ぼーっとしてるあいだに、桜の季節もそろそろおしまいだ。
拙宅おむかい、某中央省庁出先機関の庭のソメイヨシノも、きょうはこんな感じで、春風にしきりと花を散らせておった。
しっかし、新年度がスタートして、4月も下旬にさしかかろうとしているというのに、どうも乗らんな。
新しい年度、新しい職場で、はりきってお仕事をしているひとも、きっとたくさんいらっしゃることであろうに。
そういえば、来月の海野十三忌、当方も名ばかりの後援に名を連ねているのだが、森優さんの講演会を仕切っていらっしゃる徳島県北島町の小西昌幸さんは、町立図書館・創世ホールから町教育委員会事務局へ異動されたとのことである。
このページの最下部、「ごあいさつ/小西昌幸」をお読みあれ。
▼北島町立図書館・創世ホール:文化ジャーナル > 平成24年04月号
それにしても、「秋に向けて多くの催しが始動して」いる、というのは、なんかすごい話である。
衰退と縮小の時代に、なお快進撃がつづいている、という印象だ。
海野十三忌の講演会を継続するだけでも大変だと思われるのじゃが、ほんと、小西さん、ようやらはる。
それにひきかえ、名張市はどうよ。
じつは先日、講演会の後援の件で小西さんとあれこれやりとりする機会があったのだが、名張市もこつこつ地道に継続することを考えたほうがいいのではないか、とのご忠言を頂戴した。
いやいや、わしがアドバイスをいただいてもどうしようもないんじゃが、ほんと、名張市ってどうよ、という話なわけな。
たとえば、講演会のことでいえば、二十年つづいたミステリ講演会、名張市はあっさり切ってしまった。
日本推理作家協会の協力が得られなくなった、という理由で、事業をおしまいにしてしまって、それを告知しようともしない。
なんなんだろうな。
いまからいってもしかたないけど、日本推理作家協会との縁が切れた、というのは、ひとつのチャンスであった。
二十年を節目として、ミステリ講演会を終わらせて、二十一年目から乱歩講演会をスタートさせる絶好のチャンスであった。
名張市が乱歩関連事業として講演会をやる、というのであれば、そりゃやっぱ、乱歩のことをメインテーマにした講演会、みたいなことにするのが本来であって、そのためには講師の人選からはじめるべきなんだけど、名張市はそんなこといっさいしようとせず、ただただ日本推理作家協会に丸投げするだけで済ませてきたわけじゃ。
ま、それが名張市だ、というわけだ。
うわっつらとりつくろって、かっこだけつける、みたいなことしかできない。
だから、本来やるべきことを地道にこつこつ継続する、なんてことは、名張市にゃとてもできんのである。
どーしよーもねーなーまったく。
いやいや、こんなこと、いくらぼやいててもしかたないか。
とにかく、小西昌幸さんのご健闘をお祈りし、ついでのことに、この名張市という自治体にも幸多かれと祈りつつ、そろそろお酒にしようっと。
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