ほんとにね、前向きに行こう、とは思うの。
ところが、行けない。
行けないのよ。
どうしても、前向きになれない。
もしかしたら、これ、PTSD?
PTSD、Post-traumatic stress disorder、日本語に訳せば、心的外傷後ストレス障害。
手近な辞書には、忍耐の限界を超えたストレスを体験したあと生じる心身の障害、とある。
ほんと、ただの鬱じゃなくて、PTSDってやつかもしれん。
少し以前、というか、3・11からしばらくして、テレビニュースでくり返しくり返し津波の映像をみたひとが、つまり災害を直接体験したわけではないひとでも、メディアから伝えられる情報だけでPTSDになる可能性がある、と報じられていたけれど、そんなことでPTSDが発症するというのであれば、不肖サンデーなんてまあえらいもので、名張市役所のみなさんからいじめと表現するしかないほどのひどい目に現実に遭わされたわけなんだから、心療内科の診断書もらってきて名張市に慰謝料請求することもできるのではないか、という気がしてきた。
身内にやさしく市民にきついお役所のみなさんが、不肖サンデーという人間をもうな、ほんとにもうな、ぼろぼろにしてくれたわけなのである。
それだけではない。
名張市が、というか、少なくとも名張市立図書館が乱歩にかんして秘めていた可能性まで、思いきりぷっつぶしてくれたのである。
勘弁できねーなーまったく。
とくに勘弁できねーのは、いうまでもないことだが、くだんの元教育次長と名張市長である。
だから、不肖サンデー、このおふたかたを叱り飛ばして、おらおらおらおら、落とし前つけてみろよおら、とお願いしてみようと考えた。
そこで、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、流れとしては、まあこんな感じでアプローチを試みたわけなの。
ご回答ありがとうございました。やなせ宿にかんするお尋ねはひとまずここまでとし、新しい質問を提出いたします。つぎの一点です。
・名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針はあるか。
念のために申し添えますと、展示用資料のことをお尋ねしているわけではありません。市立図書館が開館準備の段階から収集してきた図書や雑誌などの資料のことです。この点につきましては、昨年の2月から3月にかけて、名張市教育委員会の当時の教育次長にお訊きしたのですが、お答えはいただけませんでした。その後、公文書公開請求によって確認したところでも、乱歩関連資料の活用にかんする公文書は存在していないとのことでしたので、具体的な方針はまとめられていないものと推測される次第ですが、念のためにお尋ねいたします。
ご多用中恐縮ですが、よろしくご回答たまわりますようお願いいたします。
2008/09/28
しっかし、2008年のことかよ。
いつまでもちんたらちんたらしてんじゃねーぞこのインチキ自治体、みたいなことはまあいいとして、届いた回答はこんなんであった。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月 9日
名張市長 亀井利克
で、不肖サンデー、こんなふうに駒を進めた。
ご回答ありがとうございました。せっかくの仰せですから、おことばに甘えて、「貴重なご意見・ご提案」を具申したいと思います。つきましては、そのための面談の場を設けていただきたく、ご手配をお願いいたします。面談の場には、貴職のほか、教育長と前教育次長にもご臨席たまわりますよう、勝手ながら願いあげます。面談の日時と場所のご連絡をお待ちしております。ご多用中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
2008/10/10
ところが、こんなざまになっちまってさ。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
ご要望の面談の件につきまして、次のとおり予定させていただきます。
なお、今回は教育委員会として、ご意見・ご提案を承らせていただきますので、ご了承ください。
【日 時】:10月29日(水) 午前11時
【場 所】:名張市役所 3階 教育委員会室
ご都合が悪い場合には、ご連絡をお願い致します。
連絡先:63-7402 広報対話室 大西
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月20日
名張市長 亀井利克
なんなんだよ。
え?
このざまはいったいなんなんだよ。
人が会いてーっつってんだから……
はっ。
いかん。
いかんいかん。
これはいかんぞ。
こんな昔のことをいつまでもいつまでも蒸し返すのは、もしかしたら、津波の映像をくり返しくり返し眼にすることとおんなじなのではないか。
こんなことしてたら、それでなくても深刻なPTSDがますます深刻になってしまうのではないか。
いかんいかんいかんいかん。
お役所のみなさんにえらい目に遭わされて、とても前向きになんかなれねーんだよばーか、というのが正直なところではあるのだが、ほんと、くさいものにはふたをする、もうばんばんふたをしてやる、という決死の心意気で、とにかく前を向いて生きてかなきゃな、とか思う。
思うぞほんとに。
それにしても、かくも深刻なPTSD、克服することはできるのであろうか。
サンデーったら、とっても不安。
Powered by "Samurai Factory"