いやびっくりした。
きょうからこのブログ、パソコンで閲覧すると最初のエントリにバナー広告が表示されるようになった、という。
目障りじゃが、しかたがない。
びっくりしたことはほかにもあって、あしたはもう9月29日ではないか。
つまり3月29日から半年が経過することになる。
いやー、まずいまずい。
ほんと、ちんたらしてるのは、とってもまずい。
半年前の3月29日になにがあったかというと、わしは名張市乱歩関連事業アドバイザーとして名張市企画財政部サイドから面談の機会を頂戴し、今後のことその他を協議したのであった。
今後のこと、というのは、いまこのブログで進行中のフレーズでいえば、名張市立図書館が乱歩にかんして手がけるべき第二ステップ、ということであって、たとえば、収集した乱歩関連資料にもとづいてインターネット上にアーカイブをつくったらいいと思いまーす、みたいなことをまとめて、わしから企画財政部サイドに提出する、ということになっておった。
すぐにも着手しようと思ったのじゃが、それでは結局、目先のものやうわっつらのことしか伝わらないのではないか、と危惧された。
むろん、お役所のひとには、目先のものしかしみえないし、うわっつらのことしかわからない。
だから、こちらからなにかを提案するとなると、どの年度に、どれだけの予算をつかって、どんな事業をする、といったことを具体的にあげてゆくしかない。
しかし、それ以前の問題、というやつがある。
名張市立図書館における乱歩関連資料の収集でいえば、いきなり目先やうわっつらにとりかかるのではなくて、もっと本質的な問題に決着をつけておかなければならない。
つまり、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということをやっとかなきゃだめなのね。
乱歩関連資料を収集する、というのであれば、その目的や方針を明確にさだめる、ということがまず必要なんだけど、名張市立図書館はそんなこと、全然してこなかった。
だから、そのあたりをちゃんとしておこう、とわしは思った。
このブログで公開しながら、基本的なことを考え、決めてゆくことにした。
このブログが名張市民の眼にふれることも、当然ある。
名張市立図書館が乱歩にかんしてなにをしたって、そんなものは市民生活には直接関係ない事業、ということになるんだけど、だからこそ、しっかりした目的や方針を明らかにして、できるだけ市民の納得や共感をとりつけるべく努めることが必要じゃろう。
お役所のみなさんはそんなことまったく考えようともしないけど、一般的な市民感覚に立って考えれば、絶対そうなると思うぞ。
それにもうひとつ、名張市立図書館には、資料収集というのがどんなことなんだか、まったくわかっておらんかった。
おらんかった、というよりは、いまもわかっておらんのであって、そんなばかなことがあるか、とお思いのかたもあろうけれども、それはほんとにそうなの。
だから、この際、資料収集というのがどんなことなのか、それを確認しておく作業が必要ではないか、とも判断されたので、さあ、図書館ってのはいったい、なにをするところなのかな? というところからはじめて、礎石を積むようにがっちり考えを固めてきた。
おかげで時間がかかり、しかも、きのうも記したとおり、なんとなくいやだな、とかいった感じがかなりあって、よけいに時間がかかってしまったのだが、ほんと、ちんたらはしていられない。
さっさと進もう。
アーカイブの話だ。
乱歩を知りたい、とか、乱歩を調べる、とか、そんなこといってみたって、名張市内にはそんなニーズ、ほとんどないものと判断される。
つまり、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料にもとづいて、乱歩のことを知りたいとか、乱歩のことを調べたいとか、そんなことおっしゃる名張市民ってのは、ほとんど存在しないものと思われる、ということじゃ。
しかし、視野を全国に、いやいや全世界にひろげれば、そうしたニーズは少なからずあるはずじゃから、やはりインターネットを利用してひろく情報を発信することが不可欠になってくる。
ならば、アーカイブのコンテンツには、なにが求められるのか。
まずは、乱歩作品のデータだ。
名張市立図書館における乱歩関連資料収集の目的のひとつは、乱歩の文業の全容を明らかにして後世に継承する、といったことである。
だとすれば、アーカイブには文業の一覧がどうしても欠かせない。
たとえば、時系列にそって、乱歩作品のタイトルと附随データを紹介するコンテンツ、といったものが必要になる。
サンデー先生の平熱教室で述べたとおり、作家デビュー以前の文章も、対談や座談会なども、当然、対象とするべきじゃろう。
だから、そのあたりの資料調査も進めつつ、乱歩作品のデータベースをつくってゆくことが必要だ。
そこでわしは、名張市乱歩関連事業アドバイザーとして、名張市立図書館にまずこんなことをアドバイスした。
(よん)収集資料にもとづいて乱歩作品個々のデータをまとめていく、みたいなことを考えてみてはどうだろう。
しかし、そんなことはとても無理であった。
だから、もっと基本的なことをアドバイスしなければ、と考えて、こうアドバイスした。
(いち)乱歩関連資料を収集する、っつーのなら、乱歩関連資料、っつーのはいったいどんなものなのか、どんな資料を集めればいいのか、そのあたり、ちゃんと考えて、ちゃんと決めようね。
ところが、これも無理であった。
そもそも、乱歩作品を読もうとも、乱歩のことを知ろうとも、開館以来いっさいしたことがなく、しかも公務員さまのつねとして、手前どもはなにも考えないことにしております、とか、手前どもはできるだけ働かないようにしております、とか、いやいや、まあそんなことはどうでもいいのじゃが、資料収集の目的や方針も決められないんだから、収集資料にもとづいてデータを体系化する、データベースをつくる、みたいなことは、名張市立図書館にはとても無理なのじゃ。
しかしそれは、資料を収集した、あるいは、資料を収集してしまった図書館の責務や使命として、どうしても、とまではいえなくても、やはりしなければならんことなのであって、もとより関係方面から強く期待されておることでもある。
名張市立図書館の能力のことはひとまず横において、名張市立図書館が手がけるべきことの話を進めよう。
乱歩作品のデータベースをつくる、というのは当然、求められることじゃとしても、テキストの扱いはどうすべきか。
乱歩を読む、という観点から勘案するならば、以前にも述べたとおり、全作品の初出をデジタルデータ化する、といったことも視野に入れておくべきじゃろう。
しょ、しょ、しょしゅつてなんですのどな中さん、とは尋ねてくれるなよ。
しょ、しょ、しょじょじー、しょじょじのにわはー、とか歌いだすのかと思ってしまうからな。
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