ウェブニュース：グーグルのロゴでデザイン学習 子どもたちに特別授業

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　平成22・2010年9月10日　朝日新聞社

 

グーグルのロゴでデザイン学習　子どもたちに特別授業

　藤坂樹理

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グーグルのロゴでデザイン学習　子どもたちに特別授業

 

2010年9月10日

 

　東京・千代田区のお茶の水小学校で１０日、グーグルのデザイナーを招いてロゴのデザインを学ぶ図工の特別授業があった。著名人の誕生日などに特別なロゴ（記念日ロゴ）を描いている同社の川島優志デザイナーを先生に、５年生の児童２２人がデザインの楽しさを実習した。（アサヒ・コム編集部　藤坂樹理）

 

　川島さんは「みんなで同じ情報を共有できたら、もっといい世界になる。何かの記念日をみんなで一緒に祝いたい、と思ってロゴにイタズラをしています」と、ふだんの仕事を説明。白い紙を配られた子どもたちは、思い思いに「Ｇｏｏｇｌｅ」の文字を描いていった。

 

　同社のデザイナーたちが、子どもたちの机を回って個別に指導。「小さな物の隣に、思いきり大きな物を描く方法もあるよ」「この部分は動物の目かな。次にこの目が何を見ているのか考えよう」など、実践的なアドバイスを送っていた。

 

　今回のテーマは「地球の仲間たち」。動物や植物を描く子が多かったが、「想像上の生き物など、大人にはない発想に刺激を受けた。公害や廃棄物など、地球が壊れている様子を真剣に描いている子もいて、とてもうれしかった」と川島さん。プロのデザイナーに接して「子どもたちにとってもいい刺激になったようだ」と、同小図工専科の山田和弘教諭は話した。

 

　グーグルの記念日ロゴは「Ｄｏｏｄｌｅ」（英語で「落書き」の意）とも呼ばれ、月に２～３回ほど表示される。世界共通の場合と各国ごとの場合があり、日本法人では社内でアイデアを公募している。これまでに３０個ほど制作した川島さんが、自ら思い入れがあるロゴは、夏目漱石の誕生記念日（今年２月９日）や、江戸川乱歩の誕生記念日（０９年１０月２１日）など。乱歩ロゴでは「全体に楽しいイメージの作品が多い中で、乱歩らしいおどろおどろしさを表現してみました」という。

 

　グーグル日本法人は全国の子どもたちを対象に、学校を通じてロゴの公募コンテストを実施。昨年は６万８０００人が応募し、最優秀作品は実際にグーグルのロゴとして１日表示された。こうした取り組みを通じて「子どもたちにグーグルに親しんでもらい、自分の作品が何百万人もの人に見られるネットの世界を知ってほしい」（平山景子マーケティングマネージャー）と話している。

 

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グーグルの川島優志デザイナー（右奥）から指導を受けるお茶の水小の子どもたち。左奥は図工の山田和弘教諭

 

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グーグルの川島優志デザイナーから指導を受ける子どもたち

 

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下書きを見せてアドバイスを受ける。このあと色を塗る作業に

 

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昨年１０月２１日、江戸川乱歩の誕生日を記念して掲載されたロゴ＝グーグル提供／(C)Google

 

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今年２月９日、夏目漱石の誕生日を記念して掲載されたロゴ＝グーグル提供／(C)Google