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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2011.07.25,Mon

 芦屋市谷崎潤一郎記念館が谷崎をしのんでその誕生日の恒例としている残月祭がきのう芦屋市のルナ・ホールで催されました。九年も前のウェブニュースが残っておりましたのでまずそちらをお読みください。

 

 47NEWS:「残月祭」今年から芦屋で 谷崎しのび、研究者ら講演(2002年7月22日)

 

 無断転載しておきます。

 

「残月祭」今年から芦屋で 谷崎しのび、研究者ら講演

 

 作家谷崎潤一郎(1886-1965年)をしのび、研究者らが講演する「残月祭」が24日、兵庫県芦屋市の谷崎潤一郎記念館で開かれる。昨年までは、京都市左京区にある谷崎ゆかりの喫茶店が会場だったが、今年から「細雪」の舞台である芦屋市に移ることになった。  今年で16回を数える残月祭は、谷崎の親族で、晩年の作品「瘋癲(ふうてん)老人日記」に登場する「颯(さつ)子」のモデルとされる渡辺千萬子さんが発案した。  渡辺さんは谷崎の誕生日(7月24日)の前後に、谷崎から受け取った手紙や愛用の文房具などを、自分が経営する喫茶店に展示していたが、昨年、谷崎と15年間やりとりした手紙を往復書簡集として出版したのを機に、手紙や絵画などの遺品約500点を記念館に寄贈した。喫茶店で遺品の展示ができなくなるため、残月祭も昨年が最後になるはずだったが、記念館は渡辺さんの思いを酌み、残月祭を続けることを決定した。

2002/07/22 21:23   【共同通信】

 

 きのうの会場にはその渡辺千萬子さんもお見えになっていたそうで、谷崎記念館の副館長でいらっしゃるたつみ都志さんが開会のご挨拶でその旨アナウンスしておられたのですが、残念ながらお見それしてしまいました。人形作家の石塚公昭さんがこの記事にある「京都市左京区にある谷崎ゆかりの喫茶店」を訪ねて谷崎人形を披露なさったところ、開口一番、「アラ、似てないわね」とおっしゃったというあの千萬子さんです。ひとめだけでもとは思ったのですが果たせず、なんだか残念なり。

 

 今年の残月祭、内容はこちらでご確認ください。

 

 2011年7月6日:残月祭ふたたび

 

 入場料は前売り千八百円、当日二千円。電子メールで申し込んだところ、記念館からメールが届き、いついつまでにこの銀行に入場料を振り込んでね、という指示があって、そのとおりにすると記念館から今度ははがきが到着、そのはがきがそのまま入場券になっていて、会場の受付でスタッフに手渡して入場するというシステムでした。

 

 入場者数は四百を越えたと漏れ聞きました。芦屋という地の利はあるにしても、四十六年前に死去した作家をしのぶイベントとしてはなかなかの数ではないかと思われます。しかも四百人のなかにはある程度の固定客、つまり毎年来てますという谷崎ファンが存在しているのではないかとも推測されます。年に一度、谷崎をテーマにした話が必ず聴ける場所があるとなれば、毎年訪れる谷崎ファンがあることは想像に難くありません。

 

 翻ってわれらが名張市はどうか。名張市でも乱歩にちなんだ講演会は年一回の定期開催をつづけていて、一番最近のがこれでした。

 

 2010年11月15日:催事:なぞがたりフォーラムなばり

 

 こちらは残念ながら、一定数の固定客を獲得するには至っていません。なぜか。乱歩不在だからです。われらが名張市にはもちろん地の利の悪さはあるのですが、それでも年に一度、乱歩をテーマにした講演が必ず聴けるイベントがあるとなれば、毎年訪れてくれる乱歩ファンも出てくるはずだと思われるのですが、いやいや、なぞがたりなばり講演会に毎年おいでくださっている乱歩ファンもごく少数ながら存在はするのですが、その数わずかにおふたりほどと圧倒的に少ないわけです。じゃあほかには誰が来てくれてるのかといえば、その年の講師先生のファンが大半。したがって乱歩の話はせいぜい枕に使用されるだけで、あとは乱歩に無縁なその講師先生独自の話柄がくりひろげられてファンを愉しませるというのが一般的なパターンです。もちろんそうした方向性もありではあるのですが、そうした方向性を選んでしまうとイベントが乱歩ファンからやや遠ざかってしまう結果とならざるを得ません。したがって、あくまでも谷崎をメインに据えた残月祭とは異なり、乱歩その人のファンのあいだにはあまり定着していないというのがなぞがたりなばり講演会の現状です。名張市立図書館と同様、乱歩不在におじゃりまする。

 

 あ。いかんいかん。なにしろ名張市乱歩関連事業アドバイザーだものですから、残月祭の話題を綴りながらついつい名張市の乱歩関連イベントに言及してしまいました。そういえば、なぞがたりなばりはまあいいとしても名張市立図書館の惨憺たる現状を放置しておくわけにはまいりませんから、アドバイザーとしてそろそろ市長判断を仰がなきゃな、乱歩の命日も近いことだしな、とか思いながら残月祭の報告はあすにつづくといたします。シンポジウムで紹介された乱歩のエピソードのうち、もっとも笑えたものを一点豪華主義的にお知らせする予定です。

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