きのうのつづき。
「権限」の話だ。
とはいえ、ここいら名張市あたりでは、権限だの、あるいは、決定だの、はたまた、決定権だの、そういったたぐいのことはどうも、おおきにないがしろにされているのではないか。
いくらいってやっても、いっこうにぴんとこないみてーだな、みたいなことがよくある。
たとえば、大失敗に終わった名張市のまちなか再生事業である。
あの事業では、いちおう、名張まちなか再生プラン、なんてものが策定されたのであった。
市議会の協議と市民のパブリックコメントというハードルをクリアして、名張市がプランを正式に決定したわけである。
そのプランを具体化する組織として発足したのが、泣く子も笑う名張まちなか再生委員会であった。
で、この委員会、正式決定された名張まちなか再生プランに勝手に変更を加えてしまった。
それも、枝葉末節ではなく、プランの根幹に変更を加えてしまった。
むろん、きわめて無茶苦茶なプランではあった。
民主党が掲げたマニフェストのような、といえば、そのでたらめぶりをお察しいただけようか。
だからこそ、不肖サンデー、プランのおそまつさをみるにみかねて、乾坤一擲のパブリックコメントを提出したのである。
とにかく信じられないほど役立たずなプランではあったのだが、それでも正式決定されたプランではあった。
それを変更する権限、それも根幹を変更する権限なんて、名張まちなか再生委員会にはこれっぽっちも与えられておらぬ。
あたりまえのことである。
しかし、あの委員会には、それがわからなかったのである。
そんなこともわからんのか、といくたびもいくたびもゆうてやったのだが、いくらゆうてやってもいくらゆうてやっても、もひとつぴんとこない、っつー感じであった。
だから、元教育次長の■■■■さんみたいに、権限をふりかざすのがとにかく好きだ、とおっしゃるかたはたしかにいらっしゃるのだが、権限ってのが実際どんなものか、なにを根拠としてるのか、どんな責任がともなうのか、みたいなことは、ここいら名張市の官民双方にゃ、ほとんどわかってねーんじゃね? と思われる。
どう?
どう? と尋ねられてもお困りじゃろうが、とにかく、お役所のみなさんにゃ、こっちもほとほと困らされておるんよ。
つぎの見出しは、こんなんであった。
お手盛りとマスコミ操作
「お手盛り」のことは、一般市民にはようわからん。
予算編成の現場に立ち会わんことには、確たるところは知りようがない。
ただまあ、名張市の場合、大うそやインチキはふつうにあるじゃろな、という気はする。
まちなか再生事業の予算にだって、大うそとインチキで固められてる、みたいなとこがあったからな。
▼名張まちなかブログ:乱歩のことを考える(し)(2010年7月14日)
念のために引いとくか。
つづいて、まちなか再生事業にかんする質問への回答。
■20110822a.jpg
■20110822b.jpg
こちらもやはり、眼を疑ってしまう。
平成20・2008年度の委託料のことは知っておった。名張まちなか再生委員会の総会資料に示されておったからである。ただし、総会資料では「まちづくり活動推進事業」という名目になっておった。今回の回答では「名張地区既成市街地まちづくり事業評価等支援調査業務委託」となっておるから、市の予算書にはこのように書かれておったのであろうな。要するに、まちづくり交付金がらみで国土交通省に提出する報告書の作成をコンサルタントに丸投げしたということなのだと思われるが、再生委員会の総会資料では「まちづくり活動推進事業」などと適当なこといってごまかしているあたり、小ずるいのう小ずるいのう、というしかあるまい。しかし、小ずるいのどうのという以前に、こんなものはどう考えたって職員のみなさんがやるべきお仕事ではないか、という疑問が先に立つわけよ。できるはずのお仕事であると思われるのじゃが、無理なのかしら。
それにしても、まちなか再生事業で名張市がコンサルタントに支払った委託料、気になるお値段は総額なんと三千十万七千七百円だったっていうんだから、えーッ、と驚いてしまうではないか。あの事業の場合、旧細川邸やなせ宿の整備に一億円もかけたということばかりが喧伝されたわけだったんだけど、市民の眼が届かないところで税金がこんなつかわれかたもしておったということである。名張市役所のみなさんはべつに驚きもせんかもしれんが、ふつうの市民の感覚でいうならば、こんなものは常軌を逸した金額である、ということになるのではないか。いやいや、金額も金額であるけれど、そもそもどうしてここまでコンサルタントに依存してしまうのか、という疑問が先に立つわけよ。なあ名張市役所のみなさんや、なにからなにまでコンサルタントに丸投げして、だったらみなさん、毎日いったいどんなお仕事なさってるわけ? とふしぎに思う市民がいてもふしぎではないと思うぞ。
とくに、平成17・2005年の「名張地区既成市街地再生事業実施計画作成等業務委託」に一千二百三十二万七百円、っつーのがひどいよな。これは要するに、名張まちなか再生プランのとりまとめをコンサルタントに丸投げしました、ということなのじゃと思われるのじゃが、ひでー話じゃねーかまったくよー。名張地区既成市街地再生計画策定委員会などというご大層な委員会を発足させ、そこらの駅弁大学の御用学者の先生にその委員長をお願いし、めいっぱいかっこつけまくって策定したもののかんじんの中身がすかすかだったせいでなんの役にも立たなかったあのプラン、つまりこれのことだけど──
名張市公式サイト:名張まちなか再生プラン(pdf)
このおそまつなプランをまとめるために千二百万円もつかいました、っつーか、どぶに捨てました、っつーことなわけなのであるが、やってらんねーよなーまったくよー。なんでひとごとなんだよ。なんで丸投げなんだよ。なんで知らん顔なんだよ。名張のまちを再生いたしますというのであれば、そのために死ぬほど頭つかって考え抜くべきなのはまず名張市役所のみなさんなのである。それがみなさんのお仕事なのである。それがまあどうよ。はなっから主体性を放棄し、責任を回避し、ちゃんと考えるということをせず、ちゃんと決めるということをせず、いや、いやいや、いやいやいやいや、蒸し返すのはやめておこう。いまさらなにいったってしかたあるまい。名張市役所のみなさんのコンサルタント依存症、もはやどうにもならんレベルのものであろうからなあ。みなさんはもう、手前どもは意地でもなんにも考えません、と固く決意していらっしゃるのであろうからなあ。やってらんねーよなーまったくよー。
ほんと、やってらんない。
では、「マスコミ操作」はどうか。
これもようわからん。
とはいえ、名張市にマスコミを操作できるほどのおつむがあるのかどうか、はなはだ疑問ではある。
とはいうものの、都合のわるいことはいっさい伏せてマスコミに情報を提供する、なんてことがマスコミ操作と呼ばれるのであれば、そんなのは名張市のみならず、どこの自治体だってあたりまえにやっとることだと思う。
例の原発事故では、政府や東京電力だってあたりまえにやっとったからな。
こうなると、マスコミを通じて情報を提供される側の問題でもあって、メディアリテラシーってやつを身につけとかないとまずいんじゃね? ということなんじゃね?
つぎ、行ってみよう。
何でも国民に押しつける
これも不肖サンデー、いつもゆうとるとおり、お役所のみなさんは自分たちの勝手な都合を平気で市民に押しつける、ということであろう。
つぎ。
根っから腐っている
説明の要はあるまい。
お役所は根っから腐ってる。
お役人のおつむのなかもいいだけ腐ってる。
名張市役所もその例にもれない、といっていいだろうな。
要するに、中央省庁も無茶苦茶らしいけど、田舎のお役所だって無茶苦茶なんだぞ、ということで、大笑いしたあと、しみじみ鬱になってしまうわけなんよね。
いやいや、鬱々とばかりもしておれんから、先に進もう。
なんの話をしておったのかというと、決定権がない、というのはどういうことか、とか、お役所に理不尽で不合理な目に遭わされた善良な市民である不肖サンデー、とってもかわいそー、とか、そういうことであった。
しかし、決定権があるとかないとか、そんなことゆうてやったって、名張市役所のみなさんには話が通じねーんじゃね? という気がする。
ほんと、決定、ってのがどんなことなんだか、ここらのひとにゃようわかっとらんのではないか、という気がしてしかたがない。
決める、というのがどんなことなのか。
決めた、というのがどんなことなのか。
そんなことすら理解できてない手合いが、信じられぬことだけどふつうにごろごろしている。
たとえば、いまも書いたけど、名張まちなか再生プランないしは名張まちなか再生委員会をめぐるすったもんだは、結局のところ、なんにも理解できておらん連中が、寄ってたかって無茶苦茶やってた、ということだったんだからな。
とにかく、いつもゆうことだけど、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということがまるでできない。
いうまでもなく、名張市立図書館だってそうである。
乱歩関連資料を収集する、と思いつくまではできるけど、なにを集めるのか、集めたものをどうするのか、そんなことはいっさい考えようとせず、したがって、決めようともしない。
そんなことじゃだめじゃねーか、と叱り飛ばしてやっても、それでもなにも考えず、なにも決めない。
だから、なにもしない。
なにもできない。
だったらやめちまえよばーか、といってやっても、やめちまう、ということを決めようともしない。
なんか、牛?
不肖サンデー、もしかして、牛かなにかの相手をしてるのか?
いや、いかんいかん。
またしても、むらむらしてきた。
せっかく涼しくなってきたってのに、ようもようもひどい目に遭わせてくれたな、とお役所にたいする怒りが火のごとく燃えさかってきて、いやもうあちーのあちくねーの、いったいどっちなんだかわかんねーくらい、むらむらと腹が立ってきた。
あしたはもう少し冷静になって、もう少し前向きなことがつづれますように、と神さまにお祈りしつつ、あすにつづく。
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