Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2017.04.26,Wed
中井洽さんのご逝去が報じられました。
▼NHK NEWS WEB:中井洽元衆院議員が死去 国家公安委員長など務める(2017年4月24日)いやー、まいった。
中井洽さんは慶應義塾大学推理小説同好会のご出身で、同好会OBのみなさんから名張市立図書館が、名張市は乱歩の生誕地だから、という理由でミステリ関連の蔵書を寄付していただく橋渡しをしていただいたかたなんですけど、このブログの読者諸兄姉はとっくにご存じのそのとおり、名張市立図書館は資料収集のことなんてなんにも知りません。
ですから寄贈を受けた資料も地下書庫に死蔵したまんま、いったい何をどうすればいいんだか見当もつかないありさまです。
そもそもいつごろの話だったのかというと、私が名張市立図書館のカリスマ嘱託を拝命した平成7・1995年10月にはすでに地下書庫に寄贈資料が鎮座してましたから、少なくとももう二十二年ほどがとこ、市立図書館は無策無能を決め込んでいることになります。
ただまあこれも無理からぬところで、名張市あたりのお役人なんてそれはもうびっくりするくらいあれですから、図書館が乱歩関連資料を収集するとしても古本屋さんでやみくもにあれこれ買い求め、それを本棚に並べたらもういっちょあがりなわけです。
書誌データ拾って体系化する、なんてことは思いもつきません。
要するに、図書館による資料収集を展示や陳列のレベルでしか考えられないという寸法です。
となると、死蔵してるよりはネットオークションで売りさばいたほうがまだましでしょうから、①永遠に死蔵、②ネットで売却、この二択の結論を名張市の市長さんに出していただこうと私は少し前から考えていたわけです。
名張市という低能自治体にできるのは、しょせんその程度のことなのね。
しかし、それももったいないといえばもったいない話ですから、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料と寄贈を受けたミステリ関連資料、みんなまとめてどこか適当な図書館とか資料館とか、そういったところに寄贈して活用してもらう道はないものか、とぐずぐず思案していたところへ突如として、まさしく青天の霹靂のごとくもたらされたのが中井さんの訃報でした。
中井さんがまさか七十四やそこらでお亡くなりになるとは夢にも思ってませんでしたから、私としては寄贈図書に関して内心忸怩たるものをおぼえざるを得ない次第ですが、いまはただご冥福をお祈りするのみです。
合掌。
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