栄です」とコメントした。
Posted by 中 相作 - 2018.01.10,Wed
ウェブニュース

NIKKEI STYLE
 平成30・2018年1月6日 日本経済新聞社、日経BP社

『黒蜥蜴』で挑む名探偵・明智小五郎役(井上芳雄)
 井上芳雄
 Home > エンタメ > 記事

井上芳雄 エンタメ通信

『黒蜥蜴』で挑む名探偵・明智小五郎役(井上芳雄)

第13回

2018/1/6

 井上芳雄です。今年もよろしくお願いします。1月9日から『黒蜥蜴』(くろとかげ)という舞台に立ちます。江戸川乱歩の探偵小説を三島由紀夫が戯曲化した作品で、女盗賊の黒蜥蜴と名探偵の明智小五郎が繰り広げる耽美(たんび)と闇の世界を描いています。黒蜥蜴を中谷美紀さんが演じ、明智を僕が演じます。演出は英国人のデヴィッド・ルヴォーで、以前『ルドルフ ザ・ラスト・キス』で一緒に仕事をして大きな感銘を受けました。今回もたくさんの刺激を受けています。



『黒蜥蜴』は1月9~28日東京・日生劇場、2月1~5日大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。写真は製作発表。左からデヴィッド・ルヴォー、相楽樹、井上芳雄、中谷美紀、成河、朝海ひかる(撮影:舞山秀一)

 ルヴォーが言うには、『黒蜥蜴』は完璧な美を求める話です。ただ、そんなものはない。なかったときに人間がどうするか、どうなるかという話だと言います。僕がこれまであまりやったことがないタイプの世界観の作品なので、すごく興味深いです。

 僕が演じる明智は、ぱっと見は一番まともですけど、中身は犯罪に取りつかれたオタクみたいな人間。盗賊の黒蜥蜴のように犯罪をする方に傾いているか、探偵の明智のように犯罪を解き明かす方に傾いているか。それだけの違いなので、2人は強く引かれ合うし、でも決して結ばれることはない。ルヴォーは「ブラック『ロミオ&ジュリエット』だ」と言います。そういう特異な愛の話でもあります。

 あまりにも純粋だったり、あまりにも優しい心を持っていると、人は犯罪に走る、という明智のセリフがあります。一般的には、何か悪いたくらみがあったり、ゆがんだりしているから犯罪をすると思いがちです。ところが三島さんはそう考えずに、一番優しい心の持ち主が一番犯罪者の資格を持っている、と書いてるんですね。その考え方は、今まで僕の中になかったものだから新鮮でしたし、役を演じながらそれを掘り下げているところです。

 ルヴォーは三島さんや彼の作品が大好きで、『黒蜥蜴』もずっと演出をしたかったそうです。独特の美意識を持っていて、三島さんに相通じるものがあるのでしょう。特異な形の美ですが、だからこそ人を引きつけてやまないものがあります。

 ルヴォーの演出ですてきなのは、演劇の魅力をよく知っていて、セットにしてもそのまま描かないことです。例えば、ホテルの部屋が2つあると書いてあれば、普通なら2つの部屋のセットが出てくると思うのですが、そうはしない。真ん中に扉だけがあって、床が回ることでこっちの部屋になったり、あっちの部屋になったりします。そうやって、お客さんの想像力をかき立てることで、情景を描くのがとても上手です。

■忘れられない言葉をくれる演出家

 役者からすると、忘れられない言葉をくれる演出家でもあります。舞台の上の役者がみんな正面を見て、夕日を見ながら「ああ、いいピアノの音だね」と言う場面を稽古していたときのことです。全員の視線をあわさないといけないので、「どのくらいの角度で見たらいいですか」という質問がありました。普通の演出家なら、「あのライトのところ」とか「45度」とか言うと思います。ところが、ルヴォーは「太陽の沈む方を見てくれ」と言いました。そう言われると、役者は「ああ、自分は沈む太陽を見てるんだ」と思って、演じるたびに、その言葉を思い出します。そういう演出がルヴォーのすごいところだし、そこに役者はみんなほれてしまうんです。

 ルヴォーはいつも、すごく情熱を持って生きている人を描きたいと思っているようです。彼は、よくこんなふうに言います。「舞台に出てきて、相手に向かって何かをしゃべるのは、相手を変えようとか、影響を及ぼそうと思っているから。何の理由もなくしゃべる人はいないし、何の理由もなくそこに来る人もいない。だから、舞台に出てくる以上は、絶対に理由がある。それを表現するんだ。それにはエネルギーが必要だ」

 そう言われて、芝居をしていると、たしかに自分がどんどん情熱的になって、テンションが上がっていきます。生きている、という実感が湧いてきます。

 今回演じる明智も、そういう情熱に動かされて生きる人間です。それをどこまで表現できるか、僕にとっても新たな挑戦です。

井上芳雄



 1979年7月6日生まれ。福岡県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。大学在学中の2000年に、ミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役でデビュー。以降、ミュージカル、ストレートプレイの舞台を中心に活躍。CD制作、コンサートなどの音楽活動にも取り組む一方、テレビ、映画など映像にも活動の幅を広げている。著書に『ミュージカル俳優という仕事』(日経BP社)。

 「井上芳雄 エンタメ通信」は毎月第1、第3土曜に掲載。第14回は1月20日(土)の予定です。
Posted by 中 相作 - 2018.01.10,Wed
ウェブニュース

エンタステージ
 平成30・2018年1月8日 WOWOW

成河インタビュー!『黒蜥蜴』は「耽美的で大衆的で喜劇的な作品であると分かった」
 エンタステージ編集部
 Home > インタビュー > 特別インタビュー > 記事

成河インタビュー!『黒蜥蜴』は「耽美的で大衆的で喜劇的な作品であると分かった」

2018年1月 8日

2018年1月9日(火)に東京・日生劇場にて開幕する『黒蜥蜴』。江戸川乱歩の長編探偵小説を三島由紀夫が戯曲化した傑作を、ロンドンやブロードウェイで活躍する英国人演出家のデヴィッド・ルヴォーが手掛ける本作で、美貌の女盗賊“黒蜥蜴”の部下であり、彼女に恋い焦がれる青年・雨宮潤一役を演じるのが、成河だ。ルヴォー演出を初めて受ける成河に、その魅力や作品への取り組みを聞いた。



――『黒蜥蜴』、いよいよ開幕です。始まりの製作発表から、かなり印象的なものでしたね。

寸劇仕立てというあの形は、おもしろかったですね。それから、衣裳デザインを担当してくださっている前田文子さんのお話を聞く、学生さんの目がとてもキラキラしていて、とても素敵な空間でした(※『黒蜥蜴』の製作発表は、東京モード学園内にて行われました)。

――その製作発表では、成河さんは一度、出演を辞退されていたとおっしゃっていましたが。

三島由紀夫さんの『黒蜥蜴』の中で描かれている青年・雨宮のイメージを考えると、最初、僕ではないんじゃないかと感じたんです。雨宮は、20代・・・もしかしたらまだ10代の、少年から青年への過渡期の美しさを秘めた人物なのではと想像していたので。あくまでも僕のイメージなんですが、そういう時期特有の危うさや色気が描かれているんじゃないかと。だから、僕よりももっとふさわしい方がいるんじゃないかと思ったんですよ。



――決め手は、演出のデヴィッド・ルヴォーさんとお会いになって、直接お話をされたことだったとか。

そうなんです。ルヴォーさんに会う機会をいただけたので、自分の考えを直接伝えた方がいいかなと思って伺いました。そうしたら、真っ先に「そんなの(既存のイメージは)関係ない」って言ってくださって(笑)。
ルヴォーさんが演出するからこそ、日本における『黒蜥蜴』の上演史へのこだわりは必要なかった。彼は、日本人よりも作品について詳しいぐらい勉強をされていて、お話を伺う中で、僕の方が固定観念に縛られていたんだなと気づきました。

それから「フィジカルな作品として、この『黒蜥蜴』を立ち上げてみたい」という野心を伺ったんですね。実際に舞台でどう実現しているか、観ていただいてということになりますが、いろんな可能性を感じたんです。照明や音響などの力だけではなく、演者の力で空間を変え、動かしていく。ルヴォーさんは、役者が人物を純粋に演じるということだけにとどまらない、演劇の醍醐味や可能性をとても信じている方なので、その部分でも意気投合したんです。僕も、そういう演劇が大好きなもので。

演劇の可能性は無限に開かれているのだから、あまりせせこましく考えずに、その一助たり得たいと思うように変わりました。演劇の概念から広げようとしている方が、日本の概念の中に収まらずに三島由紀夫作品に取り組むということは、とても価値のあることだと思いますし、すごく貴重な経験です。

――ルヴォーさんとお会いになったのは、その時が初めてだったのでしょうか。

ルヴォーさんの作る作品は、彼がまだ小さなスペースでやっていた頃から観ていましたし、劇場などでお目にかかることもありましたが、きちんとお会いしてお話するのはその時が初めてでした。初めてお話するのに、図々しくも自分の演劇観のようなものを語ってしまったのですが、真摯に聞いてくださったんですよね。

――海外の演出家さんと日本人のキャストの皆さんが、日本の古典や近代演劇に取り組むことで、固定概念を破り新しい演劇を生み出される気がします。

そういう機会が増えることに期待したいですし、この作品もそうあれるように、喜んで、全力でやってみたいと思っています。



――黒蜥蜴役の中谷美紀さんとは、初共演になりますね。

制作発表の前に行われた、事前の本の読み、顔合わせのようなワークショップで初めてお会いしたんですが、「私なんて、私なんて、向いてないんです・・・」みたいな感じの、ものすごく腰の低い方で、びっくりしましたよ(笑)。壁のない、とても付き合いやすい方なので、制作現場ではたくさん話をしていけたらいいなと思いました。

――そして、とても仲が良いという井上芳雄さんとは『ハムレット』『エリザベート』に続いての共演です。

共演はまだ2回、これが3回目なんですけど、よく話をする仲です。問題意識を共有できる方なので。

――ちなみに、成河さんと井上さんが共有される問題意識というのは、どのようなことなのでしょうか。

日本の演劇の中で、いかに俳優として活動するかということへの問題意識ですね。問題意識と言っても、ネガティブなことばかりじゃないですよ(笑)!多岐に渡るのでなかなか一言では言い切れませんが、現状からどう脱却し、さらに何かを手に入れて、また持ち帰ることで、様々な方面を相乗効果で豊かにしていくか。それをどう実現することが一番、俳優にとって必要なことか。ともすれば朝まで議論をしたりします。別に正解があるわけではないんですが、明日に向かう建設的な意見交換をする(笑)。そういう仲間ですね。

――本作は、江戸川乱歩の小説を、三島由紀夫が戯曲化したものですが、台本もすべて旧字なんですね。

そうなんですよ。日本語に親しんだ人でも、すんなりとは読めないからガクッとなるでしょう(笑)。でも、ルヴォーさんは訳された英語で読んでいるから、現代劇の戯曲を読んでいるのと変わらない感覚なんですよね。

――なるほど!三島文学ということもあり、少々身構えてしまったのですが、それもまた固定概念ですね。

そういうフィルターを、全部ひきはがす必要はないですが、ルヴォーさんはTPT(シアタープロジェクト・東京)の頃から三島作品と向き合っていて勉強熱心な方なので、何が本質なのか、何を本質として届けたいのかを、きちっと考えて作ってくださっています。それを皆様と共有できる日が楽しみですね。



――ルヴォーさんの演出作品は、いつもこういうアプローチがあったのかと驚かされるのですが、今回も乱歩特有の世界観と、三島脚本の言葉のぬめりをどう表現されるのか想像がつかなくて。

読み合わせで、全員一致で思ったことなんですけど、三島由紀夫さんは、この戯曲をものすごく大衆的な、喜劇として書かれているんですね。すごくバカバカしくて、笑える書かれ方をしているところが、すごくいっぱいあったんです。声に出して、実際に役同士で声を交わしてみることで、初めて分かったんですけど。ルヴォーさんも「これはすごく大きな発見だね」と言っていました。

ルヴォーさんの作る『黒蜥蜴』も、おそらくそういう部分を踏まえた『黒蜥蜴』になると思います。

あの時代の持つ荘厳さや重々しさ、優麗かつ美しい様はもちろんあるんですけど、そこにある人間味が、今の僕たちの目に異世界の出来事のように映ってしまっては、演劇としてもったいないと思うので。非常に滑稽な人たちが、滑稽なやり取りをしている。ちょっと、ドリフのずっこけに通じるような台詞のやり取りも書かれているわけですよ(笑)。間違いなく、そういう意図を持って書かれているなということがたくさん見つかりました。そういう部分を、ストレートに入れ込むことができるのは、ルヴォーさんというイギリス人ならではの感覚だと思います。距離感があってこそ、の感覚。日本人だと「本当にいいのかな・・・」ということが、気持ちいいものになっていると思います。

――今、お話を伺っていて、作品の印象がだいぶ変わりました。

三島作品にもいろいろありますが、この『黒蜥蜴』に関しては、大衆的で喜劇的で、耽美であるということが、すごく意味のあることなんだと思いました。この大衆的で喜劇的という部分は、今回改めて教えられたことでもあります。ルヴォーさんは解釈の共有を、とても繊細に、大切にされている方なので、全員でルヴォーのイメージを共有し、皆さんへ届けたいですね。

――ルヴォーさんが最初に成河さんに伝えらえた“フィジカルな作品として立ち上げる”という部分が、鍵になりそうですね。

三島由紀夫さんの戯曲って、ト書きがすごく書き込まれているじゃないですか。何がどこにあって、どんなセットで、どんなアンティークで、どんな位置に何があって・・・といったように。そういう細かいト書きにこだわって、言葉の持つリズムにのっとって、具象で美術を作っていくという方向が一つあると思うんですね。三島戯曲だけでなく、日本の近代戯曲をやる時は特に。俳優の演技も、抽象的な表現の仕方はいくらでもあるんですが、そういう具象の中で場は変わらずに空間を変えるにはどうするのか・・・最初、ルヴォーさんも「どんなのがいいかな?」とワクワクしている感じがありました。



――「フィジカル」と聞いて、受け取る人の印象や想像は様々ですよね。

そうですね~。これは難しいですよ。ダンサー的な“フィジカル”と俳優にとっての“フィジカル”は、全然違うので。一応、僕が定義としているのは「空間を変えるための所作」です。例えば、能や狂言師の方が扇子を開く動き、手を振る動き。そういうものが、俳優が持つ“フィジカル”な面だと思います。派手な踊りや、分かりやすいエンターテインされた外見だけではなく、ごくごく小さなきっかけで空間がガラッと変わっていく時、一番大きな衝撃がお客さんに走るはずなので。

僕自身は、機能としてのフィジカリティを発揮できればいいな、と思います。言葉だとうまく伝わらないかな~。でも、きっと分かる方には分かっていただけると信じて(笑)。

――それでは最後に、公演に向けてお客様へメッセージをお願いします。

先ほど言ったとおり、三島由紀夫の『黒蜥蜴』は、耽美的で大衆的で喜劇的と、僕は捉えています。そういう日本人では簡単に突破できないような自由な作品の捉え方を、ルヴォーさんと探した結果をお届けするので、そういう意味で、今まで誰も見たことない、触れたことのない形の『黒蜥蜴』を観ていただけるという思いがあります。そして、機能としてのフィジカリティを理解していただきましょう(笑)!そういうことを、ぜひ一緒に共有しましょう。



◆公演情報
舞台『黒蜥蜴』
【東京公演】1月9日(火)~1月28日(日) 日生劇場
【大阪公演】2月1日(木)~ 2月5日(月) 梅田芸術劇場メインホール

【原作】江戸川乱歩
【脚本】三島由紀夫
【演出】デヴィッド・ルヴォー

【出演】中谷美紀、井上芳雄/相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹/成河
一倉千夏、内堀律子、岡本温子、加藤貴彦、ケイン鈴木、鈴木陽丈、滝沢花野、長尾哲平、萩原悠、松澤匠、真瀬はるか、三永武明、宮菜穂子、村井成仁、安福穀、山田由梨、吉田悟郎
ダンサー:小松詩乃、松尾望(50音順)

(撮影/エンタステージ編集部)

(文/エンタステージ編集部)
Posted by 中 相作 - 2018.01.10,Wed
演劇

おせい
 平成30・2018年1月26日(金)、27日(土)
 福井市美術館(福井県福井市下馬3-1111)
 主催:ブランノワール実行委員会
 原作:江戸川乱歩「お勢登場」
 朗読:飴田彩子、榊原忠美
 マリンバ・パーカッション:平岡愛子

 

 facebook:ブランノワール (Blanc-Noir)
 福井市美術館:Home
Posted by 中 相作 - 2018.01.09,Tue
RAMPO Up-To-Date 2018(1) 平成30・2018年1月
RAMPO Up-To-Date 2018(2) 平成30・2018年2月
RAMPO Up-To-Date 2018(3) 平成30・2018年3月
RAMPO Up-To-Date 2018(4) 平成30・2018年4月
RAMPO Up-To-Date 2018(5) 平成30・2018年5月
RAMPO Up-To-Date 2018(6) 平成30・2018年5月
Posted by 中 相作 - 2018.01.09,Tue

1月

書籍
恐ろしき四月馬鹿 横溝正史ミステリ短篇コレクション1
 横溝正史
 編: 日下三蔵
 平成30・2018年1月5日第一刷 柏書房
Entry

ウェブニュース
産経ニュース
 平成30・2018年1月6日 産経新聞社、産経デジタル
舞台「黒蜥蜴」中谷美紀 美への共感が生む「美しい人」
 橋本奈実
Entry

ウェブニュース
NIKKEI STYLE
 平成30・2018年1月6日 日本経済新聞社、日経BP社
『黒蜥蜴』で挑む名探偵・明智小五郎役(井上芳雄)
 井上芳雄
Entry

新聞
伊勢新聞
 平成30・2018年1月7日 伊勢新聞社
江戸川乱歩の女
 小松史生子
Entry

ウェブニュース
エンタステージ
 平成30・2018年1月8日 WOWOW
成河インタビュー!『黒蜥蜴』は「耽美的で大衆的で喜劇的な作品であると分かった」
 エンタステージ編集部
Entry

ウェブニュース
マイナビニュース
 平成30・2018年1月8日 マイナビ
中谷美紀、妖艶すぎる姿で井上芳雄と対決 『黒蜥蜴』初日前に緊張
Entry

新聞
中日新聞
 平成30・2018年1月9日 中日新聞社
乱歩は社会活動家/鳥羽で1年2カ月 足跡残す
Entry

ウェブニュース
映画.com
 平成30・2018年1月9日 エイガ・ドット・コム
中谷美紀、乱歩×三島の「黒蜥蜴」で妖艶な女盗賊に
Entry

ウェブニュース
スポーツ報知
 平成30・2018年1月9日 報知新聞社
中谷美紀、三島作品「黒蜥蜴」で妖艶な美貌みせた
Entry

ウェブニュース
MOVIE Collection
 平成30・2018年1月9日 キッチュ
中谷美紀が耽美と闇の世界に生きる女盗賊“黒蜥蜴”に!
Entry

演劇
黒蜥蜴
 平成30・2018年1月9日─28日
 日生劇場(東京都千代田区有楽町1-1-1)
 平成30・2018年2月1日─5日
 梅田芸術劇場(大阪市北区茶屋町19-1)
Entry

書籍
文豪文士が愛した映画たち 昭和の作家映画論コレクション
 編:根本隆一郎
 平成30・2018年1月10日第一刷 筑摩書房 ちくま文庫
Entry

演劇
怪人二十面相
 平成30・2018年1月10日─12日
 六行会ホール(東京都品川区北品川2-32-3)
 RANPO chronicle特別公演
Entry

ウェブニュース
チケットぴあ
 平成30・2018年1月11日 ぴあ
『黒蜥蜴』開幕。残酷で美しい愛を見せる
 大内弓子
Entry

ウェブニュース
産経ニュース
 平成30・2018年1月12日 産経新聞社、産経デジタル
風太郎らの同人誌「鬼」発見 乱歩も寄稿「貴重な資料」 養父の記念館で展示へ
Entry

新聞
伊勢新聞
 平成30・2018年1月14日 伊勢新聞社
江戸川乱歩の女
 小松史生子
Entry

人事
夏木陽介
 平成30・2018年1月14日午前10時46分死去 腎細胞がん 81歳
Entry

雑誌
大衆文化 第17号
 平成30・2018年1月15日 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
Entry

電子書籍
青空文庫
 平成30・2018年1月15日
仮面の恐怖王
 江戸川乱歩
Entry

ウェブニュース
ステージナタリー
 平成30・2018年1月15日 ナターシャ
日笠陽子が黒蜥蜴役で声の出演、北園涼主演「乱歩奇譚」第2弾
Entry

ウェブニュース
ステージナタリー
 平成30・2018年1月15日 ナターシャ
乱歩作品モチーフの北村想新作「お蘭、登場」に小泉今日子、高橋克実、堤真一
Entry

書籍
江戸川乱歩作品集 Ⅱ 陰獣・黒蜥蜴 他
 江戸川乱歩
 編:浜田雄介
 平成30・2018年1月16日第一刷 岩波書店 岩波文庫31-181-5
Entry

ウェブニュース
PR TIMES
 平成30・2018年1月16日 PR TIMES
【株式会社講談社】乱歩賞受賞作家2人がガチバトル!「RANPOの乱」
Entry

ウェブニュース
床這う君へ
 平成30・2018年1月17日─21日
 ギャラリーしあん(東京都台東区東上野1-3-2)
 牡丹茶房ギャラリー公演
Entry

ウェブニュース
朝日新聞デジタル
 平成30・2018年1月18日 朝日新聞社
(評・舞台)梅田芸術劇場「黒蜥蜴」 消えゆく美を繊細に
Entry

ウェブニュース
ステージナタリー
 平成30・2018年1月18日 ナターシャ
「乱歩奇譚」北園涼らメインキャスト6人のキャラビジュお披露目
Entry

ウェブニュース
毎日新聞
 平成30・2018年1月18日 毎日新聞社
人間豹|江戸川乱歩の小説、リーディング形式で舞台化
 畑律江
Entry

ウェブニュース
ダ・ヴィンチニュース
 平成30・2018年1月19日 KADOKAWA
『未来日記』『ビッグオーダー』えすのサカエ待望の最新作『探偵明智は狂乱す』大ボリュームの無料試し読み配信中!
Entry

新聞
伊勢新聞
 平成30・2018年1月21日 伊勢新聞社
江戸川乱歩の女
 小松史生子
Entry

ウェブニュース
日本経済新聞
 平成30・2018年1月23日 日本経済新聞社
梅田芸術劇場制作「黒蜥蜴」 言葉こそ劇の主役
Entry

テレビ
東京サイト
 平成30・2018年1月23日 午後2時─2時4分 テレビ朝日
旧江戸川乱歩邸
Entry

ウェブニュース
北國新聞
 平成30・2018年1月24日 北國新聞社
大衆誌「キング」一括所蔵 金大附属図書館、北陸で唯一
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ウェブマガジン
コミックガム
 平成30・2018年1月24日 ワニブックス
怪人二十面相
 たくま朋正
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演劇
楽園の怪人
 平成30・2018年1月24日─29日
 小劇場楽園(東京都世田谷区北沢2-10-8)
 トツゲキ倶楽部第22回公演
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ウェブニュース
中日新聞 CHUNICHI Web
 平成30・2018年1月25日 中日新聞社
「キング」で戦前文学感じて
 中平雄大
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書籍
探偵明智は狂乱す 1
 えすのサカエ
 平成30・2018年1月26日初版 KADOKAWA 角川コミックス・エース
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書籍
探偵明智は狂乱す 2
 えすのサカエ
 平成30・2018年1月26日初版 KADOKAWA 角川コミックス・エース
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ウェブニュース
YAHOO!ニュース
 平成30・2018年1月26日 Yahoo Japan
江戸川乱歩×三島由紀夫×中谷美紀の美しきエロ・グロ・サスペンス『黒蜥蜴』 東京から大阪へ
 木俣冬
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ウェブニュース
YAHOO!ニュース
 平成30・2018年1月26日 Yahoo Japan
Stage『黒蜥蜴』
 河合祥一郎
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演劇
おせい
 平成30・2018年1月26日、27日
 福井市美術館(福井県福井市下馬3-1111)
 主催:ブランノワール実行委員会
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雑誌
波 1月号

平成30・2018年1月27日(平成29・2017年12月27日発売) 第52巻第1号(通巻577号) 100円(本体93円)

乱歩の思いが詰まった部屋
 平井憲太郎
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ウェブニュース
日本経済新聞
 平成30・2018年1月27日 日本経済新聞社
『文豪文士が愛した映画たち』根本隆一郎編
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演劇
人間豹
 平成30・2018年1月27日─29日
 IKSALON表現者工房(大阪府大阪市生野区生野東2-1-27)
 IKSALON表現者工房1周年シリ-ズ/クラシック・リーディング3
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新聞
朝日新聞
 平成30・2018年1月28日 朝日新聞名古屋本社
乱歩 亀山との接点/「初期の代表作 完成の地」昨秋に論文/随筆に記述「父の療養先」特定
 小川尭洋
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新聞
伊勢新聞
 平成30・2018年1月28日 伊勢新聞社
江戸川乱歩の女
 小松史生子
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ウェブニュース
朝日新聞デジタル
 平成30・2018年1月28日 朝日新聞社
三重)乱歩「屋根裏の散歩者」、亀山で完成 論文で特定
 小川尭洋
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