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朝日新聞デジタル
平成24・2012年2月6日 朝日新聞社
オフシアター・ベストテン選考会
日高奈緒
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2012年02月06日
選考会で手を挙げて作品に投票する選考員ら
2011年内に県内で上映されたオフシアター作品(映画館以外で上映された作品)のベスト10作品を決める「高知のオフシアター・ベストテン」の選考会が5日、高知市の朝日新聞高知総局であった。熱い議論を経て、外国映画の第1位は「メアリー&マックス」、日本映画の第1位は「その街のこども 劇場版」が選ばれた。
選考会は毎年1~3月に開き、今年で10回目。今回は選考員16人とオブザーバー1人が参加。それぞれ鑑賞した作品のうち外国、日本映画各部門で10本ずつを選んで投票して暫定ランキングを決めた。この後、各部門でそれぞれ3票ずつ投じられた「拒否権」の分を投票数から差し引いて、「ベストテン」を決めた。
外国映画の一位はアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀長編映画賞を受賞。粘土を使ったアニメで、フィリップ・シーモア・ホフマンやトニ・コレット、エリック・バナら豪華な顔ぶれが声優を務めた。
日本映画のテレビドラマ「その街のこども 劇場版」は幼い頃に阪神大震災を経験した2人の男女が神戸で偶然知り合い、震災15年目の朝を過ごす。主演の森山未來と佐藤江梨子は実際にこのとき被災した。
オブザーバー参加の高知フィルムコミッションの益岡正志さん(46)は「都会でも上映しないようなコアな作品も登場しており、高知の自主上映は本当に盛んだと感じた」と話した。(日高奈緒)
【外国映画】()内は監督と主催上映団体名
(1)メアリー&マックス(アダム・エリオット、県立美術館)
(2)127時間(ダニー・ボイル、シネマ・サンライズ)
(3)100歳の少年と12通の手紙(エリック・エマニュエル・シュミット、シネマ・サンライズ)
(4)冬の小鳥(ウニー・ルコント、こうちコミュニティシネマ)
(5)イリュージョニスト(シルバン・ショメ、こうちコミュニティシネマ)
(5)霊長類(フレデリック・ワイズマン、県立美術館)
(7)マイレージ、マイライフ(ジェイソン・ライトマン、市民映画会)
(8)アンチクライスト(ラース・フォン・トリアー、県立美術館)
(9)黄色い家の記憶(ジョアン・セーザル・モンテイロ、県立美術館)
(10)ようこそ、アムステルダム国立美術館へ(ウケ・ホーヘンダイク、県立美術館)
(10)ヤコブへの手紙(クラウス・ハロ、こうちコミュニティシネマ)
【日本映画】
(1)その街のこども 劇場版(井上剛、とさりゅうピクチャーズ)
(2)トイレット(荻上直子、とさりゅうピクチャーズ、ここでえいがかい!?)
(3)森崎書店の日々(日向朝子、とさりゅうピクチャーズ、ここでえいがかい!?)
(3)ショージとタカオ(井出洋子、四国文映社など)
(5)江戸川乱歩の陰獣(加藤泰、ムービージャンキーなど)
(6)ひろしま(関川秀雄、小夏の映画会)
(7)劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまないっ(入江悠、えいネ~)
(8)奇跡(是枝裕和、県芸術祭特選映画鑑賞会)
(9)あぜ道のダンディ(石井裕也、とさりゅうピクチャーズ)
(10)東京公園(青山真治、えいネ~)
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