サンデー先生の人生ぼやき講座。
きょうは第二ステップを考えてみる。
第一ステップというのは、収集資料を体系化するステップだった。
つまり、あれこれごじゃごじゃ本を買い込んでも、それを乱雑に積みあげておくだけでは、どこになにがあるのかすらわからない。
そんなことじゃ活用なんてとてもできないから、まずは整理整頓いたしましょう、という寸法だ。
資料を収集したら、そうした作業はどうしても必要になる。
しかも、資料は増えつづけるものだから、日々、そうした作業を手がけることが必要だ。
名張市立図書館が発行した目録三冊の増補が日々のルーティンワークになる、ということだ。
第一ステップはいわば定番で、資料を収集したら必ずやらなければならないことなんだけど、名張市立図書館はなぜか、それをやってなかった。
どうしてなにもしようとしなかったのか、そのあたりのことはわしにはさっぱりわからんのじゃが、なにも考えないことにしていたり、できるだけ働かないようにしていたり、そういったことが背景にあったのではないか。
つづく第二ステップは、第一ステップで資料を収集し、それを体系化したあと、さあおつぎはなにをしようかな、という段階であって、図書館それぞれの腕のみせどころ、ということになる。
むろん、名張市立図書館には、そんな腕はない。
だから、わしがかわりに、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、という作業を進めているわけである。
なんか、手がかかるよね。
さて、第二ステップ。
けっして難しいステップではない。
サンデー先生の平熱教室でじっくりお勉強したとおり、そもそも図書館とはなにするとこなのか、それを思い出し、そのうえにさらに考えを積み重ねてゆけばいいのじゃ。
ま、考えることができるひと限定の話だけどな。
図書館というのは、なにするとこだったか。
動詞みっつで表現すると、読む、知る、調べる、そういうとこだ。
読むと知るは理解できても、調べる、というのがちょっとわからない、とおっしゃるみなさんもあるかもしれない。
ちょうどいいや。
三重県立図書館がこんなことやるから、興味のあるかたはぜひどうぞ。
▼三重県立図書館:第1回三重県立図書館調べもの講座を開催します(2011年9月8日)
先日、津市に用事があって、ちょっと空き時間ができたものだから、県立図書館に立ち寄ってみた。
地域資料コーナーに乱歩の著作も並べられているのだが、乱歩全集のもっとも古いのは戦後の春陽堂版であった。
その点、名張市立図書館は結構すごくて、読みもせんくせに買い込むだけは買い込んでおるから、戦前の平凡社版全集がちゃんと全巻そろっておる。
国立国会図書館とかはべつにして、一般的な公共図書館で平凡社版乱歩全集をそろいで所蔵している、なんてのはごくごく少数だと思われる。
しかも、名張市立図書館の場合、一冊に合本してあるとはいえ、竹中英太郎の麗筆に彩られた附録雑誌の「探偵趣味」まで全部もっとるんよ。
「探偵趣味」ってのは、たとえばこんなんである。
▼竹中英太郎記念館 館長日記:探偵趣味を購入・・・・・(2010年11月30日)
個人的にお世話になりっぱなしの竹中英太郎記念館であるが、英太郎のご遺族が運営していらっしゃるあの記念館においても、「探偵趣味」第五号の入手は昨年11月のことであったという。
ところが、名張市立図書館は、もう以前から、これを全冊もっとるんよ。
そんな公共図書館、たぶんほかにはないと思うぞ。
しかもそのうえ、名張市立図書館には天下無双の乱歩コーナーまで開設されていて、そんな図書館は世界でただひとつ、まさしくオンリーワンの存在なんだけど、だったらちっとはそれらしいことやれよな。
というところで、急なお客さんである。
以下、あした。
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