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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2012.03.26,Mon

 しつこくも、三重県立上野高校にある横光利一資料展示室の話題から。

 

 横光利一資料展示室に足を運んでみて、ああ、名張市立図書館の乱歩コーナーも、市立図書館が移転改築するに際して、この程度のものとして企画されたのであろうな、と腑に落ちるところがあった。

 

 この程度のもの、といってしまっては、上野高校関係各位からお叱りをいただいてしまうじゃろうが、資料展示室というのは、文字どおり資料を展示するところなんだから、上野高校という学校の一室に、ありものの横光関連資料が展示されているだけ、ということでもまったくかまわない。

 

 ひるがえって、名張市立図書館はどうか。

 

 名張市立図書館も、乱歩の本や色紙、書簡、生原稿、写真、それから遺品のたぐいを適当に展示しとけば、乱歩関連資料の収集はそれでOK、と安易に踏んで、乱歩コーナーの開設にいたったわけであろう、とぞ思う。

 

 しかし、もちろん、OKなわけはない。

 

 なにしろ、図書館である。

 

 図書館の収集資料というのは、あくまでも読むことを第一義としている。

 

 そりゃまあ、展示陳列するための資料を収集する、みたいなことも、必要っちゃ必要だろう。

 

 展示や陳列だって、資料の収集と活用の一環として大切なことではある。

 

 じゃが、そんなのは、本道でも王道でもありゃせんのよ。

 

 図書館における資料ってのは、一義的にはいわゆる本のことであって、本ってのは、基本、読むものなのである。

 

 だから、ありものの展示品を陳列しときました、どうぞごらんください、みたいなことじゃ、図書館本来の務めをはたしている、ということには全然ならんわけなんだけど、そんなことすらわかんない、というのが、ここ名張市あたりのレベルってやつなわけである。

 

 でもって、それはもう、しかたのないことなわけね。

 

 限界、というやつなんだろうね。

 

 なにも考えようとせず、なにも知ろうとせず、なにかを理解しようともせず、ただただ無能と怠慢というみずからの甲羅に似せて穴を掘ることしかできない、というのが、ここいらあたりのお役人さまの実態というやつにおじゃるわけやから、図書館として乱歩という作家にアプローチし、独自に資料の収集と活用を進める、なんてことは、とてもできない。

 

 ふつうにできてなければおかしいことが、まったくできない。

 

 ほんとにどうしようもないんだけど、限界なんだから、いたしかたはあるまい。

 

 限界までおつむをフル回転させて、さて、どんなことを思いついたのかというと、乱歩生誕百年も近づいたから、ひとつ、乱歩作品の読書会でも開こうか、みたいなことであったのだからな。

 

 あいやー、というしかないあるよぽこぺん。

 

 しかし、それが事実なのである。

 

 現実なのである。

 

 限界なのである。

 

 もうね、どうしようもないあるよ。

 

 なんなんだろうないったい。

 

 なぜなんだろうな。

 

 どうしてこんなことになってるんだろうな。

 

 どうしてこの名張市とかいう自治体は、ばかしか雇おうとせんかったんじゃろうな。

 

 まともな人間を、どうして排除しつづけてきたんじゃろうな。

 

 もしかしたら、職員の採用にあたっては、ただしばかにかぎる、とかいう規定が設けられていたのかと疑われるほどなんだけど、実際、おめーちゃんと職員採用試験を受けたんけ? と尋ねたくなるお役人さまがごろごろしとるぞ。

 

 あるいは、職員採用試験はちゃんと実施されていたのだとしても、ひょっとしたら、試験の成績のわるいほうから採用してたんじゃね? という疑念を払拭することができない。

 

 てゆーか、やっぱ、コネ?

 

 鬼のごとく強力なコネがなければ、とてもあそこまでのうすらばかが……

 

 いやいや、そんなことはどうだっていい。

 

 問題は名張市立図書館あるよ。

 

 名張市立図書館の乱歩コーナーは、ほんと、打ち捨てられ、見捨てられているような印象がいまやとっても色濃くて、へたするとこれもぽこぺん? と思わしめるものさえある。

 

 都合わるいものみな地べた埋めてぽこぺんするあるよ、というのが名張市のおはこなのであって、情報の開示ないしは発信であるとか、あるいは説明であるとか、そういったことには背を向けがちな傾向が強いのよね。

 

 そういった能力にとぼしい、ということもあるんだろうけど、結局はやっぱ、お役人さまは隠蔽がお好き、ということなのではないかしら。

 

 名張市立図書館のことでいえば、慶應義塾大学推理小説同好会OB会からいただいた寄贈図書は、最初っからいきなり隠蔽、という寸法であった。

 

 ふつうなら、さーあ、濡れ手で粟で手に入った慶應のブランド力、めいっぱい利用させてもらうからな、と腕まくりのひとつもするはずなんだけど、最初からいきなり、地下書庫へ直行で隠蔽されてしまたあるよぽこぺん。

 

 それから、わしが心血を注いだ目録だって、いまや隠蔽されてしまったも同然じゃね?

 

 だが、そうはいかんと思うよ。

 

 いんぺーです、とかいってらんねーんだぞこら、とかいったりするのは、ちょっと古すぎ? とも思いつつ、ほんとにな、いんぺーです、とかいってらんねーんだぞこら。

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