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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2011.07.22,Fri

 しつこいようだけど、せっかくアップロードしてくれてるかたがいらっしゃるので。

 

 沈んでしまった例の橋、復活。

 

 

 で、竹内博さんについて、さらに少々。

 

 竹内さんからお近づきをいただいたのがいつのことなのか、はっきりとは思い出せない。

 

 名張市立図書館の目録はできるたびにお受け取りいただいていたはずで、二冊目の『江戸川乱歩執筆年譜』をお送りしたあと、内容の誤りを指摘するおたよりを頂戴した。

 

 目録の巻末には索引などを横組みでまとめた「巻末データ集」があって、『江戸川乱歩執筆年譜』にはそのなかのひとつとして「逐次刊行物データ」というのを収めた。

 

 目録に名の出てくる雑誌の発行所がどこなのか、それを一括して掲載しておいたのだが、そのなかに誤りがある、というのが竹内さんのお叱りであった。

 

 どんなんか。

 

 こんなんであった。

 

■20110722a.jpg

 

 竹内さんから頂戴したおたよりをコピーし、二行だけ切り抜いて、いつか増補訂正の機会があれば、と「逐次刊行物データ」のページに挟んでおいた、ということを思い出したので、いやはや、よく思い出せたものであるが、取り出してスキャンした画像である。

 

 「竹内博」という赤い字は、不肖サンデーが書きこんだものである。

 

 この手のおたよりはむろん喜ばしいものではないのだが、こんな細かいところまで眼を通し、わざわざ誤謬を訂してくれるひともあるのか、と書誌作成者としてちょっと感動し、おおきにありがたさをおぼえたのも事実である。

 

 以来、そこはかとないおつきあいをいただき、乱歩関連資料のことでもお世話になった。

 

 こんなのを頂戴したこともある。

 

■20110722b.jpg

 

 なぜかというと、こんなんが掲載されているからである。

 

■20110722c.jpg

 

 竹内さん、自分が所有しているよりは、ということで、当方にお送りくださったのであろう。

 

 しかし、こんなのは、ほんとうは、名張市立図書館が一手引き受け、みたいなことになってなければおかしい、ということは、しょっちゅういってるし、このエントリにも記した。

 

 2011年6月25日:時代時代にどう受容されたかを記録する

 

 な。

 

 「本来であれば、名張市立図書館こそが、乱歩関連資料の収集と活用の拠点である、ということになっていて、多くの資料が集まってくる、ということになっているべきだと思うんだけど、残念ながら、そうなってはおらんのね」と記してあるじゃろ。

 

 名張市立図書館は、なーにやっとるんじゃろうな。

 

 ここにも書いたな。

 

 名張まちなかブログ:一年のおしまいに思うこと(2010年12月31日)

 

 な。

 

 こんなふうに書いてあろうが。

 

 ご提供くださったのは、目録三冊をつくる過程で、名張市立図書館がえらくお世話になったかたがたである。

 

 だから、本来であれば、こうした資料や情報の提供は、名張市立図書館がお受けするべきなのであるが、それが全然できていない。

 

 乱歩にかんする資料や情報は、名張市立図書館が保存し、管理し、発信する、ということがふつうにできているべきなのであるが、それが全然できておらんのである。

 

 どうしてであろうな。

 

 どうして名張市立図書館には、ふつうのこと、まともなこと、あたりまえのことが、いつまでたっても全然できないのであろうな。

 

 開館以来四十年にわたって乱歩関連資料の収集をつづけ、館内には乱歩コーナーまで開設している名張市立図書館は、乱歩関連資料にかんしてだれからもどこからも相手にされず、おればかりが信頼を一身に集める、ということになっているのは、いったいどうしてなのであろうな。

 

 どうしてなのか、というと、名張市立図書館が、なにも考えようとせず、できるだけ働かないようにしているからである。

 

 いやいや、名張市立図書館だけではない。

 

 名張市役所のみなさんは、全員がそうなんじゃね?

 

 いやいや、名張市役所だけではない。

 

 お役人と名のつくみなさんは、結局のところ、そうなんじゃね?

 

 こんな書評を読んだ。

 

 asahi.com:日本中枢の崩壊 [著]古賀茂明(2011年7月21日)

 

 中央省庁の「崩壊」を暴いた本らしいのだが、この書評に「本書が抉(えぐ)るのは、省益しか顧みずサボタージュや抜け道づくりによって、政策を有名無実化してしまう官僚の手法である」とある。

 

 な。

 

 えぐられてるのは中央省庁のお役人だから、おつむのできには雲泥の差があろうけれども、体質的には名張市役所のみなさんとよく似とるところがあるのではないか。

 

 「省益しか顧みず」というのは、名張市役所のみなさんの場合には、自分たちの都合しか顧みず、ということになるじゃろう。

 

 「サボタージュ」ってのは、まさにできるだけ働かないことであり、「抜け道づくり」というのは、要するに、自分たちの都合のために平気で大うそやインチキを並べ立てる、みたいなことに通じるだろう。

 

 そして、「政策を有名無実化してしまう」というのも、まさにそのとおりではないか。

 

 名張市立図書館をみてごらんなさい。

 

 乱歩関連資料の収集という独自の事業が、完全に有名無実化しておるではないか。

 

 きゃはは。

 

 ほんと、有名無実、というしかないわな。

 

 いやいや、竹内博さんからたまわったご高誼について記そうと思いつつ、ついつい横道にそれてしまった。

 

 ともあれ、なんというのか、頂戴した恩義に報いることがいっさいできないまま、竹内さんと突然お別れすることになってしまい、なかんずく訃報にさえ気づかなかったことには、やはり内心忸怩たるものをおぼえざるをえない。

 

 ほんとにまあ、いくら思い出そうとしてみても、ただいちどだけ、山本松寿堂謹製の二銭銅貨煎餅をお送りしたことがあるだけで、いやはや、なんとも、じつにもう、なさけない話である。

 

 乱歩にかんしてたまわった恩義に報いる、ということでいえば、いちばんいいのは、名張市立図書館がもう少ししっかりする、名張市立図書館が乱歩のことをちゃんとする、ということになると思うんだけど、なにしろほんと、有名無実なんだもんなあ。

 

 ところで、古賀茂明さんの名前を検索したら、まさしく「日本中枢の崩壊」と題した談話の動画がひっかかってきた。

 

 まだみてないんだけど、こんなんである。

 

 

 それでは、竹内博さんのご冥福を重ねて祈りつつ。

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