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平成23・2011年12月1日 メディアジーン
江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』の舞台は恋人の聖地だった!? プロポーズにうってつけの島・三重県鳥羽市神島
六島京
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江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』の舞台は恋人の聖地だった!? プロポーズにうってつけの島・三重県鳥羽市神島
掲載日時:2011.12.01 12:00
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国土画像情報(カラー空中写真)
国土交通省
ミステリファンなら誰もが読んだことのある、江戸川乱歩の作品『パノラマ島綺譚』。
富豪の菰田源三郎(こもだげんざぶろう)と瓜二つの小説家、人見広介(ひとみひろすけ)は、源三郎が亡くなったのを良いことに、彼になりすまし、菰田家の莫大な財産で、M県のI湾に浮かぶ沖の島に夢のパノラマ島を作り上げます。ところが、2人が入れ替わったことに、源三郎の妻、千代子が気づき始め――。
という物語です。めくるめく狂気と幻想の世界に、読者はいとも簡単に引きずり込まれることでしょう。
パノラマ島のモデルとなった島は、三重県鳥羽市のミキモト真珠島と言われてきました。しかしこの程、「モデルになったのはミキモト真珠島ではなく、同じく三重県鳥羽市の神島ではないか」という新説が唱えられました。
新説を打ち出したのは、鳥羽市在住の作家、岩田準子さん。準子さんの祖父は江戸川乱歩と親交のあった風俗研究家の故・岩田準一氏で、ミキモト真珠島説は準子さんの父親の故岩田貞雄氏が唱えたもの。準子さんは「父の説を覆すのは忍びないが、誤りを正したい」と話していたそう。
さて、新たなパノラマ島である神島ですが、三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台だったこともあり、「恋人の聖地」としても有名なんです。
NPO法人地域活性化支援センターでは「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした『観光地域の広域連携』を目的に「恋人の聖地プロジェクト」を展開しているとのこと。
2006年4月1日より、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定しているのだそう。
神島の八代神社でお参りをし、海の幸で舌鼓。神島灯台で潮風に吹かれ、青い海と空に抱かれながら愛を語り合う。何ともステキなデートスポットですね。パノラマ島の狂気と幻想の世界はどこへやらです。
ミステリの舞台が恋人の聖地......何だか対極にありますが、カップルは1度訪れてみてはいかがでしょうか?
(六島京)
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