しかし、ほんと、しょ、しょ、しょしゅつてなんですのどな中さん、と尋ねてきてくれるのが名張市立図書館のレベルであって、あのねおっさん、わしゃかなわんよ。
だから、電子書籍の動向を注視する、なんてことも、たぶん全然してないと思うのじゃが、こんなのが出たな。
▼Reuters:米アマゾンがタブレット端末発表、価格はアイパッドの半値以下(2011年9月29日)
いっぽう、ガラパゴスは悲惨なことになった。
▼毎日jp:シャープ:ガラパゴス販売終了へ iPadなどに押され(2011年9月15日)
日本じゃ電子書籍はまだ普及しそうにない、ということなのかもしれんが、アメリカの図書館では、キンドルを利用したこんなサービスがはじまったらしい。
▼カレントアウェアネス・ポータル:Amazon、米国内11,000の公共・学校図書館の電子書籍をKindleで借りられるサービスを開始(2011年9月22日)
うーむ。
どうなるのじゃろうな。
もしかしたら、意外に近い将来、図書館に足を運ばなくても、その図書館のウェブサイトから電子書籍を借りられる時代、なんてのが来るのかもしれんな。
だから、アーカイブにおける乱歩作品のデータベースも、むろん乱歩の著作権が切れてからの話だが、作品のタイトルや附随データだけではなく、テキストそのものにアクセスできて、電子書籍のかたちでダウンロードもできる、みたいなことになってゆくのかもしれん。
ただまあ、テキストそのものをデジタル化しておくことは、それを公開するかどうかはべつにしても、検索の便ということを考えれば、やはりぜひとも必要なことじゃろう。
つまり、小説から評論から、随筆、座談、その他もろもろ、乱歩のすべての作品を対象に、たとえばドイルという人名がどれだけ出てくるか、検索して瞬時に答えを得ることができるわけじゃ。
なんとも便利なものではないか。
ドイルといえば、イギリスの図書館ではこんな動きが。
▼カレントアウェアネス・ポータル:英国図書館(BL)、コナン・ドイル幻の第1作を出版(2011年9月26日)
これは電子書籍ではなく、ふつうの本として出版されるらしいが、英国図書館がドイルの本を出するのであれば、名張市立図書館が電子書籍のかたちで乱歩の本を出したってべつにかまわんじゃろう。
もっとも、名張市立図書館がそんなことを思いつく心配は、万にひとつもありゃせんのじゃが、電子書籍の動向は、アーカイブを構築してゆくうえでも、やはり注視しなくてはならんじゃろうな。
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