いやー、12月は三重県名張市の公表月間となっております、とかあほなこといってたわけなんだけど、なんだか大変なことが公表されてしまったね。
発表があったのは、きのうじゃ。
きのうのうちに、報道がはじまった。
▼伊賀タウン情報YOU:市職員が授業料1000万円を横領か 名張市立看護専門学校(2011年12月27日18時22分)
テレビにも出たらしい。
▼日テレNEWS24:職員2人授業料着服か 名張市の看護学校(三重県)(2011年12月27日19時05分)
中日新聞は、地方版でなくて社会面に。
▼中日新聞 CHUNICHI Web:名張市職員が公金を着服(2011年12月27日19時21分)
以下は本日の報道で、まず朝日新聞。
▼asahi.com:6年間で1000万円着服名張市2職員疑い(2011年12月28日)
ついで毎日新聞でも。
▼毎日jp:着服:授業料1000万円、名張市立看護学校職員2人に疑い 市調査に「関与した」--告訴検討 /三重(2011年12月28日)
なにがなんだか、いまだようはわからんのじゃが、なんかいろんなことがずさんで、いろんなとこがゆるゆるで、あっちこっちがもうぼろぼろなんだろうな。
しかし、こりゃちょっと、しゃれにならんぞ。
今月に入って、誤課税を公表してませんでしたあ~、とか、バスの故障を公表してませんでしたあ~、とか、名張市ではそんなことがあいついでおって、しかしまあ、公表は遅れたものの、ミスやトラブルやアクシデントに適切に対処することはできていた、ということではあったんだけど、今回公表された一件は、もしも事実ならば明らかに犯罪なんだからな。
それにしても、きょうが仕事納めだというのに、名張市役所のみなさんや、なんだかとんでもない年の瀬になっちゃったね。
きのう公表された一件は横へ置くとしても、きょうが仕事納めだということは、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して担当セクションの意向をお訊きした一件は、年を越してしまうことになるわけあるね。
公表月間の第三弾として、ミステリ講演会「なぞがたりなばり」の終了を公表してませんでしたあ~、みたいなことを年内に公表できてたら、なんともおまぬけな感じで、さぞや明るい歳末になったじゃろうなと思うんだけど、まあ、いたしかたないじゃろうな。
それにしても、犯罪でもなければ不祥事でもないんだから、二十年つづいた恒例イベントがおしまいになりました、とふつうに公表すればいいと思うんだけど、というか、公表するのは当然の義務だと思うんだけど、なんかほんと、ようわからんあるよ。
ミステリ講演会のほかにもうひとつ、名張市立図書館の寄贈図書の件も、「市長への手紙」を利用して担当セクションの意向をお訊きしているところなんじゃが、こちらはそう簡単に答えが出る問題ではないかもしれない。
じゃが、朝日新聞で報道された「ミステリー文庫」の方針が変更されたのは、まあしかたのないことではあったとしても、寄贈図書そのものはずーっと死蔵されてるわけなんじゃから、それをいったいどうするのか。
すぐさま具体的な展開に着手することは無理だとしても、いつまでも先送りしてないで、明確な方向性をきっちり打ち出して、それを寄贈者のみなさんにお示しする必要があると思うぞなもし。
ただまあ、この件にかんしては、わしも大きなことはいえない。
名張市立図書館の嘱託を拝命していたときも、寄贈図書のことはどこかでつねに気にかかっていた、というと、いかにも後出しじゃんけんみたいないいぐさになるけど、ほんとに気にはかかっておったのね。
しかし、とにかくスペースがないから、市立図書館としても、とりあえず地下書庫で保管しておく、ということしかできなかったんだと思う。
だからわしは、名張市が名張まちなか再生プランの素案を発表したとき、パブリックコメントを提出して、旧細川邸のどこかに名張市立図書館のミステリ分室をつくってはどうか、と提案したわけあるよ。
とくに旧細川邸には蔵があるから、それを旧乱歩邸の蔵と対比させれば面白いではないかと、旧乱歩邸には伝説の蔵があるけど、乱歩生誕地の名張にも乱歩の蔵があって、その蔵にもミステリ関連の寄贈図書が汗牛充棟をなしている、ということにすれば面白いではないかと、そこまで具体的なことは書かんかったけど、蔵は乱歩がらみで活用すべきでっせと、まあそんなようなことを提案したわけあるよ。
いやいや、いまからなにいったって手遅れというものであるし、パブリックコメントでなにを提案してみたところで、名張市の当局にはなーんにも理解できんかったみたいだしな。
まあそんなこんなで、気にはなりながらも、正直、いつかしら、寄贈図書のことは忘れてしまっておった。
だから、わしも大きなことはいえない、というわけなんじゃけど、実際に寄贈してくださったみなさんは、当然のことながら、名張市立図書館が寄贈図書を活用するのをずーっとお待ちなのである、ということが、11月19日、名張市立図書館においでいただいたお客さんからお叱りをいただいて、わしにはあらためてよく認識された。
だから、なんとか名張市としての方向性を打ち出すべきだと考えて、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して質問したわけなんだけど、このさいじゃから、寄贈図書をどうするのか、担当セクションの関係者にはしっかり考えていただきたいものだよね。
ま、考える、なんて芸当が関係者に可能なのであれば、という話なんだけどね。
それにしても、名張市立図書館もえらい災難だな、ということになるのかもしれんな。
図書館に乱歩関連のお客さんがあっても、図書館のスタッフでお相手することができないから、わしを頼って、なんだかこんなことになってしまったわけなんよね。
しかし、これはまちがいなく、チャンスなんだぜ。
ぐずぐずぐずぐず先送りしていた問題に、ようよう正面から向き合って、ちゃんとした方向性を確定する絶好のチャンスあるよ。
名張市はなんか、ほんとにもうぼろぼろみたいだけど、せめて市立図書館はしっかりお仕事をして、地べたに埋めたままになってる寄贈図書を掘り返したり、あるいは、開館以来つづけられているはずの乱歩関連資料の収集もまた、なんかいまでは地べたに埋められてひた隠しにされてる感じなんだけど、そっちのほうもちゃんと進めないとだめじゃねーか、ということになるわけなんだけど、ま、とりあえず、本日はここまでということにして、名張市役所のみなさんや、一年間のお勤め、どうもご苦労であったな。
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