へーえ。
丸の内署の婦人警官のごとく、思わず、うっそ~、とかゆうてしもうたぞなもし。
ちまたで噂の平田信容疑者、名張市内に潜伏していたこともあったそうな。
▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:1月7日のMBS報道特集での名張のイメージについて(2012年1月7日)
幸松孝太郎さんは、「職員の着服事件と平田容疑者の潜伏先というダブルで、情報が提供されたわけである。国民の話題の中において、イメージの良くない記憶として残ることになる」とお書きじゃが、そこから連想したことを書いておくと、名張市立図書館のイメージも、よくない、どころか、最悪、というレベルまで、どどどどどどッ、と転がり落ちてしまったあるよ。
しかも、落差が大きいよね。
名張市立図書館は一時期、乱歩関連資料の目録を発行していた当時は、そりゃもう日本を代表する優良図書館のひとつと目されていた、かどうかは知らないけど、乱歩にかんしてなかなかようやっとる、と関係方面に思っていただけてはおったはずなんじゃが、じつはどうもそうではないらしい、という印象が少しずつひろがってゆき、それがここへ来て、ついに決定的なものになってしまったあるぽこぺん。
考える気なんかさらさらねーんだよ、とみずから公表しちまったんだもんなあ。
ほんと、なーんにも考えねーんだもんな。
以前からゆうとるとおり、寄贈図書の一件は、相手のある問題なわけなのね。
名張市立図書館が、みずから購入した乱歩関連資料を死蔵しとる、というのなら、まだいい。
いや、ほんとはよくないんだけど、まだいい、ということにしとこう。
しかし、寄贈図書ってやつには、あたりまえのことだけど、寄贈してくれたひとがいるわけね。
乱歩生誕地にある図書館だから、という理由で、善意と信頼のうえに、図書寄贈が行われてきた。
ところが、寄贈図書は死蔵されたままである。
となると、図書寄贈者がどんな感情を抱くか、なんてこと、名張市立図書館は考えもせんわけね。
寄贈図書の活用も考えなければ、図書寄贈者の心情も考えない。
ほんとに考えない。
なにしろ、考える気はありません、と正直に公表してるんだから、これほどたしかなこともあるまい。
で、結果として、名張市立図書館の評判が、どどどどどどどどどッ、と急な坂道を転がり落ちるようにして下落した。
いまやもう、そういう段階だ、と考えるべきだろうね。
名張市立図書館に寄せられていた信頼は、この寄贈図書の一件で、根深い不信に変わってしまった。
イメージが悪化した、どころの話じゃないぞこりゃ。
乱歩生誕地にある公共図書館として、乱歩やミステリの関係者からかちえていた信頼を、よくもこらきれいにおじゃんにしてくれたもんだよな。
こうなると、名張市立図書館の、というよりは、名張市という自治体の信用問題に発展してしまうぞ。
名張市ってのはいったいなんなんだ、という話になってくるぞ。
そこそこ大変なことじゃろうが。
公金を着服するのは明らかに犯罪だけど、考えるべきことをまったく考えようとせず、そのせいで自治体の信頼を大きく失墜させた、なんてのも、犯罪的な行為と呼べるのではないかしら。
しかしまあ、なにがあってもなにも考えません、というのであれば、それはそれでしかたがない。
それが名張市という自治体の真の姿なのであって、寄せられていた信頼はまぼろしであった、というわけじゃ。
しかし、困ったものじゃな。
ほんとに困ったものじゃ。
じゃというのに、名張市役所のみなさんは、べつに困ったもんだともなんとも、お思いではないであろうな。
お役人の鉄則は、すべてひとごとと思うべし、じゃからな。
「現在のところ、活用方針を検討することについて、具体的な動きはありません。具体的に検討する際には、是非とも有識者による専門的な立場からのご助言をいただければと考えています」
な。
ひとごとじゃろ。
主体性を放棄すべし。
思考を停止すべし。
責任を回避すべし。
あるいは、責任を転嫁すべし。
しかして、すべてひとごとと思うべし。
みごとなものじゃなあ。
だども、このまま、なにもなかったことにできるっぺや?
地下書庫に眠る寄贈図書も、長きにわたって収集してきた乱歩関連資料も、わしが嘱託として心血をそそいだあれこれも、衝突して脱線した中国の電車みたいに、みーんな地べたに埋めて、あとは知らん顔するあるよ、みたいなことができる思うあるかぽこぺん。
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