うちらあたり、きょうが燃えるごみの日なのね。
それで、ここ最近、ずーっと気になってて、けさもやっぱり気になったんだけど、名張市の指定ごみ袋、破れやすくなってね?
以前は、もう少し、丈夫だったと思う。
そりゃまあ、節約目的で、めいっぱい詰め込んでるから、ってのはある。
なんかもう、親のかたきみたいにしてぎゅうぎゅう詰め込むから、ごみ袋がときにバンクしたり、結ぼうとした取っ手がちぎれたりしてしまうのは、まあしゃーないやろ。
けど、ほんと、最近の指定ごみ袋、破れやすくないか?
なんか、そこそこ象徴的な話やと思うんやけど、そんなことはまあいいとして、やっぱりけさのこと、「名張市はいったいどうなっているのですか」という件名のメールが着信しておってな。
いやー、ここ最近の無茶苦茶ぶり、ひとをして唖然とさせるところがある、というよりは、もう正直、ひとかたならず心配をおぼえさせる、ということなんだろうな。
メールをくださったのは、じつは、3・11の被災地にお住まいの乱歩ファンのかたでな、要するに、わが名張市は、東日本大震災の被災者のかたから逆にご心配をいただくようなていたらく、というわけなんじゃ。
乱歩ファンのかただから、名張市において乱歩がずいぶんないがしろにされていることには当然、ご立腹なんだけど、「その他諸々の今の名張の惨状」についても、えらくご心配いただいている、てゆーか、はっきりいって、「新年そうそう何か怒りがおさまらず、思わずメールしてしまいました」とのことである。
ほんと、最近の名張市は、あちらこちらからお叱りばかりいただいておる、という印象じゃな。
しかし、無理もないじゃろ。
たとえば、えらくしれっとして、寄贈図書の活用なんて考えるつもりはありません、とか断言してしまうんだからな。
ふつうのひとなら、驚いたり呆れたり、烈火のごとく怒ったり、ということになってしまうと思う。
しかし、お役所のみなさんなんて、自分たちの都合しか眼中にないんだから、ひとのことなんて屁とも思ってないんだじょ。
やれやれ。
さて、理屈っぽく、筋道を立てて、四角四面に、さらにさかのぼっておくと、そもそも、なにがちゃんと考えられてなくて、なにがちゃんと决められてなかったのかというと、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集、ってことについて、なにも考えられず、なにも决められず、ほんまにさっぱりわやでんがな、という状態だったわけね。
収集の目的も、収集の方針も、さっぱりわやであった、
じゃからわしは、収集の方針を明確に定めるべく、目録をつくったわけね。
あの三冊の目録を手に取りさえすれば、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集方針がよくわかるわけ。
しかも、それが乱歩の自己収集を継承するものだ、ということまでしっかりわかるわけ。
ただまあ、わかんないひとにはわかんない。
名張市役所のみなさんにゃ、全然わかんない。
全然わかんないくせに、それでも、おめーの考えてるとおりになんかしねーんだよ、とかおっしゃったかたがあってな、ありゃいったい、なんなんだろうな。
だからまあ、いまや、名張市立図書館には、乱歩関連資料の収集方針なんて、かつてそうであったごとく、まったく存在しとらんわけね。
で、名張市乱歩関連事業アドバイザーとしてはっきりわかったことは、現在の名張市立図書館には、収集の方針とか、収集の対象とか、そういったことを考えることができない、ということだ。
ま、それが名張市のレベル、ってやつなわけね。
さて、困った。
名張市のレベルがどうあれ、乱歩関連資料を専門的に収集している図書館は、全国で名張市立図書館だけであり、明確な収集方針が存在していないとはいえ、乱歩関連資料が集まっとることは集まっとる。
なんとか有効に活用したい。
だから、当面の目標として、乱歩関連資料にもとづいたデータベースをネット上で公開する、ということになったとする。
その場合、収集の方針を明示することが必要になる。
どんな方針がいいか。
名張市立図書館には、それを考えることができない。
じゃが、ふつうに考えたら、名張市立図書館の目録三冊に示されていた方針でいいんじゃね? ということになると思う。
乱歩が死んだのは昭和40年のことで、名張市立図書館のオープンはその四年後である。
名張市立図書館は乱歩による自己収集を継承いたしました、みたいなことでいいと思う。
念のために、いわゆる有識者のかたの助言を仰いでみたとしても、それでよくね? という答えが返ってくるはずじゃ。
だから、しつこくもいうけど、資料収集の方針は、やっぱり目録三冊に示されていたものでOK、収集資料の活用は、とりあえずデータベースのネット展開でOK、みたいなことでよろしくないですか? ということなんだけど、さらにがっちり固めるべく、収集の目的もきっちり定めることにした。
すなわち、今回、ことあらためて、この名張人外境ブログにおいて、サンデー先生の平熱教室、サンデー先生の人生ぼやき講座、以上ふたつのシリーズを通じて、名張市立図書館はどうして乱歩関連資料を収集しているのか、その目的を明確にした。
乱歩の文業の全容を明らかにして、それを正しく後世に継承する、というのが目的のひとつ。
このあたりのことになると、もう名張市役所のみなさんにはちんぶんかんぷんなのかもしれんけど、乱歩の文業の全容はいまだ明らかにされてなくて、というか、そんなのは永遠に明らかになるものではないんだけど、明らかにすべく不断の努力をつづける、ということだ。
そのためには、どうしたって、全国のコレクターやリサーチャーのみなさんと連携し、名張市立図書館がひとつの拠点となって、地道な活動を進めることが必要になる。
それからもうひとつ、乱歩が時代にどう受容されたかを克明に記録してゆく、というのも目的のひとつだ。
時代に受容される、というのがどういうことなのか、名張市役所のみなさんにゃおわかりいただけぬかもしれんけど、ま、以上ふたつの目的を掲げておけば、まずまちがいはないはずじゃ。
というわけで、本来であれば、名張市立図書館の開館準備の段階で決まっとらにゃならんかったことが、はなはだ遅ればせながら、ここにようやく決まった。
ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということが、ようようできた、ということになる。
ただし、現時点では、あくまでもわしの脳内で決まっただけの話じゃがの。
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