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平成23・2011年12月15日 朝日新聞社
連句で祝う築城400年
保田達哉
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2011年12月15日
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天守閣に飾られた連句=伊賀市上野丸之内
忍者や戦国武将の藤堂高虎、鍵屋の辻、伊賀焼など伊賀地域の風物を折り込んだ連句「賦物・伊賀づくし歌仙『築四百年上野城』の巻」が伊賀上野城(伊賀市上野丸之内)の天守閣に掲げられた。築城400年を記念して伊賀連句会のメンバーが詠んだ。
連句は「連衆」と呼ばれる複数の参加者が、「五七五」の長句と「七七」の短句を交互につないでいく。
今回は伊賀連句会の山村俊夫会長(77)=伊賀市上野西大手町=とメンバーの梅田徹さん(83)=同市野村=、森田満枝さん(66)=同市緑ケ丘南町=、町野正子さん(63)=同市川合=の計4人が36句を詠んだ。
「冴え返る築四百年上野城」を発句に、高虎の遺訓をテーマにした「北窓開き浮かぶ遺訓書」、名張で生まれた江戸川乱歩を詠んだ「母子餅二十面相聞きながら」、あだ討ちで知られる鍵屋の辻の「門外の辻の仇(あだ)討ち枯れすすき」といった句が並ぶ。
伊賀地域最大の秋祭り・上野天神祭を詠んだ「はやされて鬼きおいづく在祭(ざいまつり)」や、名張で初めて一座を興した能役者の観阿弥・世阿弥父子の「観世流演じ後世に伝えんと」もある。
13日には天守閣に、連句が収められた長さ88センチ、幅33センチの額が掲げられた。森田さんは「すごくいい連句になりました。句を詠むことで、伊賀がますます好きになりました」と話していた。来年1月14日午前9時半からは天守閣で連句の会が開かれる。問い合わせは伊賀上野城(0595・21・3148)へ。(保田達哉)
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