石原慎太郎さんが、こんなことをお書きである。
▼MSN産経ニュース:石原慎太郎 地球は滅びるだろう(2012年1月9日)
地球温暖化のことはわりとどうでもいいんだけど、二ページ目にこんなことが書かれてる。
福田和也氏の名論文『なぜ日本人はかくも幼稚になったのか』の中の至言として「幼稚な人間とはIQが低いとか常識がないということではなしに、何が肝心かが分からぬ、そして肝心なことについて考えようとしない者だ」とあったが、
なにが肝心かがわからず、肝心なことについて考えようとしない、ってのが幼稚な人間らしいんだけど、そういうみなさんには、ほんとに困らされるよな。
なにも考えないまま、すべてをなかったことにする、なんてことが、しかし、できるか?
地下書庫に眠る寄贈図書も、長きにわたって収集してきた乱歩関連資料も、わしが嘱託として心血をそそいだあれこれも、衝突して脱線した中国の電車みたいに、みーんな地べたに埋めて、あとは知らん顔するあるよ、みたいなことができる思うあるかぽこぺん。
できるか、できないか、現在、市長判断をお願いしているところなのじゃが、たぶん、できないと思う。
いやいや、市長判断を仰ぐ、などといってしまうと、いかにも偉そうな感じじゃが、実際はお願いを申しあげている、というか、ひらたくいえば、泣きついている、なんとか助けてくださいと、おすがり申しあげている、といったところだ。
「現在のところ、活用方針を検討することについて、具体的な動きはありません。具体的に検討する際には、是非とも有識者による専門的な立場からのご助言をいただければと考えています」
図書館が所蔵図書をどうするか决められず、専門的な立場からの助言を求める、なんてのは、手前どもは図書館運営のしろうとでおます、と公言していることにほかならず、ここまでの無能力は、もはや異常と呼ぶしかないレベルである。
こんな手合いに頭を押さえられ、足を引っ張られるのは、もうやだ。
ほんとにやだ。
だから市長におすがりして、わしが嘱託としてどんなひどい目に遭わされたかをお伝えしたうえでわしの考えをお聞きいただき、いやまあ、わしの考えといったって、名張市立図書館はインターネット上に乱歩のデータベースを構築すべきだと思いまーす、ということと、名張市立図書館は乱歩関連資料の収集にあたって乱歩の自己収集を踏襲すべきだと思いまーす、ということ、この二点だけなんだけど、わしが嘱託を務めていた当時、なにも考えられない幼稚なみなさんによってニ点が二点とも否定されてしもうたわけであって、しかし、やっぱ、それやんないとまずいんじゃね? ということをなにも考えられないみなさんにいくら説いても無駄だということがあらためて判明した。
じゃから、横紙破りな手段ではあるが、なんとか市長におすがりすべく、直談判におよんだというわけじゃ。
市長のお答え次第では、いよいよ幻影城プロジェクトが始動することになる。
吉と出るか、凶と出るか。
いったい、どっちなんだろうね。
Powered by "Samurai Factory"