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Posted by 中 相作 - 2017.04.11,Tue
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中日新聞 CHUNICHI Web
 平成29・2017年4月5日 中日新聞社

中日春秋
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2017年4月5日

中日春秋

 かつての大阪漫才の名コンビのミヤコ蝶々・南都雄二。諸説あるそうだが、伝わる南都さんの芸名の由来がおかしい

▼蝶々さん、漢字が苦手で台本を読んでは相方に「何という字や」としばしば尋ね、そのしゃれから芸名がついたという。二葉亭四迷の名の由来「くたばってしまえ」を連想する

▼語呂合わせやしゃれによって、音を漢字に変換する。日本人の得意技なのか。この方式で外国人名を日本らしい芸名、筆名とする人もいる。推理作家の江戸川乱歩は米作家エドガー・アラン・ポーから。俳優の益田喜頓さんは米俳優のバスター・キートン。作曲家の久石譲さんはジャズ界の大御所クインシー・ジョーンズである

▼さて問題はドイツ。漢字表記は「独逸」や「独」となる。一八〇〇年代にはすでにあったと聞くが、「独」の当て字に対し、ドイツ人の漢字研究者クリストフ・シュミッツさんが差別的ではないかと問題提起している

▼気にしたことがなかったが、白川静さんの「字解」によると「独」の字には「一匹の獣」の意味がある。日本人得意の語呂合わせの類いで、ドイツに対し侮蔑の意味を込めケモノヘンを当てたわけではないと信じるが、妙な漢字を勝手に当てられた側には不愉快な話であろう

▼「逸」には逸品など、良い意味もあるとなだめてみても収まるまい。傷つく人がいる。問題提起に耳を傾けたい。
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