奈良県にお住まいのさる女流歌人から、稲森宗太郎のことを調べるべく名張を訪れたい、と連絡があったのだが、名張市立図書館に足を運べば、宗太郎のことをくわしく知ることができるのであろうか。
と、きょう、義母から問い合わせがあった。
稲森宗太郎というのは、こういう人物だ。
▼Google:稲森宗太郎
なんと、かなり古い記事ではあるけれど、宗太郎とわしを並び称してくださっているブログがあるではないか。
▼さくらの日々是好日:♪中相作氏と稲森宗太郎をご存じですか?(2006年7月26日)
きゃはは。
宗太郎とわしは、いってみれば、郷土の誇り、っつーやつだ、ということだ。
しっかしこら、稲森宗太郎と並び称されるほどの郷土の誇りをこら、そこらのあほはいったいなんと心得ておるのか。
いっぺん叱り飛ばしたろかこら。
ところで、名張市の公式サイトに、窪田空穂の「『水枕』の刊行について」が全文収録されておる。
▼名張市公式サイト:稲森宗太郎
窪田空穂の著作権はまだ生きておるのじゃが、名張市はこの文章の収録にあたって、著作権継承者の許可を得たのかどうか。
どうもあやしい、という気がする。
いやいや、この世に著作権というものが存在する、ということを知っている人間が、はたして名張市役所に存在するのかどうか。
それすらあやしい、とぞ思う。
ここはひとつ、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して問いただすことにしようか、とも考えたのだが、あほらしいからやめにした。
そんなことはともかく、義母の問い合わせにたいして、名張市立図書館に行ってみたとて、宗太郎のことをくわしく調べられる、なんてことはないと思うぞ、とわしは答えた。
義母は、図書館のパソコンをスタッフに操作してもらったら、宗太郎のことがいろいろわかるのではないか、と考えていたという。
すなわち、図書館には宗太郎のデータベースが存在するのではないか、と、なんとなく、そんなことをイメージしていたらしい。
しかし、わしの知るかぎりでは、そんなものはない。
図書館では、乱歩のことなら、なんでも、ただちに、わかるのであろうけれどもな、とも義母はゆうておったのだが、そんなことはまったくなく、なにしろここ名張市では、知というものが徹底的に抑圧されておって、乱歩のデータベースなんてものも、本来であれば、とっくの昔にできておらにゃならんはずなのだが、なんのなんの、名張市立図書館はそんなこと、いっさいしないことにしておるのじゃ、と答えてやろうかとも思ったのだが、むなしくなり、また、腹立たしくもなるばかりじゃから、やめておいた。
しかし、名張市に長くつづいた知の暗黒時代も、わしの就活が成就しさえすれば、一気に明るい夜明けを迎えることになるのじゃ。
ほんと、どうなるんだろうね。
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