Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2018.04.21,Sat
お役所の楽しい仲間たちのみなさんによる驚いたり呆れたり感心したりしてしまう多彩な手口のあれこれ、きょうもつぶさに見てまいりましょう。
4月3日火曜日は炎の大連投二日目となりました。▼2018年4月8日:名張市長選挙告示日です
お聞きしたのは、この一点。
平成28年4月に発行された『花森安治』を名張市立図書館が乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はいったいどうすれば知ることができるのでしょうか。
こんなお答えを頂戴いたしました。
中 相作 様
市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
平成30年4月3日付でお尋ねのありましたことについて、以下のとおり回答させていただきます。
●『花森安治』の増補新版を収集対象としたことについて
平成30年1月15日付及び平成30年2月8日付で回答しましたように、旧版と増補新版の内容紹介を比較する過程を経て収集対象と判断しました。
●『花森安治』を乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はどうすれば知ることができるかについて
名張市立図書館では、ホームページから蔵書の検索ができるようにしています。「乱歩関係資料」や「江戸川乱歩」等をキーワードにして検索すると資料の一覧が表示されるので、それにより知ることができます。特定の資料名で検索した場合は、資料の詳細情報を見ることにより知ることができます。
平成30年4月13日
名張市長 亀井利克
担当職員のかたにもうひとつ読解力が欠けているのか、4月3日付「市長への手紙」では『花森安治』を収集対象としたことに関しては何もお聞きしていないのですが、「旧版と増補新版の内容紹介を比較する過程を経て収集対象と判断しました」とのお答えを頂戴いたしました。
このお答えは以前からくり返し頂戴しているもので、何の答えにもなっていない、ということもまたそのたびに指摘しております。
煩をいとわず贅言を連ねておきますと、リニューアル版『花森安治』が収集対象であることは論をまちませんが、三重県でトップの財政難に苦しむ名張市において、また、乱歩関連資料の収集能力を著しく欠いた名張市立図書館において、つまり文庫本の単著にさえ見落としがごろごろしてるような資料収集しかできない図書館において、こんなリニューアル版を購入したことがはたして適切だったのかどうか、その点に関する市長判断をお聞きしたわけなんですけど、手前どもは間違っておりません、手前どもは間違っておりません、手前どもは間違っておりません、とまったく答えになっていないそんな答えばかりがばかのひとつ覚えみたいに返ってきて、こちとらいいだけうんざりしていたところなんです。
ですから『花森安治』が収集対象かどうかという話には別れを告げて『リメイクの日本文学史』に進もうかと考えていたのですが、せっかく『花森安治』の話題を蒸し返していただいたわけなんですから、もう少し『花森安治』の関連質問をつづけたいと思います。
さて、本題のほう。
名張市立図書館では、ホームページから蔵書の検索ができるようにしています。「乱歩関係資料」や「江戸川乱歩」等をキーワードにして検索すると資料の一覧が表示されるので、それにより知ることができます。特定の資料名で検索した場合は、資料の詳細情報を見ることにより知ることができます。
要するに、タグつけときました〜、というだけのことです。
『花森安治』は乱歩関連資料として購入したものではありませんでしたが、たまたま乱歩の対談が収録されていることが判明いたしましたので、パソコン上で『花森安治』のデータに手を加え、この本は乱歩関連資料です〜、それがよくわかるようにタグつけときました〜、というだけの話なんです。
じつは慶應義塾大学推理小説同好会OB会有志のみなさんからの寄贈図書もこれと同じ手口で処理されただけだったんですけど、いかにもきっちり活用させていただいております、みたいにしれっと涼しい顔していえるのがお役人衆の鉄面皮というやつです。
ちなみに申しておきますと、お役人衆の第一義は責任回避であり、そのための便法が主体性の放棄です。
ですから、市立図書館による乱歩関連資料の収集におきましても、その目的は、昨年8月16日に送信した「市長への手紙」への同年8月24日付回答によれば、こんなことでした。
1)資料収集の目的
収集の目的は、日本における探偵・推理小説の礎を築いた名張生まれの作家・江戸川乱歩を顕彰し、収集した資料により市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくためです。
かりそめにも「市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくため」などとおっしゃるのであれば、せめて今月はこれこれこういった乱歩関連資料を収集いたしました、みたいな程度のことは名張市立図書館の公式サイトで告知してもいいと思うんですけど、実際にはなんにもいわないでただタグをつけるだけ、あげくは乱歩関連資料のことを知りたい市民は自分で検索しろよな、なんていってるのが名張市立図書館なわけです。
お役人体質がひときわ鮮やかに光彩陸離、燦然として光を放っていると見受けられます。
ま、このあたりももう少し関連質問で突っ込んでみようかな。
というところで、次のエントリはまた名張市立図書館発行『江戸川乱歩執筆年譜』の訂正となります。
乱歩が「宝石」に編集後記を書いたのは昭和35・1960年11月号の「編集者より」が最後だと思っていたのですが、翌年1月号の「編集者より」にも稿を寄せておりました。
当該号はむろん手もとにあったのですが、うっかり見落としていた次第です。
いやお恥ずかしい。
というところで、次のエントリへどうぞ。
画像もおまけでつけておきます。
画像といえば、サムネールなしというのはいかにも愛想がありませんから、掲載してある画像を古い順にクラウドへ追いやって残りバイト数にやや余裕を生じさせ、そこへモノクロの小さな画像を掲載することにいたしました。
なお、画像では乱歩の文章のあとが空白となっておりますが、実際には大坪直行さんの文章が掲載されております。
それでは、次のエントリへどうぞ。
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