さ。
いかがだったであろうか。
親愛なる名張市役所のみなさんや、名張市立図書館に乱歩の関係者やファンのみなさんからどんな期待が寄せられているか、それを考慮しつつ、名張市立図書館が乱歩関連資料を収集している目的を、もとよりあとづけということにはなるのじゃけれど、いちどよく考えてみてくれんかね、みたいなお願いを真に受けてくれたひとはひとりもおらんかったことじゃろうな。
しかし、かりに考えてみてくれたひとがあったとしたら、そのひとはたぶん、なにも考えられない、ということに気がついたはずだ。
猛暑酷暑のせいじゃなかとよ。
なんで考えられんかったのかというと、そもそもお役所のみなさんは、手前どもはなにも考えないことにしております、と決意を固めていらっしゃるから、ということも、もちろんある。
それでも、公務員の掟を破り、禁を犯して、考えようとしてくれた、と仮定してみよう。
ところが、やはり、なにも考えられない、ということになったはずである。
理由はなにか。
まずもって、乱歩のことをまったく知らないし、興味や関心もまるでない。
しかもそのうえ、資料収集ってのがどんなものなんだか、なんでそんなことしなきゃなんないのか、なにをどう収集すればいいのか、収集したものはどうすりゃいいのか、けけけ、なにからなにまでさっぱりわかんねーや。
はっきりしてんのはただひとつ、できるだけ働かないようにしなくちゃなんない、ということである。
ま、そんな感じであろう。
でもって、名張市立図書館もまさにそういったレベルなの。
名張市役所の一般的なみなさんと、当然っちゃすごく当然のことだけど、まったくおんなじレベルなの。
だから、とても無理だ、ということが、名張市役所のみなさんにもおわかりいただけることであろう。
乱歩関連資料の収集なんて、自分にはとても無理だ、ということがおわかりであろう。
むろん、難しいことではまったくない。
これまでこの平熱教室で述べてきたとおり、図書館というのはなにをする場なのか、といったことから、一歩一歩、着実に考えを進めて、図書館が乱歩に力を入れる、とはどういうことか、とか、図書館が乱歩の本を集める、とはどういうことか、とか、オンリーワンの図書館として、なにを心がけるべきか、なにが期待されているか、みたいなことその他、いろいろなことをしっかり考えてゆけば、道はおのずからやすやすと開かれるんだけど、絶対そんなことしないよね。
だから、不肖サンデー、名張市乱歩関連事業アドバイザーということにしていただいたのだが、アドバイスしても意味がないわけ。
ほんと、お役所のみなさんってのは、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、というごくごくあたりまえのことを、絶対しようとしないよね。
アドバイザーとしては、ほとほといやんなっちゃう。
たとえば、こんなことがあった。
▼名張まちなかブログ:青蓮寺湖駅伝乱歩コスプレ(2011年2月18日)
引用。
おれ個人の考えは、以前からもいってるとおり、乱歩の自己収集を継承するのがよかろうっちゃ、ということである。
この考えに賛意を表してくれる乱歩の関係者やファン、探偵小説マニアは、たぶん少なからず存在しているはずである。
では、名張市立図書館はどう考えているのか。
収集方針を明文化してみようね、とのアドバイスを受けて、文章が試作される。
それがアドバイザーに提示される。
読んでみる。
乱歩の自己収集をどうこう、みたいな文言が記されてる。
おれ、びっくりする。
なんなんだよ、と思う。
それはそうであろう。
乱歩の自己収集がどんなものなんだか、おれにはある程度、理解できている。
しかし、名張市立図書館にはまったく理解できていない。
これから先も、理解できるようになるための努力はなされない、と予測される。
理解できてもおらず、理解しようとするつもりもないくせに、乱歩の自己収集がどうのこうの、などとしれっと書いてどうする。
うそじゃねーかそんなもん。
そんなとこで大うそかましてどうする。
しかし、驚くにはあたらぬであろう。
以前から記しておるとおり、お役所のみなさんってのは、ほんとに平気でうそをつくわけ。
息をするようにうそをつく、ということばがそのままあてはまる。
そんなことはありません、とはいえぬであろう。
名張市役所のみなさんには、そんなことはありません、手前どもはうそなどつきません、とは絶対にいえぬであろう。
じゃあ、あれはなんなんだ、年末から年始にかけての名張市長お忍び大作戦の巻はいったいなんだったんだ、といわれたら、名張市役所のみなさんにゃぐうの音も出んのではないかいな。
ほんと、あれはいったい、なんだったんだろうな。
さっばりわけがわからん。
しかし、わけはさっぱりわからんながら、ただひとつ歴然たる事実として示されているのは、名張市長が秘書室あたりにたいし、市民にうそをつくように、とお命じになった、ということであろう。
なんでそんなうそが必要だったのか、どうしてわざわざお忍びにしなきゃなんなかったのか、そのあたりのことはさっぱりわからんわけだけれど、ま、お役所の人間ってのはやっぱ、市民に平気でうそをつきやがるんだな、とおれは思った。
というか、おれなんかこれまでにさんざっぱら、名張市役所のみなさんからうそをつかれたり、ごまかされたり、だまくらかされたりしてきたから、はじめて思った、というのではなくて、あらためて思った、ということになるのじゃがな。
ついでに書いとくと、この名張市長お忍び大作戦の巻、あるいは、名張市長雲隠れ大騒動の巻、みたいなタイトルでもいいと思うけど、この件ではもうひとつ、思ったことがあった。
それは、やっぱ神さまっているんだな、ということである。
神さまったって漫才の神さまということになるんだけど、とにかくこんな上ネタ、漫才の神さまからの思いがけないお年玉だっちゃ、というしかないわな実際。
それはそれとして、いくらうそをつくのが得意だからといって、わけもわかんないくせに乱歩の自己収集がどうのこうのとか、そんな大うそ書いてどうするの、という話なわけである。
うそじゃねーかそんなもん、というアドバイザーのことばを受けて、名張市立図書館はどうしたのか。
じゃあ消します、といって、乱歩の自己収集がどうのこうの、というフレーズを削除してしまったのである。
おれ、びっくりする。
なんなんだよ、と思う。
ほんと、なんにも考えてないんだな、ひとのことばを借りただけだったんだな、それを意味も考えずコピー&ペーストしただけだったんだな、と思ってびっくりする。
もとより予想されたことではあったけれど、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、というごくあたりまえのことが、名張市立図書館にはまったくできない、ということなわけな。
アドバイザーとしては、ただただ泣けてくる。
そういえば、ころっと忘却しておったけど、名張市長お忍び大作戦、とか、名張市長雲隠れ大騒動、とか、そんなこともあったよな。
名張市役所のみなさんも、たぶんきれいに忘れておいでじゃろう。
それに、なにしろ3・11以前の話であるから、いまから漫才のネタにしてもくすりとも笑えんのではないかと思われるが、いったいどうじゃろうな。
いやいや、そんなことはともかく、主体的に考える、ということをいっさいしようとしない相手には、そりゃもうアドバイスもくそもないわけな。
逆にいえば、アドバイスされる名張市立図書館がなんとも気の毒でもある。
さて、いったいどうすっぺや。
悩ましい話だなや。
悩んでるあいだに小春ちゃん三連発。
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いやー、きょうもほんと暑かったなおい。
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