書籍
乱歩・白昼夢/浮世の奈落 黙阿MIX
斎藤憐
平成23・2011年11月25日第一刷 而立書房
B6判 カバー 126ページ 本体1500円
関連箇所
乱歩・白昼夢 人形と写し絵による
p5-58
上演記録
p122-126
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乱歩・白昼夢 人形と写し絵による
序章
舞台上手には場面タイトルのめくり。
「木馬館」の看板。壊れて廃棄を待つ木馬が捨てられている。
下手はオルガンと小太鼓と玩具の楽器が並ぶ下座。
奥の、「征露丸」「カルピス」など大正時代の広告、新聞記事のコラージュによって浅草が浮かぶ。
M-1
ふらりふらりちどりあし
くるりくるり影法師 ルナパアクのピエロ
あわれあわれ、とまらない 哀しきメリイゴウランド
スクリーン下りる。
上手より傀儡師。
傀儡師 東西、東西。歓楽の街、浅草へようこそ。私ら人間の楽しみには視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚がございまして、この五つの楽しみを娯楽と申します。が、この娯楽は政を司る方々にはえらく評判がかんばしくなく悪所と呼ばれました。明暦の大火の折り、日本橋にございました遊郭が浅草寺裏の日本堤に追いやられ、遠山の金さんの天保の改革で、私ども傀儡師も浅草六区に追放となります。人形二座に芝居が三座。柳川食いたきゃ駒形どぜう、柔肌抱きたきゃ吉原大門くぐりゃいい。アメリカのペリー提督が浦賀に来航しました嘉永六年、「花屋敷」が作られました。
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