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Posted by 中 相作 - 2018.05.13,Sun
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毎日新聞
平成30・2018年5月9日 毎日新聞社
刊行|“大先輩”横光利一の世界に触れて 上野高同窓会、古里ゆかりのエッセーや講演録を編集 伊賀 /三重
大西康裕
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刊行
“大先輩”横光利一の世界に触れて 上野高同窓会、古里ゆかりのエッセーや講演録を編集 伊賀 /三重
毎日新聞2018年5月9日 地方版
岸宏子さんがきごうした石碑の横で、刊行した本を持つ福田和幸さん=三重県伊賀市の上野高校前で、大西康裕撮影
川端康成らと新感覚派の作家として活躍した横光利一(1898~1947年)の母校、県立上野高校(当時は県立第三中学)の同窓会が、伊賀に触れた横光のエッセーや講演録などを集めた書籍「横光利一と“ふるさと”伊賀」(A5判61ページ、税別500円)を刊行した。横光の生誕120周年を記念して企画した。編集した一人、福田和幸さん(69)は「横光にとっての伊賀を知ってもらいたい」と話す。【大西康裕】
横光は約5年間、現在の伊賀市内の尋常小学校2校に通い、第三中学校を卒業した。書籍には「伊賀のこと」「芭蕉と灰野」「わが郷土讃 伊賀の国」のエッセー3編と、講演録「事変と私等」を収録。「私は伊賀が好きである」「伊賀の雰(きり)ほど美しいものはあまりなかった」などの文章がある。
また、父が横光といとこだった作家の故岸宏子さんの「横光さんの背中」など、同窓会の会員ら7人が、横光と伊賀の関係についてこれまでに発表した文章12編も掲載した。
本を編集したもう一人の中相作さんは以前発表した論考に、名張生まれの江戸川乱歩が横光あてに書いたはがきの紹介を付け加えた。このはがきから乱歩が横光と対面したことが分かる。
同窓会長の左橋佳三さん(80)は「横光は誇りとする大先輩。しのび、敬う活動をするのも後輩としての役目と思い、刊行しました」と話した。
300部印刷。伊賀市内の主要書店で販売している。
〔伊賀版〕
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