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Posted by 中 相作 - 2011.12.06,Tue

ウェブニュース

 

毎日jp

 平成23・2011年12月3日 毎日新聞社

 

江戸川乱歩:「幻の故郷」に迫る 皇学館大准教授、17日講座で解説──名張 /三重

 広瀬晃子

 Home > 地域ニュース > 三重 > 記事

 

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江戸川乱歩:「幻の故郷」に迫る 皇学館大准教授、17日講座で解説--名張 /三重

 

 ◇路地の迷宮…心の旅 作品彩る、記憶なき名張--皇学館大准教授、地元講座で解説

 

 名張出身の小説家、江戸川乱歩をテーマにした教養講座が17日午後2時、市武道交流館いきいき(同市蔵持町里)で開かれる。生後のわずかな期間しか過ごさず、乱歩にとって見知らぬ故郷の名張。作品にも登場する「路地」「幻影」をキーワードに、名張の町が乱歩文学に与えた影響について、三品理絵・皇学館大准教授が解説する。【広瀬晃子】

 

 乱歩は1894年、旧名張町に生まれた。しかし父親の転勤のため、わずか1年足らずで亀山に転居。名張で暮らした記憶はなく、57歳でようやく帰郷した。1955年、同市新町の生家跡に建てられた生誕地碑(後に移設)には「幻影城」「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」との自筆が刻まれた。除幕式には乱歩夫妻も参列したという。65年没。

 

 三品准教授は、文学部国文学科の教員で、近代日本文学が専門。名張が持つ独特の風情が作品に色濃く反映されている点に着目している。

 

 名張の地名は「隠れ」「こもる」という意味があり、幻想の世界にずっとこもっていたいという乱歩の願望に結びつく。乱歩作品に度々登場する路地。旧名張町の趣を残す名張地区では「ひやわい」と呼ばれ、乱歩時代をしのばせる。

 

 講座では、「押絵と旅する男」「幻影の城主」など幻想小説の一部を紹介。作品と「記憶にないはず」の名張との不思議な関係にスポットを当てる。

 

 定員100人。無料。申し込みは電話かファクス、メールに名前と連絡先を書いて、市教委文化生涯学習室(0595・63・7892、ファクス同63・9848、Eメールsyougaigaku@city.nabari.mie.jp)へ。

 

〔伊賀版〕

 

毎日新聞 2011年12月3日 地方版

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