さ、どうすっかな。
しかし、いくら、どうすっかな、どうすっかな、と思案してみたところで、わしにはなんにもわからんのじゃけん、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、いくつかお訊きすることにした。
公式見解について
お世話さまです。先日はミステリ講演会「なぞがたりなばり」にかんするお答えをたまわり、ありがとうございました。先日の質問に関連するものも含め、お尋ねしたいことを以下に列記します。よろしくお願いいたします。
まず、ミステリ講演会についてお訊きします。
ミステリ講演会「なぞがたりなばり」が二十年を区切りとして終了した事実は公表されるべきだと考えますが、終了の決定から一年以上が経過しても公表されていません。これはどうしてでしょうか。今後も公表の予定はないのでしょうか。
つづきまして、名張市立図書館にかんしてお訊きしますが、その前に事情説明を記します。
11月19日、慶應大学推理小説同好会OB会有志のみなさんが十人ほどで名張市立図書館においでくださいました。同好会のみなさんには2007年まで十三年連続で、乱歩の生誕地というゆかりから名張市に足を運んでいただき、市立図書館へのミステリ関連蔵書の寄贈も長くつづけていただきました。寄贈図書は市立図書館の地下書庫に保管されていますが、いまだに死蔵されたままで、活用されることがありません。
私はこの日、名張市立図書館から依頼されて同好会のみなさんのお相手をつとめ、地下書庫にもごいっしょしたのですが、寄贈図書を眠らせておかず、活用するようにとのお叱りをいただきました。
私は寄贈図書の活用にかんして、2005年3月、名張市の名張まちなか再生プランの素案にたいして提出したパブリックコメントで、新町の旧細川邸の一部を利用して、同OB会などからいただいた寄贈図書を主体にしたミステリ専門の図書室をつくるよう提案したのですが、採用されるには至りませんでした。
その後、同年12月の名張市定例会では「ミステリー文庫」を創設するという市の方針が発表され、同月7日付朝日新聞大阪本社版のコラム「青鉛筆」で次のように報じられました。
《▽推理小説の生みの親、江戸川乱歩の生誕地である三重県名張市は5日、古今東西の推理小説を一堂に集めた「ミステリー文庫」を設置する方針を明らかにした。▽同市は、乱歩に関する街おこし事業が盛ん。08年までに完成させる予定で、市立図書館の乱歩関係の蔵書約千冊を移し、寄贈も受け付けるという。▽「全国の推理小説ファンの集まる場に」と同市。しかし、具体的な運営方法や設置場所は未定だ。行政側の思惑通りにいくか、それもまた「ミステリー」。》
この構想には当然、寄贈図書の活用も盛り込まれていたはずで、同OB会のみなさんからも期待を寄せていただいていたのですが、残念ながら構想は実現しませんでした。
「ミステリー文庫」は実現を見なかったとしても、名張市立図書館には寄贈を受けたミステリ関連図書が眠りつづけています。その寄贈者のみなさんはいまも、首を長くして寄贈図書が活用される日をお待ちだということが、11月19日にあらためて認識されました。
いったん明らかにされた「ミステリー文庫」の方針が変更された経緯や、寄贈図書の活用にかんする新たな方向性については、名張市からなにも示されることがありませんでしたが、市議会定例会という重要な場で表明されたことでもありますから、経過の報告や見通しの説明など、いかにも遅ればせではありますが、市としてはなんらかの公式見解を発表することが必要ではないかと判断いたします。
そこで、次の点についてお訊きしたいと思います。
(1)「ミステリー文庫」はどの部署から発想されたのでしょうか。市立図書館の提案だったのでしょうか。
(2)「ミステリー文庫」の構想はどのようなものだったのでしょうか。
(3)「ミステリー文庫」にかんする協議や検討の経緯と、構想が実現しなかった理由をお教えください。
つづきまして、名張市立図書館が所蔵するミステリ関連の寄贈図書についてお訊きします。
(4)現時点で寄贈図書はどれくらいあるのか、概数で結構ですからお教えください。
(5)寄贈図書は今後、どう活用されるのでしょうか。具体的な方針は决められているのでしょうか。
(6)もしも方針が决められていないのであれば、早急にまとめる必要があると思われますが、見通しはいかがでしょうか。
以上です。
お答えを拝読したうえで、それにもとづいて公式見解を発表していただけるかどうか、またあらためてお訊きすることになると思います。勝手ながらよろしくお願い申しあげます。
2011/12/16
関係セクションの職員のみなさんには、なにかとお手数をおかけすることになるわけじゃが、なにとぞよろしくお願い申しあげる。しっかしなあ、これとはべつに、以前からいってるとおり、じきじきに市長判断を仰ぎたいこともあるんじゃけど、いったいどうなるんじゃろうなあ。
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