幻影の城主
東京日日新聞
昭和10・1935年12月3・4・5日
■幻影の城主(上)■
■幻影の城主(中)■
■幻影の城主(下)■
▼名張人外境:江戸川乱歩執筆年譜 > 昭和10年●1935
泣いても笑ってもきょうが選挙戦最終日。
任期満了にともなう名張市長選挙はあす投票日を迎えます。▼伊賀タウン情報YOU:名張市長選 候補者の横顔(2018年4月13日)
▼伊勢新聞:名張市長選、あす投開票 現職、新人が三つどもえ 三重(2018年4月14日)
今月2日月曜から6日金曜まで軽いきちがいになって送信した「市長への手紙」には、選挙戦もいよいよ終盤に入ったきのう回答を頂戴しました。
もちろん回答は事務方が作文したもので、お忙しい選挙戦のさなかに市長さんが執筆してくださったものではありません。
ではさっそく、とまいりたいところですが、なんといっても投票日前日であることに鑑み、「市長への手紙」をめぐる話題はまた選挙が終わってから、ということにして、本日は名張市立図書館発行『江戸川乱歩執筆年譜』の誤りを訂しておくことにいたしします。
乱歩のエッセイ「幻影の城主」は、同書では昭和10・1935年12月3、4両日、東京日日新聞に発表されたとしておりましたが、実際には3日から5日まで三回にわたって掲載されたことが判明いたしました。
どうしてこんな誤りが生じたのか、二十年ほど昔のことを振り返って思い当たることやいいわけしたくなることも出てはきましたが、そういうのはすべてあっさり省略し、次のエントリに正しいデータを記録いたします。
日付を明示するため掲載面のスキャン画像も添えておきます。
横光利一の連載小説もお楽しみください。
長きにわたった誤りをご寛恕いただければ幸甚これに過ぎることはありません。
それでは次のエントリにお進みください。
うーむ。
お役所のばーか、みたいなことばっか書いてたら、お役所もとうとう頭に来たのか、介護保険料の支払い通知書とかなんとかそんな感じの文書を郵送してきやがりました。くっそー。
いまさら、私が悪うごぜーやしたお代官さま、と詫びを入れても許してはもらえぬのであろうな。
あーあ。
お役所のばーか、みたいなことばっか書かなきゃよかったなあ。
みたいなことは関係なしに記しますと、「昨年秋のこと、名張市単独では無理だけど伊賀市と連携すればなんとかなるのではないか、という考えが私の頭に閃光のようにひらめきました」と書いた11日水曜日付エントリをはじめとする一連の話題にけりをつけておきたいと思います。
というか、ひらめいた直後の昨年10月1日、すでにこんな感じになってました。
▼2017年10月1日:伊賀市迷走
▼2017年10月2日:伊賀市迷走二重奏
で、昨年10月2日付エントリで「乱歩関連資料の収集と活用を伊賀市立図書館に引き受けてもらう、という線も消えたと考えるしかないかもしれません」とお伝えした案件の現時点における結論は、というか、これはもう永遠の結論なんですけど、伊賀市のお役所が現在建築中の新庁舎に移転したあと空き家になった現在の庁舎に伊賀市の図書館が移転したらそこに名張市立図書館が収集した乱歩関連資料を移管してそれ以降は乱歩関連資料の収集と活用を伊賀市の図書館に引き受けてもらう、という線はもうだめ、完全にだめ、ということになりました。
あしからずご了承ください。
ご参考までに、伊賀市の現在の庁舎の写真、伊賀市公式サイトに掲載されてるのを無断転載しておきます。
まあ、ぼろぼろなんですけど。
江戸川乱歩作品集 Ⅲ パノラマ島奇談・偉大なる夢 他
江戸川乱歩
編:浜田雄介
平成30・2018年3月16日第一刷 岩波書店 岩波文庫31-181-6
A6判 カバー 484ページ 本体1000円
百面相役者
初出:写真報知 3巻20号(大正14・1925年7月15日)→3巻21号(7月25日)*2回連載
底本:江戸川乱歩全集13(桃源社/昭和37・1962年10月25日)
初出:探偵文芸 大正15年1月号(2巻1号/1926年1月1日)
底本:江戸川乱歩全集11(桃源社/昭和37・1962年8月10日)
初出:新青年 大正15年10月号(7巻12号/1926年10月1日)→昭和2年4月号(8巻5号/1927年4月1日)*5回連載(休載2回)、初出タイトル「パノラマ島奇譚」
底本:江戸川乱歩全集1(桃源社/昭和37・1962年7月再版)
初出:新青年 昭和4年1月号(10巻1号/1929年1月1日)
底本:江戸川乱歩全集13(桃源社/昭和37・1962年10月25日)
初出・底本:日の出 昭和18年11月号(12巻11号/1943年11月1日)→昭和19年12月号(13巻12号/1944年12月1日)*14回連載
防空壕初出:文藝 昭和30年7月号(12巻9号/1955年7月1日)
底本:江戸川乱歩全集16(桃源社/昭和38・1963年3月5日)
初出:ヒッチコック・マガジン 昭和35年1月号(2巻1号/1960年1月1日)
底本:江戸川乱歩全集3(桃源社/昭和36・1961年11月5日)
浜田雄介
▼岩波書店:江戸川乱歩作品集 III
伊賀市も名張市も、小さな盆地の底で隣り合い反目し合って平成最後の年を過ごしているわけですが、昨年秋のこと、名張市単独では無理だけど伊賀市と連携すればなんとかなるのではないか、という考えが私の頭に閃光のようにひらめきました。
といったところで、シリーズ最後の登板がこれでした。炎の大連投4月上旬篇最終日 お世話さまです。 さっそく参ります。 1月3日付「市長への手紙」に、次のとおり記しました。 《乱歩関連資料の収集にあたって、視聴覚資料やコミックを対象外とすることには大きな問題があると思われます。名張市立図書館の資料収集における原則やルールはどうあれ、映像化や漫画化を無視して乱歩関連資料の収集は成り立たないのではないかと判断される次第ですが、いかがなものでしょうか。》 1月15日付ご回答で、次のとおりお答えいただきました。 《公共図書館の使命は利用者に求められた資料を提供することにありますが、資料の収集にあたっては当然予算の制約を受けることから、その制約の中で資料の収集を行うことになります。乱歩関連資料には当然のことながら視聴覚資料やコミックも含まれますが、市立図書館においても、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう幅広く資料収集を図る必要があるため、乱歩関連資料についても一定の基準を設けて収集を行っていますのでご理解いただきますようお願いします。》 「公共図書館の使命は利用者に求められた資料を提供することにあります」というのは大きな心得違いで、市民としてはあまりの情けなさに思わず落涙しそうになってしまいますが、その点にはまたあらためて触れることにして、いくら名張市が財政難だからといって、名張市立図書館が「乱歩関連資料には当然のことながら視聴覚資料やコミックも含まれます」と認識している資料を収集しないことには、1月3日付「市長への手紙」にも記しましたとおり、やはり大きな問題があります。 そこでお聞きいたしますが、名張市立図書館が、資料のデータは収集するが、資料は購入しない、という資料収集を進めることはできないものでしょうか。 たとえば先月、乱歩原作の漫画『怪人二十面相 上巻』がワニブックスから出版されました。 名張市立図書館は、これを収集すべき乱歩関連資料であると認識しながら、予算の制約から収集していないものと推測されますが、書誌データを記録するだけでも資料収集にはなるものと愚考いたします。 同書の書誌データは当方のブログでこのように記録しております。 http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/5165/ これは同書を購入して確認したデータですが、わざわざ購入しなくても、たとえば国立国会図書館のオンラインサービス「NDL ONLINE」でも次のとおり書誌データが公開されております。 https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I028819844-00 つまり、財政難のせいで購入はできなくても、書誌データを収集することは可能ですから、それを記録しておくことが、乱歩関連資料の収集をつづけている公共図書館の最低限の責務ではないか、と判断される次第です。 つきましては、乱歩関連資料のうち漫画、視聴覚資料、定期購読していない雑誌に関して、購入はせずに書誌データだけを収集して記録してゆくことが名張市立図書館に可能かどうか、お知らせいただきたいと思います。 一円のお金もかからないのですからいくらでも可能なはずですが、もしも不可能なのであれば、その理由をご説明ください。 よろしくお願い申しあげます。 |
お役所のみなさんは、お金がないから何もできません、と嬉々としておっしゃるわけですけど、お金はありませんからこういうことはとてもできませんけどこのあたりまでのことならちゃんとできます、みたいなことをちっとは示してくださらぬか、とつねづねお願い申しあげてはいるわけですが。
それでまあ、どうして名張は知性に縁がない土地柄なんですか? と尋ねられたことは一度もありませんが、以前にはときどき、どうして名張市立図書館は何もしないんですか? とのお尋ねをいただくことがありました。
乱歩関連資料であれ、ミステリ関連資料であれ、税金でしこたま買い込んだり何千冊とただで寄贈していただいたりしているにもかかわらず、死蔵したまま何もしようとしないのはいったいどうしてなんですか? という疑問を抱く人が少なからずいらっしゃったわけです。いったいどうしてなのか、といいますと、図書館関係者のなかに本を買って読む習慣のある人間や図書館で調べものをしたことのある人間が存在しないからで、要するに図書館のことも本のことも何もご存じありませんから、資料の収集や活用のことなんてまったく理解できず、これすなわち知性に無縁な土地柄なりということになります。
とはいえ、名張は魯鈍や白痴しか生まれない呪われた土地である、ということでは決してなく、有能な人材も生まれるには生まれるんですけど、みんなよそへ出ていってしまいます。
そういう人たちが思う存分有能さを発揮できる場がありませんから、どうしてもそういうことになってしまいます。
これは単なる私の思い込みではなく、とくに教育関係者がよく口にするところです。
たとえば、あれはたしか名古屋高裁で名張毒ぶどう酒事件の再審開始の取り消しが決定された日の翌日のことでしたから六年前、2012年5月26日土曜日のことだったはずですけど、わが母校たる三重県立上野高等学校同窓会京阪神支部の定期総会後の記念講演会で講師を務めたおり、前座で挨拶してくださった当時の校長先生が、有能な卒業生は「上野高校の校歌じゃありませんけど、越えてあふれて外に出ていってしまいます」と、高校がある伊賀市を離れていた気楽さもあったのか、本当のことを糸を引くような直球を思わせる正直さでおっしゃってました。
そういや上野高校の校歌にそんな歌詞があったなと思い出しましたけど、とにかく横光利一の昔から、わが母校の有能な卒業生は四方を囲む山々を越えてあふれて外に出ていっちゃってたわけなんですけど、名張市においても事情はまったく同様で、官民双方それはもう見事なくらいのあれしか残っておりません。
というところで、4月5日木曜日付「市長への手紙」です。
炎の大連投四日目 お世話さまです。 教育次長と図書館長のご回答をお願いしているところではありますが、ついでですから教育次長にもう一点、乱歩関連資料に関してお聞きしておきたいと思います。 平成28年12月定例会の一般質問で名張市立図書館の乱歩関連資料に関する質問が提出され、教育次長が答弁にお立ちになりました。 その答弁内容を、ネット上で公開されている議事録から引用いたします。 《ご答弁のなかにそれから、江戸川乱歩資料としての図書館の役割ということでございますけれども、昭和62年に現図書館が開館した際、それまで収集してきた資料や乱歩さんのご遺族からお借りした資料を展示する江戸川乱歩コーナーを図書館内に設置をいたしました。その後も関係資料の収集に努めるほか、乱歩資料を嘱託員が編集した江戸川乱歩リファレンスブックを全3巻発行するなどして、乱歩研究に資することに努めてまいりました。しかしながら、さらに研究を進めるためには、それを専門とする職員の配置など、課題も多いのが現状でございますが、今後寄贈された資料の活用策も含めて検討していきたいと考えております。》 http://ssp.kaigiroku.net/tenant/nabari/MinuteView.html?council_id=618&schedule_id=3&is_search=true# 事実誤認があるようですから、それを訂しておきたいと思います。 まず、「さらに研究を進める」とのことですが、図書館は研究機関ではありませんから、研究を進める必要はありません。 したがって、「それを専門とする職員の配置」も必要ありません。 江戸川乱歩リファレンスブックを編集した嘱託員というのは私のことですから、ここでややくわしい説明をほどこしておきますと、江戸川乱歩リファレンスブックはいわゆる目録です。 目録というのは、要するにリストです。 デジタル大辞泉には《2 所蔵・展示などされている品目を整理して書き並べたもの。「展覧会の目録」「財産目録」》との語釈が記されています。 江戸川乱歩リファレンスブックというのは、ごく大ざっぱにいってしまえば、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料のリストです。 通常の図書館であれば、こうした目録は職員が作成します。 ところが名張市の場合、貴職もよくご存じのとおり、職員のレベルがあまり高くありませんから、というかものすごく低いものですから、収集資料のリストをつくるということすら思いつきませんでした。 むろんそれ以前に、乱歩関連資料として何を集めるのか、収集対象を明確にすることもなされておりませんでした。 ひとことでいえば、無茶苦茶です。 どうしてこんな無茶苦茶な事態が招来されたのかと申しますと、要するに名張市立図書館の職員をはじめとした関係者が異様なまでに無能で怠慢だったからです。 以上、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がいかにずさんででたらめであったのか、あらためてご認識いただくために贅言を費やしました。 では、ここで質問です。 平成28年12月定例会一般質問で教育次長が「課題も多いのが現状でございますが、今後寄贈された資料の活用策も含めて検討していきたい」とお答えになっていらっしゃいますが、具体的にどのような課題があり、それぞれの課題ついてどのような検討が進められてきたのか、教育次長のご回答をお願い申しあげます。 よろしくお願い申しあげます。 |
あいやー、おしまいからふたつめの段落に「それぞれの課題ついて」とあるのは「それぞれの課題について」の誤記でした。
いやお恥ずかしい。
怒りに眼がくらんでいたのかもしれません。
しかし、「市長への手紙」を出して誤りを訂正する必要もないでしょうから、この誤記は誤記のままとしておきます。
さてそれで、いつも申しあげておりますとおり、正直にお答えいただければ結構なんです。
うわっつらだけとりつくろって、何か考えてるふりなんかしていただく必要はまったくありません。
何も考えておりません、名張市だもの、と糸を引くような直球でどうぞ。
任期満了にともなう名張市長選挙がきのう始まりました。
きょうは新聞の休刊日で、ウェブニュースもお休みとなっております。ローカルメディアのきのうの記事ををどうぞ。
▼伊賀タウン情報YOU:現職1人、新人2人が立候補 名張市長選が告示(2018年4月8日)
それでえーっと、4月4日水曜日付の「市長への手紙」です。
炎の大連投三日目 お世話さまです。 名張市立図書館のネーミングライツパートナー募集に関してお願いを申しあげているところではありますが、それに関連してひとこと、愚見を申し述べたいと思います。 単刀直入に申しあげますと、名張市立図書館の評判は必ずしも良好なものではなく、そのためネーミングライツパートナーを募集しても、平成28年同様、応募がゼロに終わる公算がきわめて大きいと判断されます。 具体的な例をあげますと、「市長への手紙」を通じてお手数をおかけした甲斐があり、昨年9月21日、名張市立図書館が長く図書寄贈などのご協力をかたじけなくしていた慶應義塾大学推理小説同好会OB会有志のかた数人に名張市立図書館までおいでいただき、寄贈図書の活用などについて話し合っていただきましたが、そのおり、OB会のおひとりから、 「私たちは名張市には、もうさじを投げています」 とのお言葉をたまわりました。 では、ここで質問です。 慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんは、どうして名張市にさじをお投げになったのでしょうか。 昨年9月21日、この言葉をその耳で直接お聞きになった教育次長と図書館長のお答えをお願いいたします。 むろん、顧みて思い当たることがないのであれば、その旨をお知らせいただければと思います。 逆に、思い当たるのであれば、さじを投げられっぱなしでいいとお思いなのか、よくないとお思いなのか、もしもよくないとお思いなのであれば、よくない点を改善するためにはどうすればいいとお考えなのか、といった点につきましても、教育次長と図書館長のお答えをいただきたく思います。 さて、上の例からもわかりますとおり、名張市立図書館の、ひいては名張市の評判はあまり良好ではないと判断されますので、名張市立図書館のネーミングライツパートナー再募集もかんばしからざる結果に終わることが目に見えていると申しあげざるを得ませんが、名張市立図書館は全国でただひとつ、ほぼ半世紀にわたって乱歩関連資料を収集してきた図書館なのですから、その点を全面的に押し出して再募集すれば、パートナーとして名乗りをあげてくれる法人も出てくるのではないかと愚考する次第です。 そのあたりの点に関しても、教育次長と図書館長のお考えをお聞かせいただければ幸甚です。 よろしくお願い申しあげます。 |
どうして名張市にさじをお投げになったのか、という問題について記しますと、どうしてもこうしてもありません。
寄贈していただいた本を二十年も地下書庫に死蔵してうんともすんともいわなかったんですから、たいていの人はさじの一万本や二万本、束になって投げてくださるであろうなと推測される次第です。
しかし、いくらさじを投げられても平気の平左で蛙のつらにお小水なのがお役人と呼ばれる不思議な種族です。
その場しのぎさえできりゃみなさんそれでご満足なんですけど、たまにゃその場しのぎの後日談でもお聞かせいただこうか、みたいな感じで、名張市はどうしてさじを投げられたのかな? みたいなことをちょいとお聞きしてみました。
しかし名張市の場合、なにしろ知性にはまるで無縁な土地柄ですから、お役所の人たちに過大な期待をしていただいてもまことに心苦しいことながらむなしいばかり、昨年9月、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんがおいでくださった機会に確認したところでは、同OB会から図書寄贈を受ける話がまとまった当時の名張市立図書館の館長さんは、それ以前は市内の市立幼稚園の園長先生をしていらしたかたでした。
私が乱歩資料担当嘱託を拝命したときの館長さんも同じかたでしたが、図書館のことも本のことも何もご存じなく、そもそも名張市立図書館の歴史において図書館のことや本のことにくわしい館長さんなんてただのひとりもいなかったと断言してもいいように思います。
それにそもそもお役所ってのはよく指摘されるごとく厳然たる前例踏襲の世界ですから、乱歩関連資料の収集にしても、寄贈図書の活用にしても、最初にちゃんと決めるべきことを決めておかないことには、無茶苦茶ぐだぐだなまま二十年でも五十年でも平気の平左で過ぎてしまいます。
それでわれらが名張市立図書館、決めるべきことをいっさい決めず、というか、何を決めればいいのかまるで理解できず、というより、何かを決めなければいけないということにとんと考えが及ばず、そのせいでいろんなみなさんの期待を裏切りつづけながらこんにちに至っているわけなんですけど、これはいまさらどうしようもないことなんだろうなと思われます。
いやほんとに困ったことだなあ。
任期満了にともなう名張市長選挙はいよいよきょう告示日を迎えます。
毎日新聞も伊勢新聞同様、市長選の話題は財政難のことから始まります。▼毎日新聞:市長選を前に/上 振興税導入は一定の効果 経費増“再建”道半ば /三重(2018年4月5日)
ほんと、お金がないんです。
そういえば2015年12月28日、お役所の仕事納めの日でしたけど、私は市長のご指名を受けて市長ともども上京し、平井隆太郎先生にお別れを申しあげてまいりましたが──
▼2015年12月29日:平井隆太郎先生にお別れを申しあげてまいりました
このエントリにも「市長としてはもしかしたら、生誕百二十年や没後五十年を迎えても財政難のため記念事業らしきものがなにもできなかったことを、憲太郎さんに内心でお詫び申しあげたいという心づもりもあったのかもしれません」と記してありますが、市民のひとりとしてそんな忖度までしてしまうほど、名張市にはほんとにお金がないんです。
早い話、名張市立図書館の乱歩関連資料購入費も、昔は年間何十万円とあったらしいんですけど、いまやゼロであると、これは名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して確認したところです。
したがって、乱歩関連資料の収集には一般の新刊購入費用があてられているわけで、なにしろ予算ゼロ円なわけですから、名張市立図書館は乱歩関連資料の収集事業を継続しております、とはじつはいえないのかもしれません。
そんなことも踏まえつつ、4月3日火曜日付の「市長への手紙」です。
炎の大連投二日目(上) お世話さまです。 名張市立図書館のネーミングライツパートナー募集に関してお願いを申しあげたばかりではありますが、それはそれとして、2月11日付「市長への手紙」に対する2月22日付ご回答に関して、ひきつづきお尋ねいたします。 河出書房新社『花森安治』(平成28年4月30日初版)についてお聞きいたしますが、ここでひとつ確認しておきますと、この書籍は名張市立図書館が発行時点で乱歩関連資料として購入したものではありませんでした。 名張市立図書館における平成28年度の乱歩関連資料収集実績は、次の表のとおりです。 https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/ca86a8f73089f7e81229d40fe609f8c8/1504400570 あまりにもお粗末、というしかない実績でしたから、収集すべきだと判断されるにもかかわらず収集されていない資料を平成28年4月から翌29年3月まで各月二点、二回にわけて合計二十四点をピックアップし、これらは収集対象ではないのでしょうか? とお聞きいたしました。 第一弾として平成29年12月10日付「市長への手紙」に列挙したのは、この十二点です。 ▽『花森安治』河出書房新社 ▽『電話ミステリー倶楽部』光文社 ▽『乱歩アナザー 1』講談社 ▽『文豪聖地さんぽ』一迅社 ▽『キミこそ名探偵!』ナツメ社 ▽『ハヤカワミステリマガジン』9月号 ▽『Dの殺人 まことに恐ろしきは』KADOKAWA ▽『屋根裏の散歩者』キングレコード ▽『検閲と発禁』森話社 ▽『TRICKSTER 1』バンダイビジュアル ▽『全員少年探偵団』ポプラ社 ▽『悲劇喜劇』3月号 第二弾として平成29年12月11日付「市長への手紙」に列挙したのは、この十二点です。 ▽『リメイクの日本文学史』平凡社 ▽『乱歩奇譚 幻』光文社 ▽『江戸川乱歩館』徳間書店 ▽『少年探偵団 BD7』ベストフィールド ▽『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社 ▽『〈変態〉二十面相』六花出版 ▽「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」萩原朔太郎記念水前橋文学館 ▽『怪書探訪』東洋経済新報社 ▽『みんなの少年探偵団』ポプラ社 ▽「すばる」2月号 ▽『明智小五郎』汐文社 ▽『乱歩の猟奇』光文社 書名や著者名から乱歩との関連が窺えない資料はともかく、乱歩の単著、それもたとえば先月31日に閉店を迎えたブックスアルデ近鉄店のような名張市内の新刊書店にも並んでいた文庫本にさえ見落としがあったのですから、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がきわめてずさんででたらめであることは火を見るよりも明らかであると申しあげるしかありませんが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。 さて、上記二十四点の最初にあげた『花森安治』に関しては、平成29年12月18日付のご回答で「ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています」とのお答えをたまわり、さらに同年12月28日付ご回答では「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」とのお知らせもいただきました。 ですから、本年1月3日付「市長への手紙」で、「平成28年4月に河出書房新社から発行された『花森安治』について、旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください」とお願いいたしましたところ、1月15日に「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」とのお答えをいただきました。 そんなことをお聞きしたわけではありませんでしたので、1月31日付「市長への手紙」でこんなことをお願いいたしました。 《まず河出書房新社『花森安治』について。「旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください」とお願いしたところ、「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」とのお答えをいただきましたが、そんなことをお聞きしたわけではありません。この増補新版はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の人気を当て込んでリニューアルされたもので、別丁を入れて二百四十ページほどの書籍に乱歩の対談が十二ページ収録されているだけ、もとより両者の内容に違いはありません。乱歩作品が時代にどう受容されたかを跡づける意味でリニューアル版も当然収集の対象となることはいうまでもありませんが、財政難にあえぐ名張市の市立図書館が購入すべきかどうか、というよりも、乱歩の単著にさえ驚くほど見落としがある名張市立図書館の乱歩関連資料収集において、こんなリニューアル版を購入することにどんな意味があるのかという気さえいたしますが、そうした観点に立って、「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」との判断が妥当であったと考えるのか否か、お答えいただきたいと思います。》 これに対し、2月8日付で「旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し別の資料と考え収集対象と判断しました」とのご回答を頂戴いたしました。 ですから、2月11日付「市長への手紙」で次のとおりお願いいたしました。 《まともなお答えをお願いします。 「収集対象と判断しました」とおっしゃるその判断が妥当であったとお考えなのかどうか、その点をお聞きしております。 市立図書館が現場の判断としてリニューアル版を購入したわけですが、1月31日付「市長への手紙」にも記しましたとおり、名張市の財政事情の厳しさや名張市立図書館による乱歩関連資料収集のずさんさに鑑みて、リニューアル版を購入したことははたして妥当であったのか、そうではなかったのか、その点の市長判断をお聞きしております。 お答えをお願いいたします。 お答えは、妥当か否かの二者択一でお願いします。》 2月22日付ご回答は「2月8日付で回答いたしましたように、旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し収集対象と判断いたしました。このことは妥当であったと考えています」とのことでした。 〔(下)につづきます〕 |
えーっと、あまりにも長々しいのでバイト数オーバーとなり、あわてて二回にわけて送信する仕儀となりました。
炎の大連投二日目(下) 〔(上)のつづきです〕 同じお答えばかり頂戴しておりますので、判断の結果はよく承知しております。 1月31日付「市長への手紙」に「乱歩作品が時代にどう受容されたかを跡づける意味でリニューアル版も当然収集の対象となることはいうまでもありませんが」と記しましたとおり、平成28年刊の『花森安治』が収集対象であることはもとより論をまちませんが、そのあとにつづけて「財政難にあえぐ名張市の市立図書館が購入すべきかどうか、というよりも、乱歩の単著にさえ驚くほど見落としがある名張市立図書館の乱歩関連資料収集において、こんなリニューアル版を購入することにどんな意味があるのかという気さえいたしますが、そうした観点に立って、『旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました』との判断が妥当であったと考えるのか否か、お答えいただきたいと思います」とお願いした観点がいっさい顧慮されていないように見受けられます。 判断の結果ではなく、判断の過程をお聞きしております。 どういうプロセスを経て「妥当であったと考えています」という結論に至ったのか、いつまで経ってもその点の説明ができないということは、要するに何も考えていなかったということだろうと判断するしかありません。 推測してみましょう。 平成28年刊の『花森安治』は収集対象ではないのか? と尋ねられた。 あわてて調べてみると、乱歩の対談が収録されていた。 さらに、乱歩関連資料として購入したものではなかったが、平成23年刊の『花森安治』を所蔵していることも判明した。 そこで、気休めとかいいわけとかになるかもしれないという気がして、「ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています」と胸を張って答えた。 そのあと、平成28年刊の『花森安治』に関して「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」と殊勝らしく答えた。 それは税金の無駄遣いなのではありませんか? と突っ込まれた。 おっしゃるとおりです、と答えるわけには行かない。 だから「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考えた」とかなんとか、答えになっていない答えをくり返した。 そんなことばかりいってないで、妥当か否かの二者択一で答えてください、と突っ込まれた。 妥当ではありませんでした、と答えるわけには行かないので、妥当でした、と答えた。 ざっと、上記のようなことではなかったでしょうか。 中央におきましても、不用意不誠実不正確で虚偽に満ちた国会答弁に整合性を与えるため省ぐるみで文書改竄という不正行為に走ってしまい、そのせいで民主主義の根幹が揺らいでしまったりすることもなくはないようですから、寄せられた質問にはやはり真摯に正直に答えるのが肝要ではないかと愚考される次第です。 ちなみに付記しておきますと、この『花森安治』案件で問題なのは、リニューアル版の購入が税金の無駄遣いかどうかという点ではなく、名張市立図書館に図書館としての資料収集能力が絶望的に欠如しているという点ですが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。 それではつづきまして、平成28年4月に刊行された平凡社『リメイクの日本文学史』についてお聞きしたいと思いますが、名残り惜しいような気もいたしますので『花森安治』に関してもう少々お尋ねいたします。 平成28年4月に発行された『花森安治』が乱歩関連資料として収集されたのかどうか、実際のところはよくわかりませんが、昨年12月28日付ご回答にありました「今年度中に購入します」とのお言葉にもとづき、すでに収集されたものと仮定してお聞きいたします。 名張市立図書館が『花森安治』を乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はいったいどうすれば知ることができるのでしょうか。 昨年8月16日付「市長への手紙」への8月24日付ご回答で、名張市立図書館による乱歩関連資料収集の目的として、次のようなお答えをいただきました。 《収集の目的は、日本における探偵・推理小説の礎を築いた名張生まれの作家・江戸川乱歩を顕彰し、収集した資料により市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくためです》 名張市立図書館の開館は昭和44年、西暦でいえば1969年ですから、来年でちょうど五十周年を迎えることになりますが、川崎秀二先生の鶴の一声に踊らされ、開設準備の段階から営々孜々として乱歩関連資料の収集をつづけてここに半世紀、名張市民の「江戸川乱歩についての知識や興味・関心」はいったいどれほど高まったのかというと、まったく高まっていないというのが正直なところでしょう。 五十年にわたって継続してきた事業の成果がゼロであるという厳しい現実を直視し、厳しいついでに名張市が直面する厳しいうえにも厳しい財政状況にも鑑みて、事業そのものの廃止を検討すべきではないかとさえ考えられる次第ではありますが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。 さて、名張市立図書館における乱歩関連資料収集が「市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくためです」というとんちんかんな目的を有していると仮定した場合、図書館がどんな資料を所蔵しているのかを市民が容易に知ることができなければ、とんちんかんな目的は果たすことができません。 そこで、さきほどの質問です。 念のために、もう一度記しましょう。 平成28年4月に発行された『花森安治』を名張市立図書館が乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はいったいどうすれば知ることができるのでしょうか。 よろしくお願い申しあげます。 |
こんな長文を読まされる職員のみなさんもさぞや大変でしょうけど、大うそ並べてその場しのぎばっかかましてるからこげなこつになるばい。
新年度最初の週が過ぎようとしております。
嵐のような週でした。
おれって軽いきちがいだろうな、との確信を深めつつ、さすが巳年生まれは執念深いぜ、とも納得いたしました。
「市長への手紙」といえばあす8日、任期満了にともなう名張市長選挙が告示されます。
▼伊勢新聞:名張市長選あす告示 現新の三つどもえ 15日投開票 三重(2018年4月7日)
で、名張市といえば財政難です。
ですから市長選挙になっても、話題はまず財政難のことになります。
ほら。
▼伊勢新聞:<名張市政の課題・上> 財政難、県内ワースト 水のない水路、荒れた道路(2018年4月5日)
引用。
市の財政は極めて深刻だ。自治体の財政健全度は、実質公債費比率、将来負担比率、経常収支比率で大まかに把握できるが、市の28年度決算では、いずれの数値も県内の市町でワーストだった。
うち経常収支比率は「財政の弾力性」を示す。高いほど財政が硬直化している、つまり自由に使える予算が少ないということ。財政規模に対する負債の大きさを示す将来負担比率は県に記録が残る過去10年、連続で県内ワーストだ。
貯金に当たる財政調整基金も極端に少ない。25年度決算で、わずか59万円と事実上は底をついた状態に。3年間で2億7千万円にまで持ち直したが、それでも標準的な金額の2割にも満たないという。
ここまで徹底して、また長きにわたってお金がありませんから名張市のお役人衆も心得たもので、
「お金あらしませんねて〜、お金あらしませんさけなんにもできしませんねて〜、ほんまにもうしゃらしませんねさなあ〜」
などと財政難を無能と怠慢の隠れ蓑にすることが常態となっております。
そらまたなんちゅう隠れ蓑願望やねん。
といった次第で、新年度第一号の4月2日月曜日付「市長への手紙」はこうなっております。
件名は冒頭に太字で示しました。
炎の大連投一日目
お世話さまです。 新年度を迎えました。 今年度もよろしくお願い申しあげます。 さて、3月19日付「市長への手紙」に対する3月27日付ご回答、ありがたく拝受いたしました。 しかしながら、毎度同じお願いばかりくり返してまことに恐縮ではありますが、どうかまともなお答えをお願いいたします。 質問したことにちゃんとお答えいただかないと、いつまでも同じ質問をつづけることになります。 したがいまして、再質問です。 3月5日付「市長への手紙」で名張市立図書館によるネーミングライツパートナーの募集についてお聞きしたところ、3月15日付ご回答で「再募集については今後の検討課題としました」とお教えいただきました。 そこで、3月19日付「市長への手紙」で、「再募集に関する検討がいつ、何回にわたって、誰によって行われ、どういった情報が収集されているのか、さらに、現時点でどのような検討結果が得られているのか、ぜひご説明いただきたいと思います」とお願いしましたにもかかわらず、3月27日付ご回答にまともなお答えはいっさい記されておりませんでした。 もしかしたら、あれも、これも、と一度にお聞きしたことがいけなかったのかもしれない、と思いあたりましたので、とりあえず一問だけ、再質問することにいたします。 名張市立図書館のネーミングライツパートナー再募集に関する検討は、いつ、誰によって行われたのか、お教えください。 よろしくお願い申しあげます。 |
とにかく質問には正直に答えましょう、という寸法です。
もしも検討してないのであれば、検討しておりませんと、正直に答えていただければそれでいいんです。
名張市のお役人のみなさんが無能で怠慢なのはよく承知しておりますから、そうしたお役人しかいない自治体において、しかも三重県でトップの、ということは日本でもトップレベルの財政難にあえぐ自治体において、もともとずさんででたらめなものでしかなかった乱歩関連資料の収集を、せめて公共図書館としてごくふつうのレベルで維持するにはどうすればいいのか、といったってそんなことはしょせん無理ですから、こりゃ最低でもどっかに手伝ってもらわなくちゃな、というか、正直にいえば名張市立図書館が市民の税金でやみくもに集めてろくにリストもつくろうとしなかった乱歩関連資料をどっかに丸投げして楽になるしかないな、ということを関係者のみなさんに理解していただくために新年度第一週を嵐のような週にしてしまっているわけです。
嵐を呼ぶ男、ってやつですか。
ハナニアラシノタトヘモアルゾ、「サヨナラ」ダケガジンセイダ、ってやつでしょう。
怪人二十面相 黒蜥蜴二の替わり
平成30・2018年3月30日、4月1日
サンシャイン劇場(京都豊島区東池袋3-1-4)
原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
出演:喜多村緑郎、河合雪之丞、春本由香、貴城けい(ゲスト)
■Photo■フライヤー表■
■Photo■フライヤー裏■
▼劇団新派公式サイト:【出演情報】『怪人二十面相~黒蜥蜴二の替わり~』(サンシャイン劇場)のお知らせ(2018年1月26日)
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