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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2017.10.02,Mon

 現在の伊賀市庁舎が図書館を中核とした公共施設に生まれ変わるのであれば、名張市立図書館の乱歩関連資料をすべてそこに運び込んで後事は伊賀市に託す、ということも考えられたはずなんですけど、伊賀市で長引いている市長と市議会とのすったもんだのせいで図書館がらみのプランが撤回されてしまったらしく、こうなると乱歩関連資料の収集と活用を伊賀市立図書館に引き受けてもらう、という線も消えたと考えるしかないかもしれません。

 要はスペースの問題で、現在の伊賀市庁舎が図書館になるのであれば乱歩関連資料用のスペースも確保できるだろうと思いますけど、いまある図書館はもう蔵書でぱんぱんの状態でしょう。

 しかも伊賀市、図書館だけでなく文学振興という課題でも迷走してるみたいです。

毎日新聞 > 地域 > 三重県 > 記事

ワークショップ

市に遺贈の作家・岸さんの旧宅 2年間活用法探らず、市民らから批判の声 伊賀 /三重

毎日新聞2017年9月28日 地方版

 伊賀市に住み続けた作家の岸宏子さん(1922~2014)が市に遺贈した旧宅の活用法を話し合う第2回ワークショップが26日夜、上野ふれあいプラザ(上野中町)であった。15年中に寄贈の手続きを終えているが、これまで市に活用の動きがなかったとして、出席者からは「市は2年間、何をしていたのか」などと第1回に続いて批判や疑問が続出した。

 遺贈されたのは自宅(上野忍町)の土地や家屋、預貯金、蔵書など。市によると、自宅の土地は207・66平方メートル、家屋は木造平屋49・69平方メートル。預貯金などの合計1億1632万円は、15年12月議会で「岸宏子文学振興基金」として積み立てられ、同時に基金の設置、管理と処分に関する条例も制定した。

 ワークショップは市が開き、初回は7月10日に開催。生前の岸さんと親交があった市民ら15人が集まり、「なぜ市はたたき台を出さないのか」「費用がいくら使えるか不明」などと批判が噴出した。

 13人が出席した26日の2回目は午後7時に始まり、最初の約1時間は「たなざらしにされて岸さんの遺族はどう思うか」「第1回の報告書もない」「(活用までの)タイムスケジュールが今回も示されない」と批判が相次いだ。市側の出席者も16年度は庁内会議で話し合わなかったことを認め、「対応が遅いことをおわびする」と陳謝した。

 午後8時を過ぎて、活用法の話し合いに入り、13人は2グループに分かれて約半時間話し合い、第1回と合わせて、旧宅を改修して文学館とする▽書籍の収蔵庫などサブの建物が必要▽隣地の買収も考えては--などの意見が出た。【大西康裕】

〔伊賀版〕

 文学振興なんて前時代的なテーマ、いまさらどうしようもないでしょうし、そもそもそんなことが必要だと考えてる市民なんてひとりも存在しないでしょうし、だいたいがそこらの市民適当に集めてワークショップなんてかましてみてもろくな結果にはならないということは、見事なまでの大失敗に終わった名張市のまちなか再生事業に照らしても明らかです。

 それにしても、あの事業で乱歩が生まれた新町に建つ旧細川邸の土蔵を乱歩関連で利用できなかったのは返すがえすも残念だなあ。
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