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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2025.03.21,Fri
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Posted by 中 相作 - 2018.03.06,Tue
催事

竹中英太郎と竹中労父子を偲ぶトークのつどい
 平成30・2018年4月8日(日)
 山梨県立文学館(山梨県甲府市貢川1-5-35)

第1部:大工哲弘 島唄を唄う&トーク
第2部:竹中英太郎と竹中労父子を偲ぶトークのつどい
 ゲスト:樹木希林(女優)
     水道橋博士(芸人、文筆家、オフィス北野所属)
     大工哲弘(沖縄八重山民謡唄者、全沖縄民謡協会会長)
     喜国雅彦(漫画家、随筆家)
     末永昭二(大衆小説研究家、新青年研究会所属)
     竹中紫(湯村の杜竹中英太郎記念館館長)
     司会=金子望(湯村の杜竹中英太郎記念館主宰)

 画像

 湯村の杜 竹中英太郎記念館:Home
 山梨県立文学館:Home
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Posted by 中 相作 - 2018.03.05,Mon

 さて、名張市のことを完全にご放念いただいた乱歩ファンのかたのみならず、私も「市長への手紙」に対するお答えを頂戴しております。

 こんなんでした。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて、以下のとおり回答させていただきます。

○河出書房新社『花森安治』について「旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し別の資料と考え収集対象と判断しました」とおっしゃるその判断が妥当であったとお考えなのかどうか。

 2月8日付で回答いたしましたように、旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し収集対象と判断いたしました。このことは妥当であったと考えています。

○視聴覚資料やコミックより図書を優先して収集していることに根拠はあるのか。

 市立図書館では平成22年3月に利用者アンケート調査を行いました。
 図書館の利用目的をお聞きしたところ、「本を借りる」「館内で本を読む」「調べものをする」「図書館の資料を使った自習」等の回答が合わせて58.4%でした。一方、「ビデオ・DVDを見る」「CDを聞く」等の回答は合わせて2.8%でした。
 また、図書館に最も望むことをお聞きしたところ、「新しい本を多く買う」との回答が51.2%でした。一方、「DVDを増やす」「CDを増やす」等の回答は合わせて2.0%でした。
 これらのことから、より多くの市民の皆さんに図書館を利用していただくためには図書資料の充実が重要と考えていますが、資料購入費の減少に伴い新刊図書でさえ十分に購入することが難しくなってきたため、視聴覚資料やコミック以外の図書資料を中心に資料収集を行っています。

○乱歩関連資料であると認識しながら視聴覚資料やコミックを収集しないことの責任は、いったいどうお考えでしょうか。

 前問への回答と重複しますが、より多くの市民の皆さんに図書館を利用していただくためには図書の充実が重要と考え、乱歩関係資料についても視聴覚資料やコミック以外の図書を中心にした資料収集を行っています。

○1月30日付朝日新聞伊賀版に掲載された当該記事は乱歩関連資料として収集すべきかどうか。

 市立図書館は当該新聞記事を乱歩関連資料として収集しています。

 で、本日、こんな「市長への手紙」をお出しいたしました。

 件名は「とても感動しました」。

 2月11日付「市長への手紙」に対する2月22日付ご回答、どうもありがとうございました。

 いやはや、何をお聞きしてもまともにお答えいただけず、手前どもは間違ったことは何もしておりませんの一点張り、論理も合理も道理もなく、ただ屁理屈を並べ立てて自己保身と責任回避にひた走るお姿はほとんど感動的ですらあります。

 というか、とても感動してしまいました。

 はっきり申しあげて、平昌冬季五輪女子カーリング競技以上の感動でした。

 そだね〜。

 名張市のお役人のみなさん、いよいよご清栄のこととあらためてお慶びを申しあげます。

 しかし、いくら現状を正当化してみたところで、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がでたらめであるというのは紛れもない事実であり、図書館長や教育長をはじめとした図書館関係者もその事実をよく自覚していらっしゃるはずだと推測される次第です。

 貴職におかれましても、たとえば1月15日付で頂戴したご回答のなかで、平成28年度の収集実績に関して、「資料名の前に×印をつけた資料は出版時に気づかず収集できていません」とされた資料が驚くほど多くあった事実に照らして、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がでたらめであることはご理解いただいているものと拝察いたします。

 そういえば、近く出る本のあとがきにこんなことを記しました。

 校正刷りのスキャン画像をご覧いただきます。

http://www.e-net.jp/user/stako/20180305a.jpg

 文中に名張市立図書館の館長が出てまいりますが、これは、

 「こんにちはッ。お経は読んでも乱歩は読まぬッ。腹が張っても屁はこかぬッ。資料収集のしの字も知らぬッ。図書館法のとも知らぬッ。さ。檀家まわり行かさしてもらわさしてきやさしていただかさしてもらわしてこ。はんにゃはらみたほんまによ。かんじざいぼさつほんでからよ。ぎゃーてーぎゃーてーほんまによ。ごこうのすりきれほんでからよ。大きなお寺ができましたあッ。当寺院では家族葬でもお布施は同額となっております」

 でおなじみの○○○○さんや、

 「これ二冊ありますけどさなあ、こっちとこっち、表紙は違いますわてなあ。せやけど、中身はほれ、どっちも字ィ書いてあって、二色刷りで、ふたつともおんなじですねさ。これ、こっちとこっち、どこが違いますの」

 でおなじみの○○○○さんといった特定の個人ではなく、お役所の出世コースとはまったく無縁で、そもそも本を買って読む習慣もなければ図書館で調べものをしたこともないのになぜか図書館長を務めているお役人一般を指すものとお考えください。

 なお、このあとがきの事実誤認をご指摘いただこうかとも思ったのですが、昨年8月24日付ご回答に「ご依頼のありました、インタビュー原稿の事実関係の当否について言及することは差し控えさせていただきます」とお書きいただいてありましたことに鑑み、差し控えさせていただきました。

 正当な批判に正対しようとしないことこそ、公務員の王道です。

 お読みいただいたあとがきにも明記してありますが、とにかく名張市立図書館はでたらめで、それはもう開館当初からでたらめであったわけなのですが、近年ではそのでたらめを財政難のせいにして自己保身や責任回避に走ろうとする小ずるさが目立ちます。

 まさに公務員の鑑です。

 そだね〜。

 名張市の財政難は市民のひとりとしてある程度理解しているつもりでおりますが、財政難が無能と怠慢の隠れ蓑に使用されてしまっては、市民としてはまったくたまったものではありません。

 では、ここで質問です。

 名張市は平成28年、財政難を少しでも補うことを目的に、ということであると判断される次第ですが、市立図書館のネーミングライツ・パートナーを募集しました。

 残念ながら一件も応募がなかったとのことではありましたが、その後、再募集したという話は耳にいたしません。

 しかし、財政難を少しでも補おうとする努力は不断につづけられるべきであり、ネーミングライツ・パートナーの募集がただ一度だけで終わっているのは、市民のひとりとして納得できることではありません。

 どうしてネーミングライツ・パートナーを募集しないのか、ご説明をお願いいたします。

 本日はここまでといたします。

 よろしくお願い申しあげます。

 なお、たぶん2月16日のことだと思うのですが、「市長への手紙」をお出しいただいた○○○○○さんから、つい先日の3月3日、あまりなでたらめゆえ名張市にすっかり愛想をお尽かしになったということか、「名張市のことは、放念いたします」とのお知らせをいただきましたので、ここに付記しておきます。

 このエントリに転載するにあたって、個人名は伏せ字といたしました。
Posted by 中 相作 - 2018.03.04,Sun

 まず、この件です。

 2018年2月22日:ご放念をとお願いしたのに

 ここにご登場の乱歩ファンのかたからメールと電話で連絡があり、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して送信した質問に対する回答が届いたそうなんですけど、その内容によほど落胆されたのか、今度こそ本当に名張市のことは放念いたします、との宣言を頂戴いたしました。

 きのうそのかたにお送りしたメールがこれです。

 メール拝受いたしました。きのうはこちらこそ失礼しました。ちょうど犬との散歩から帰ったところでした。なんとも申しわけなく、またお恥ずかしい話ですが、名張市のお役人はいつもそうです。仰せのとおり、誰が、という主語を省いて、こういうことをやります、と大風呂敷をひろげ、いつまでに、という期限を明示せず、こういうことをやります、と大言壮語します。期限を明示しようとしない小ずるさに関しては、昨年9月、当地へおいでいただいた慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんも名張市立図書館に対して同様の苦言を呈していらっしゃいました。いずれにせよ、名張市のお役人がいうことはたいてい大うそです。ほんとに困ったことですが、名張市のお役人のみなさんは、自己保身や責任回避のためならどんな大うそでも平気で並べ立ててくれます。私もずいぶん煮え湯を飲まされたものです。ともあれ、以前からお願いしておりますとおり、名張市のことはどうぞもうご放念ください。いろいろお気づかいいただいて、あらためてお礼を申しあげます。それから、僭越ながら署名を入れた『完本陰獣』、週明けに郵送でお返しいたします。今後ともよろしくお願い申しあげます。

 ほんとに困ったものです。

 名張市のお役人のみなさんのお顔に、

 「手前どもは何も考えさせていただかないことにさせていただいております」

 とか、

 「手前どもはできるだけ働かさせていただかないようにさせていただいております」

 とか、そういうことが書いてあるのはけっして私のせいではなく、お役人の心根があそこまで腐りきっているのはそもそもお役所という職場が人の心根を果てしなく腐らせる泥沼のような場であるからなのですが、それはそれとして、なんとなく私のほうからも、乱歩に関して名張市にさまざまに期待を寄せてきてくださったみなさんに対し、名張市民のひとりとして、ひとことお詫びを申しあげておきたい気分です。

 えろうすんまへん。

 つづきまして、もう一件。

 3月に入ってから、当ブログにおける画像掲載をこんな感じにいたしました。

画像

 このブログ、五百メガバイトまでは無料で行けるんですけど、それを超えると有料になります。

 開設以来掲載してきた画像の量が膨大になり、とうとう五百メガの限界いっぱいいっぱいになりましたので、とりあえず古い画像をクラウドに保存したうえでエントリから削除する、という姑息な手段を弄してしのいできたのですが、それも面倒ですから、ウェブサイト名張人外境のウェブサーバーに画像をアップし、当ブログにそのリンクを設定することにいたしました。

 これまでのようにエントリにサムネールが自動的に掲載されることはなく、ただ、

画像■名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」チラシ表

 といった表示を記載するだけになりましたから、不便といえば不便かもしれませんが、グロ画像注意、みたいなことにはなりませんから、その点はどうぞご安心ください。

 有料になるといっても年間二千数百円のことですから、とっとと手続きをすればいいようなものですけど、妙に吝嗇なんですこれが。
Posted by 中 相作 - 2018.03.03,Sat
演劇

科学する探偵 名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯
 平成30・2018年2月24日、25日
 名古屋市芸術創造センター(愛知県名古屋市東区葵1-3-27)
 名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演
 作・演出:はせひろいち
 出演:佃典彦、天野天街、火田詮子、小熊ヒデジ

 画像

 名古屋演劇教室:『科学する探偵』
Posted by 中 相作 - 2018.03.02,Fri
ウェブニュース

ステージナタリー
 平成30・2018年2月18日 ナターシャ

名古屋の“演劇力”集結、愛知出身の小酒井不木を巡る「科学する探偵」
 Home > ニュース > 記事

名古屋の“演劇力”集結、愛知出身の小酒井不木を巡る「科学する探偵」

2018年2月18日 16:50

画像■名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」チラシ表

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」が2月24・25日に愛知・名古屋市芸術創造センターにて上演される。

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」稽古の様子。

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」稽古の様子。
本公演は、次世代を担うアーティストの育成を目的に、愛知・名古屋市芸術創造センターが、名古屋を中心に活動するアーティストを講師に迎えて隔年で行っている演劇アカデミーの修了公演。オーディションで選ばれた十代から六十代までの受講生たちが、半年にわたるワークショップを体験し、プロの俳優と共に本作の舞台に立つ。

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」稽古の様子。

名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」稽古の様子。
今回上演される「科学する探偵」は、劇団ジャブジャブサーキット・はせひろいちによる書き下ろしミステリー。愛知県蟹江町出身の医学者であり探偵小説作家の小酒井不木を巡る物語だ。キャストには演劇アカデミー受講生のほか、劇団B級遊撃隊の佃典彦、少年王者舘の天野天街、火田詮子、KUDAN Projectの小熊ヒデジが名を連ねている。

この記事の画像一覧(全7枚)大きなサイズで見る
Posted by 中 相作 - 2018.03.01,Thu
ウェブニュース

日刊ゲンダイDIGITAL
 平成30・2018年2月27日 日刊現代

「明智小五郎回顧談」平山雄一著
 Home > BOOKS > 記事

「明智小五郎回顧談」平山雄一著

2018年2月27日

画像

 著者は現役の歯科医師にして、江戸川乱歩研究の第一人者という肩書を持つ。そもそも明智小五郎の年代学に興味を持ち、私家版を発表したのが1989年のこと。それから、「明智小五郎読本」「明智小五郎事件簿」の企画に参加、それが縁で10年以上書きためていた本書が日の目を見ることになる。

 この小説の特徴はたくさんの実在の人物、小説の人物が登場することにある。著者いわく、「時代背景を示唆する」ためだそうだが、フルネームは提示しない。読者に謎かけをしているのだ。

 物語は明智の父親が誰か、一高・帝大時代の暮らしぶり、乱歩との邂逅、二十面相との秘められた関係など明智小五郎の謎めいた生涯を名探偵自身が独白していく。

 (集英社 2200円+税)
Posted by 中 相作 - 2018.02.28,Wed
ウェブニュース

北海道新聞
 平成30・2018年2月26日 北海道新聞社

江戸川乱歩の日常生活は 小樽文学館で遺品写真展
 徳留弥生
 Home > ニュース > 文化・芸能 > 記事

江戸川乱歩の日常生活は 小樽文学館で遺品写真展

02/26 09:54



会場には乱歩のモーニングやジャケット(右手前)などの写真も並ぶ

 【小樽】日本を代表するミステリー作家、江戸川乱歩の遺品を撮影した写真を集めた企画展「うつし世のまこと 江戸川乱歩の遺品」が小樽市の市立小樽文学館(色内1)で開かれている。

 埼玉県の写真家本多正一さんらの写真などを収めた「怪人江戸川乱歩のコレクション」(新潮社)が昨年12月に刊行されたのを記念して、24日に始まった。

 写真約50点を展示。本に掲載した国民服や鳥打ち帽などの写真からは、乱歩の日常生活の一端を知ることができる。本多さんがこの企画展のために新たに撮った乱歩の愛用品のモーニングやジャケットなどの写真も並ぶ。4月22日まで。午前9時半~午後5時。入館料は一般300円など。毎週月曜と3月22日は休館。(徳留弥生)
Posted by 中 相作 - 2018.02.27,Tue
ウェブニュース

コミックナタリー
 平成30・2018年2月22日 ナターシャ

乱歩入門マンガ、江戸川乱歩×たくま朋正の「怪人二十面相」上巻発売
 Home > ニュース > 記事

乱歩入門マンガ、江戸川乱歩×たくま朋正の「怪人二十面相」上巻発売

2018年2月22日 22:16

 

「怪人二十面相 -少年探偵シリーズ-」上巻

江戸川乱歩原作によるたくま朋正「怪人二十面相 -少年探偵シリーズ-」上巻が、2月24日に発売される。

Webマンガサイト・コミックガムにて連載中の本作は、乱歩の「少年探偵」シリーズのコミカライズ作品。昭和の東京を舞台に、怪人二十面相と対峙する探偵・明智小五郎と小林少年の活躍を描く。

発売を記念し、一部書店では購入特典を用意。アニメイトと全国のフェア参加店ではそれぞれ限定のイラストカードが、コミックガムの特約店では描き下ろしペーパーが付属する。参加書店リストはワニブックスの公式サイトにて確認を。
Posted by 中 相作 - 2018.02.26,Mon
ウェブニュース

盛岡経済新聞
 平成30・2018年2月21日 ラヂオもりおか

野村胡堂・あらえびす記念館で江戸川乱歩の企画展 2人の交流をテーマに
 Home > ヘッドラインニュース > 記事

野村胡堂・あらえびす記念館で江戸川乱歩の企画展 2人の交流をテーマに

2018年02月21日



企画展に展示されている野村胡堂と江戸川乱歩の肖像

 

 「野村胡堂・あらえびす記念館」(紫波町)は現在、企画展「野村胡堂と江戸川乱歩 ふたりの作家の交流の記憶」を開催している。

 同展は紫波町出身の作家・野村胡堂と江戸川乱歩の交流をテーマにしたもの。同館の常設展示では胡堂にまつわる資料や本人が集めたレコードコレクションなどを紹介しているが、その中にも胡堂と乱歩の交流を示す資料が並ぶ。

 2人の交流のきっかけは、報知新聞社に勤めていた胡堂が雑誌「写真報知」へ掲載する小説の連載を乱歩に依頼したことだったという。乱歩にとっては初めての執筆依頼で、胡堂は原稿料などで乱歩を支え、作家活動を後押しした。その後、対面した2人は、少年時代に熱中した作家・黒岩涙香(るいこう)の作品や海外の探偵小説について話し、同じ趣味を持つ者同士としても交流を始めることとなった。

 同館学芸員の畑山晶子さんは「2人の交流については大きく取り上げられる機会が少なく、知らない人が多いと言われている。面白いのが作家同士としてだけではなく好きなもので交流を深めたこと。趣味に対する2人の熱意やコレクターとしての側面にも注目してほしい」と話す。

 企画展示では乱歩が胡堂へ宛てた書簡を中心に、2人が好んだ書籍などの資料31点を展示。乱歩が送った便箋7枚にも及ぶ書簡には、自分が集めた本のリストについて書かれ、好みの本を交換していた様子も見て取れる。

 関連イベントとして25日には「乱歩を読む」と題した朗読会も開催。朗読する「透明怪人」は、乱歩の代表作「少年探偵シリーズ」の一つで、恐ろしい透明怪人を追い掛ける少年探偵団の冒険が描かれる。子どもや乱歩作品に初めて触れる人にも楽しめるように演出にも工夫を凝らす。

 畑山さんは「『透明怪人』は少年向けの小説。胡堂の著書にも少年向けの作品があり、書き手としての共通点も見えると思う」と話し、「胡堂のファンはもちろん、乱歩好きの皆さんにぜひ楽しんでもらいたい展示。大正から昭和にかけて活躍した2人の意外なつながりや絆を知って」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~16時30分(入館は16時まで)。入館料は、一般=300円、小中高校生=150円。月曜休館。朗読会は事前の申し込みが必要。申し込みは電話(TEL 019-676-6896)もしくはFAX(FAX 019-676-6897)で受け付ける。朗読会入場料は500円(入場料込み)。
Posted by 中 相作 - 2018.02.25,Sun
ウェブマガジン

コミックガム
 平成30・2018年1月24日 ワニブックス

怪人二十面相
 たくま朋正
 原作:江戸川乱歩
 第六話〈美術城、名探偵明智小五郎、不安の一夜〉

 コミックガム:怪人二十面相
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