いやー、ひさしぶりでお天気のいい朝だったな、という気がする。
てゆーか、ひさしぶりで二日酔いではない朝だった。
しかし、寒いことは寒いね。
さて、先日もちらっと記したけど、5月27日、大阪市内のホテルで、三重県立上野高等学校同窓会京阪神支部平成24年度定期総会が開かれる。
定期総会は三十分、ついで講演が一時間、そのあと懇親会が二時間半、といった内容で、講演の講師役をおおせつかった。
テーマは、インチキ伊賀市政おらおら徹底批判、みたいなことにしようか、とも考えていた。
最新のネタとしては、こんなうってつけがあるしね。
▼中日新聞 CHUNICHI Web:上野市駅前ビル完成 伊賀で式典(2012年3月25日)
「建設地の地中から出た産廃処理費用も含め、ビル建築費に約30億円を要した」とのことである。
三十億円でっせ、三十億円。
三十円置くんちゃいまっせ。
ベタなパクリもちょとあるよ。
さるにても、このハイトピア伊賀、なにかと問題があるみたいね。
▼MSN産経ニュース:市、出店交渉続ける 5月開館の「ハイトピア伊賀」 三重(2012年3月15日)
「1~2階の商業スペース16区画のうち、6区画は現在も出店者が決まっていない」とのことである。
このままだと、空きテナントを抱えたまま、5月12日のグランドオープンを迎える、ということになってしまう。
「ハイトピア伊賀は、市が中心市街地活性化のための核施設として建設を計画」したというのに、そんなことじゃまずくね?
「市は当初、全国チエーン店の誘致によって集客力アップと駅前のにぎわい創出を目指したが、現段階で出店が決まったのは地元店が中心」とのことであり、「これについて『景気低迷に加え、大震災の発生で思うほどに出店が進まなかった。ビルの全館オープンまでには、空き区画がないようにしたい』と話している」とのことでもあるが、はたして、不況や災害のせいじゃろうか?
全国チェーンを展開してしのぎ削ってる業者の眼が、こんななまぬるいとこじゃとても無理、とのシビアな判断をくだした、ということだったのではないかしら、とも思われるわけなんだけど、ともかく、このあたり、ツッコミどころ満載なり。
だいたいが、このハイトピア伊賀、グランドオープンもまだじゃというのに、伊賀市民のあいだで評判がよろしくなさすぎる。
先日も、地下一階の駐車場にはたった三十一台しか駐車できないんだけど、そんなことじゃだめじゃね? とぼやいていらっしゃるかたがあった。
あんな再開発ビル、二年でアウトじゃ、と断言しておられるかたもあるらしい。
そういえば、建設現場のがれき除去費が約一億円、追加で必要になったでござるの巻、みたいなこともあって、ばーか、そんなものになんで一億もかかんだよすっとこどっこい、といった声もあるみたいだから、インチキ伊賀市政おらおら徹底批判、ネタにはことかかない。
一億円といえば、みごとなまでの大失敗に終わった名張市のまちなか再生事業において、ばーか、無駄に立派な公衆便所つき名張地区第二公民館なんかつくってんじゃねーよすっとこどっこい、と徹底批判の十字砲火を浴びてしまった旧細川邸の整備事業、あれにかかったのもざっと一億円であって、わずか一億円であそこまでぼこぼこに叩かれてしまったんだから、つか、おもに叩いたのはわしやったんやが、三十億円もかけてあんな再開発ビルを建ててしまった伊賀市はもう、どれくらい叩かれることになるのかわかんないよね。
かてて加えて、伊賀市庁舎の問題もある。
最新のウェブニュースは、どうやらこれらしい。
▼伊賀タウン情報YOU:福祉部門を1階に修正 コンビニ誘致も 伊賀市の新庁舎基本設計案(2012年3月22日)
なんか、枝葉末節にかかずらってるだけ、といった印象で、結局のところ、計画がどう進むのか、さっぱりわかんない。
とどのつまり、既定方針どおり、ということか。
てゆーか、既定方針、なんてものが、そもそもあったのかな。
ちゃんと考えて、ちゃんと決めました、みたいな既定方針、どっかに転がってたっけ?
いやー、ようわからんよなあ伊賀市の便所下駄も。
だから、インチキ伊賀市政おらおら徹底批判、みたいなことを講演することはいくらでも可能ではあるのだが、勧進元である三重県立上野高等学校同窓会京阪神支部の支部長さんから、「江戸川乱歩と伊賀」というお題を頂戴した。
だから、そういうことにした。
わずか一時間の講演じゃから、と、たかをくくっていたんだけど、つい先日、支部長さんから、レジュメを提出するように、との厳命がくだされたものだから、あいやー、とあせりまくり、きのう午後3時からの打ち合わせになんとか間に合わせたのが、きのうも掲載したこれであって、乱歩の顔写真や家系図の使用にかんしては、おおあわてでご遺族のご承諾をいただいた。
やっぱ、乱歩とのかかわり、ということで考えた場合、伊賀地域全体をエリアとするべきなのね。
名張ってのは、乱歩がたまたま生まれ、なんの記憶もないまま去ってしまった土地でしかなく、乱歩の先祖が上野城下に住んでいたことや、恩人として慕った川崎克のお膝元が旧上野市であったことを勘案すれば、乱歩と名張、ではなくて、乱歩と伊賀、むろんこの伊賀は、伊賀市のことではなくて、かつての伊賀の国を意味する伊賀なわけなんだけど、乱歩と伊賀、というくくりで行くのが本来であろう。
したがって、これからは、そうしよっと、と思っているんだけど、しかし、それにしても、つらつら考えてみるに、どうしてわしの場合、地元の名張市では、とんとお呼びがかからぬのであろうな。
やっぱ、あれじゃろうな。
おらおら路線が敬遠されて、お座敷がかからない、ゆうことじゃろうな。
わしに講演なんか頼んだりしたら、おらおらおらおらあッ、おらおらあッ、とあっちもこっちもうすらばか呼ばわり、なさけ容赦のない批判が炸裂して、手がつけられなくなるのではないか、と思われておるのじゃろうけど、それはまさしく正解なり。
まさしく正解ではあるのじゃが、しかし、なにしろわしは芸人なんじゃから、勧進元から、こういう路線はだめだからな、と事前に釘を刺してさえいただければ、お望みのとおりの高座をあいつとめることになるのじゃがな。
しかしなあ、名張市内からお呼びがかからないのはいいとしても、というか、名張市民だからといって、乱歩作品に親しまなければならない、とか、乱歩のことを知ってなければならない、とか、そういったことはまったくないんだけど、名張市役所のみなさんが、乱歩のことをなんにも知らぬまま乱歩関連事業に手を染めてしまう、というのは、いかにもよろしくない。
なにも知らず、なにも考えず、ただただうわっつらだけをとりつくろって、読書会でございます、講演会でございます、なんとかでございます、かんとかでございます、あほでございます、とかゆうとるだけやもんな。
だから、名張市役所の乱歩関連事業にかかわりがあるセクションのみなさんを対象に、乱歩にかんして最低限必要な知識を身につけていただくため、いろいろあれこれおはなし申しあげるのがわしの責務かな、とも思うんだけど、しかし、かりにそんなことを申し出たとしてもじゃな、
──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない。
とか、そんなお答えが返ってくるだけであろうしなあ。
ま、そんなことはどうでもいいとして、今夜もまた、ちょっとした席で飲み過ぎることになりそうじゃ。
あしたの朝も、まーた二日酔いかよ。
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