幻影城ブロジェクトが具体化するかもしれない可能性が、少しではあるが、みえてきた。
となると、ミステリ関連寄贈図書の活用以外にも、いろいろと考えなければならないことが出てくる。
デジタル資料もそのひとつじゃ、とか思っていたら、三重県立図書館で電子書籍の体験展示がスタートしておった。
▼三重県立図書館:電子書籍の体験展示を県内19の図書館で開催します(2012年2月4日)
県立図書館のみならず、県内十八の市町立図書館を巡回して開催されるとのことだが、名張市立図書館は含まれていない。
この体験展示では、「日本文学の名作、三重県立図書館貴重資料および三重県刊行物 約130タイトル」が電子書籍として紹介されるという。
電子書籍が約百三十タイトル、といったって、青空文庫から梶井基次郎と斎藤緑雨の作品が四十五タイトル、おなじく青空文庫でダウンロード回数の多い作品が五十タイトル、あとは三重県立図書館貴重資料が十八タイトル、三重県の刊行物が十七タイトル、ということらしい。
貴重資料の電子書籍ってのは、要するに、近世資料をスキャンして、それをPDF化したもののことであろうか。
はたまた、青空文庫といえば、乱歩の著作権もそろそろ切れて、青空文庫に乱歩作品がどーっと流れ込む、ということになるのか、あるいは、TPPがらみで、著作権の保護期間が七十年に延長される、ということになるのか。
いったい、どうなのであろうな。
ほんと、幻影城プロジェクトを始動させるためには、考えなきゃならんことが多々ある。
ただまあ、先日来、記しているとおり、どうやら市長のご英断を頂戴して、なんとかスタートラインに立つことはできそうである。
ただし、名張市には、お金がない。
以前からそうだったんだけど、2月3日、名張市役所で企画財政部ならびに教育委員会と面談したときも、来年度、というのは、4月1日からの平成24年度、西暦でいえば2012年度のことなんだけど、これがまあ、財政的にはとんでもない年になるらしいぞ。
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