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平成23・2011年11月5日 毎日新聞社
おきつも名張劇場:ひたすら笑って 「おかあさん'S集合」きょう、あす美旗 /三重
広瀬晃子
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おきつも名張劇場:ひたすら笑って 「おかあさん’S集合」きょう、あす美旗 /三重
◇「少年探偵団」のオリジナル作
名張市のアマチュア劇団「おきつも名張劇場」の第15回公演「おかあさん’S集合」が5日(土)と6日(日)、美旗市民センター(同市美旗町南西原)で開かれる。名張生まれの推理作家、江戸川乱歩が描いた「少年探偵団」の母親たちを主人公にしたオリジナル作を上演。息子たちの宿敵・怪人二十面相との直接対決に挑む母親たちを、コメディタッチで描いている。
劇団は82年、青少年センター(同市松崎町、現・アドバンスコープADSホール)開場を機に結成した。こけら落とし公演1回限定のはずだったが、ふたを開けると、会場は満席の大盛況。参加者のうち十数人が残り、その後も活動を続けていくことを決めた。
「劇団独自のカラーはあえてつくっていません」。結成時からのメンバーで演出担当の三枝孝行さんは言う。毎回、出演者を公募し、団員を固定しない。上演作品も喜劇、ファンタジー、怪奇ものと、ジャンルにとらわれず演じてきた。やる気さえあれば、芝居経験の有無も問わない。「誰でも気軽に参加できるよう心掛けています。それが市民劇団の本来の役割」と三枝さん。これまでの出演者は今回を含め、累計150人を数える。
来年は結成30年。記念すべき節目の年は乱歩の「少年探偵団」を上演する予定だ。そのプレ公演となる今年は、団員の提案で「探偵団シリーズ」内ではあまり登場しないメンバーの母親たちにスポットを当てた。母親5人が集まったお茶会に、「1時間以内に宝石を盗みにいく」という脅迫状が怪人二十面相から届く。自分たちだけで宝石を守りきることができるのか--。
三枝さんは「母親たちの個性がぶつかりあうところが見どころ。ひたすら笑ってもらえたら」と話している。開演時間は5日午後7時、6日午後2時。一般1800円、小・中・高校生800円。問い合わせは三枝さん(0595・63・2279)へ。【広瀬晃子】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2011年11月5日 地方版
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