きのう、こんなことがありました。
▼2011年10月3日:講座ならびにラジオ > 無音状態でした(2011年10月29日)
古畑拓三郎さんご推察のとおりきのうの放送事故は放送局スタッフのケアレスミスが原因だと思われますが、無音状態がつづくパソコンの前で、世界の片隅のどんなかすかな物音も聞き逃さないぞ、と一心に耳を傾けていてくださったみなさんにお詫びを申しあげます。しかしまあ、以前から折に触れてお知らせしておりますとおりここ名張市は土地柄的に死ぬほどおまぬけなところがありますので、この程度のことでいちいち驚いたり怒ったりはしていられないなというのが地域住民の実感です。落ち込むことなく笑顔で生きてゆきたいと思います。
きのうのトークをかいつまんで再現いたしますと、前回の内容をおさらいするためにまず藤堂高虎のことを話しました。乱歩のご先祖さまが高虎の孫を産んだのが縁でどうのこうのといったことですが、時間の関係で放送では披露できなかった藤堂高虎最新情報をお知らせしておきますと、NHK大河ドラマに高虎が登場するかもしれないという未確認情報が高虎の築城四百年記念イベントに沸く伊賀上野のまちから伝えられてきました。
NHK大河ドラマの主人公は来年が平清盛、再来年が新島八重というところまでは決定しています。新島八重は同志社を創立した新島襄の妻ですが生まれは会津藩、つまり福島県出身ということになりますから彼女を主人公にしたドラマでFUKUSHIMAを支援しようみたいな狙いがあるそうです。それでその次の年、西暦でいえば2014年ということになりますが、大河ドラマの主人公として藤堂高虎がとりあげられる可能性が少なからずあり、もしもそうなった場合の原作は火坂雅志さんの「虎の城」になることはすでに確定しているとのことです。以上、高虎情報でした。
つづきまして乱歩の話。津藩藤堂家に勤めていた平井家の来歴をちょっとだけ喋り、乱歩の祖父と祖母のこと、津にあった平井家にええじゃないかの一群がのたくり込んで大騒ぎしたこと、夏目漱石と同じ年に生まれた乱歩の父親のことなどなど、いずれも乱歩の「彼」「ふるさと発見記」「父母のこと」あたりに記されていることですが、そのあたりを駆け足で概観してようやく名張のまちに乱歩が誕生するところまで話すことを得ました。そのあと息継ぐまもなく乱歩と川崎克の関係を全速力で紹介し、生誕地碑建立に至るまでのゆくたてをこれもフルスピードで話し終えてようよう責めを塞いだ次第ではあり、やっぱ時間が足りないなというのが実感でしたが、とりあえず完結してめでたしめでたし。
さて、昨日発生しました放送事故の被害者のみなさんにはくれぐれもご海容をたまわりますよう願いあげますとともに、こんなおまぬけな土地柄ではありますが名張市をどうぞお見捨てなきよう今後のご高誼を心からお願い申しあげてご挨拶といたします。ほんとにどうもすいませんでした。
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