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Posted by 中 相作 - 2016.12.25,Sun
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平成28・2016年12月20日 NHK
満島ひかりさん スペシャルトーク vol.2
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平成28・2016年12月20日 NHK
満島ひかりさん スペシャルトーク vol.2
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2016年12月20日
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シリーズ江戸川乱歩短編集Ⅱ 妖しい愛の物語
BSプレミアム BSプレミアム 12月26日「何者」/27日「黒手組」/28日「人間椅子」 午後11時15分~
エロスと幻想が交錯する独特の作風で、“日本ミステリーの父”とよばれる江戸川乱歩。初期の傑作短編『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』『心理試験』を気鋭の映像クリエーターたちが映像化するシリーズが2016年1月に放送されました。
シリーズを通して名探偵・明智小五郎役を演じたのは満島ひかりさん。中性的で不思議な魅力が話題となりました。12月にはまず第1シリーズを再放送の上、期待の第2シリーズを放送します!
第2シリーズでの制作裏話を、満島ひかりさんとプロデューサーの淵邉恵美さんが語ってくださいました。
※以下、敬称略
▼『何者』悪意しかない明智小五郎
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江戸川乱歩の推理もので最高傑作の一つと評判高い『何者』。犯人が分かった上で明智小五郎との対決を描く作品が多い中で、最後の最後まで誰が犯人か分からないまま本格推理を楽しめる傑作です。そこで作品を盛り上げるのが、真犯人を容赦なく追いつめる謎の人物・赤井に扮する明智。今回は貧乏学生でも背広姿でもなく、どのようなキャラクターとして演出されたのかがみどころです。
-『何者』の明智について、監督からなにか指示はありましたか?
佐藤佐吉監督からは「悪意しかない明智にして欲しいです。」と言われました。具体的なイメージとしては、映画『時計じかけのオレンジ』(※)とか『ダークナイト』(※)のヒース・レジャーが演じたジョーカーが例に挙げられて。
(※)映画『時計じかけのオレンジ』:1971年に公開されたスタンリー・キューブリック監督のSF映画。主人公の反逆児アレックスは片目の上下に不気味なつけまつ毛をしているシーンがある。
(※)『ダークナイト』:2008年に公開されたクリストファー・ノーラン監督のアクション映画。史上最悪の犯罪者ジョーカーは荒々しい白塗りの顔に目の周りを黒く塗った道化メイクに加え、口が裂けたようなメイクをしている。
-悪意の塊のような2つの具体例ですですが、そんなに極端なキャラクターの明智なのですね。
どちらも象徴的なメイクをしているので、明智も悪意をメイクで表現できないかなと、衣装合わせの時にメイクさんと一緒に考えました。明智以外はそういう特徴的なメイクはしないから、他の役者さんと並んだときに浮かない程度で、印象には残るようなメイクにしたいと話していて、「全部のシーンで青い点々が顔についているのがよくない?」となって。
-…青い点々ですか!?写真で見ると不気味な感じがします。
そうです。青い点が目の下についていたり、眉の真ん中についていたり、時に唇についていたり。場面ごとの明智の気持ちによって、一番重要なところに点が動くようにしました。
-面白いですね。ちなみに、『何者』は衝撃のラストシーンが名高い作品ですが、今回はどうなったのでしょうか?
淵邉:今まさに編集中なのですが、『何者』の最後のシーン、スゴいです。結末を知っているのに鳥肌が立って「フゥ~!」と叫びたくなります(笑)。
-どういうことですか!?!?
淵邉:言葉では申し上げられませんので、ぜひテレビで見ていただきたいです!(笑)
そうですね!ぜひ私も見たいです (笑)。ラストの長いシーンは私も結城役の若葉(竜也)くんも、フラフラな状態で撮影していました。夜の海辺のシーンですが。撮影したのは真夏だったのでとにかく暑いし、朝から撮影しているから身体が火照っているし、潮風も疲れるし、信じられない数の蛾が飛んでいて…段々テンションがおかしくなってきちゃって、普段できることもできなくなってきて。あのシーン、大丈夫かなぁ…。
淵邉:そのシーン、大丈夫です!映像を見てもすごく面白いですよ!!
あ、よかった(笑)。やっぱり面白いですよね、あのシーン。ぜひ、テレビで見ていただきたいです!私も早く見たい!(笑)
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『何者』
<あらすじ>私(平井ファラオ光)と友人の甲田(池上幸平)は、鎌倉に住む結城(若葉竜也)の家に逗留していた。得体の知れない赤井という男(満島ひかり)もいる。ある夜、書斎で結城が足首を撃たれた。ある夏の夜、書斎で結城が足首を撃たれた。庭に残った足跡は、井戸から来て井戸へ戻って消えている…
<監督>佐藤佐吉
<出演者>若葉竜也、平井“ファラオ”光、麿赤兒、池上幸平、真野恵里菜 ほか
▼『黒手組』意外なキャストとの共演が新鮮!
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『黒手組』は、身代金誘拐を繰り返す犯罪集団を巡る謎の誘拐事件。つのだ☆ひろさんが被害者の父親役、ミッツ・マングローブさんが母親役、お笑い芸人「カラテカ」矢部太郎さんが被害者宅に住み込みで働く書生役で登場し、俳優ではない方々が重要な役を演じています。人間の心理描写やセリフの面白みに定評がある『黒手組』をどのように演じたのか、大胆なキャスティングが引き起こす化学変化に注目です。
-多彩な出演者との共演はいかがでしたか?
みなさん、お芝居の経験はなくてもそれぞれの舞台で戦っている方々なので、お芝居に人間としてのパワーを感じました。そういう方々との共演はとても新鮮で、すごく面白かったです。矢部太郎さんはお芝居が上手で。矢部さんがオドオドした書生役を見事にお芝居していたので、私は逆にハードボイルドに(笑)「へいへい~お前~!」って脅すような感じにしました。
-矢部さんや他の共演者の方の満島さんの演技に対する反応はいかがでしたか?
私が撮影現場で思いついたことをアドリブでやっていると、「あれ?そんなこと台本には書いてないけど?ドラマの撮影ってそういう事を自由にやっていいのかな?」って感じ取ってくださったみたいで、みなさん演技で遊びはじめていました。
-満島さんが現場でそのようなムードをつくっていたのですね。
いえいえ、私だけが作っているのではないですよ。よく共演をしている(「私」役の)田中圭くんは撮影現場で一緒になった時に「え!そんな自由な感じでやってるの?俺、丸くなったかなー(笑)」なんて言っていましたが。役者さんたちの方がもしかすると、混乱するような現場なのかもしれませんね。
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『黒手組』
<あらすじ>私(田中圭)は、伯父(つのだ☆ひろ)一家に起こった事件を新聞で知る。娘(仁村紗和)が「黒手組」なる賊徒に誘拐され、身代金を奪われたのだ。娘は戻らず、手がかりもない。私は友人の明智小五郎(満島ひかり)を呼んだ…
<監督>関和亮
<出演者>ミッツ・マングローブ、つのだ☆ひろ、矢部太郎、田中圭、仁村紗和 ほか
▼『人間椅子』 ゾクゾクを体感できる実験的映像作品!
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これまでとは一転して満島さんが演じるのは、妖艶な女流作家。さらに『人間椅子』は、主人公の「私」が椅子の中に忍びこんで座る人の感触を皮ごしに感じる倒錯を描いた異色づくしの作品です。椅子に座る人のおしりが「私」を柔らかに押しつぶす、その体験が独特の映像で表現されます。
-『人間椅子』はどのように映像化されるのか気になる作品です。
原作はすごくエロティックだし、怖いし、ドキドキするし…そういうところを映像でどう表現するのか渋江修平監督に聞いたら、「この作品は、満島さんとたくさんのおしりが出演者です!」と言われて困惑しました(笑)。でも、監督が描いた絵コンテを見たら、映像効果で『人間椅子』を読んだ時のゾクゾクした感覚を体感できるような実験的な作品を作ろうとしていることが分かって。「そういうことか!これはいい!絶対面白い作品になる!」と思いました。演じていてすっごく楽しかったです!
-どのような映像になっているのか楽しみです。満島さんのドレス姿も印象的ですね。
いろんな才能が集結したらこんな感じの見た目になりました(笑)。ここだけの話この衣装、3ケタくらいするそうです。他の作品にも個性的な衣装がたくさん出てくるので、見ていて面白いですよ。
-この写真のドレスですね! 「私」が恋焦がれるような女流作家ですからね。
びっくりですよね。乱歩作品の美しさやファンタジーを生かす為に、シリーズの最初の頃から「他の出演者の人たちも含めて、普段とは違う新たな一面が見えるようにしたい」という意識を持って人物像を考えてきました。実際に、パッと見た感じではその人と気づかないくらいのビジュアルになっている方もいますよ。
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『人間椅子』
<あらすじ>人気女流作家・佳子(満島ひかり)のもとに「奥様…」と語りかける奇怪な原稿が届く。そこには、人が入れる肘掛け椅子を作り、座る人の肉体を椅子の中から感じて楽しむ男の告白が書かれていた・・・
<監督>渋江修平
<出演者>満島ひかり ほか
▼明智小五郎の中にある精神を演じる
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-制作秘話をお伺いしていくと、演出も撮り方も衣装もメイクも、それぞれの分野のプロたちが自由に発想していることが伝わります。
開放的な作品ですよね。ドラマの制作に関わったことがない方がたくさん参加して作っているというのもあると思います。何もかもが初めてで、みんながその場の雰囲気をキャッチして「ちょっとやってみよう!」みたいに作っているので。すごく大変なんですけど、結果的にはそれが良かったんだと思います。私はこのシリーズの中で明智小五郎の気持ちを腕の動きや体で表現したり、いわゆるコンテンポラリーのような表現を多くやっています。撮る方も細かく見て撮ってくれていて、そういうのが、色っぽい映像にさせてくれている気がします。
-新しいのに、全く違和感はないように思います。
まさに、最初に江戸川乱歩の原作を読んだ時のような感覚を目指しています。第1シリーズの放送後、乱歩ファンも、今まで乱歩を知らなかった方々も、割と喜んでくれたと聞いたので、何か感じてもらえたのかなと思って、うれしかったです。
-最初に乱歩作品を読んで出会った明智小五郎を見た感覚がしました。
明智小五郎の中にある精神を演じようと思って、日常では表には出すことのない人間の内面に潜んでいるものを、見た目や態度に解放してみています。ドキドキしながら楽しんでいただけたら!江戸川乱歩を好きな方も、ちょっと怖くて暗くて苦手だなと思っていた方も、読んだことがない方も楽しんでいただける作品だと思います。
「本当にたくさんの方に見てほしいんです!」とインタビューの最後におっしゃっていた満島さん。ぜひ第1シリーズからお楽しみください!
<vol.1>満島ひかりさん「明智小五郎を続けていきたい」
http://www.nhk.or.jp/bs-blog/3000/259031.html
<vol.2>満島ひかりさん「とても新鮮で、すごく面白いんです」
<再放送情報>「シリーズ江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎」
第1話「D坂の殺人事件」
BSプレミアム 12月20日(火)午後11時15分~
第2話「心理試験」
BSプレミアム 12月25日(日)午後11時30分~
第3話「屋根裏の散歩者」
BSプレミアム 12月26日(月)午後2時55分~
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番組概要
シリーズ江戸川乱歩短編集Ⅱ 妖しい愛の物語
date
BSプレミアム 12月26日「何者」/27日「黒手組」/28日「人間椅子」
time
午後11時15分~
出演
満島ひかり、「何者」/若葉竜也、平井“ファラオ”光、麿赤兒、池上幸平、真野恵里菜 ほか、「黒手組」/ミッツ・マングローブ、つのだ☆ひろ、矢部太郎、田中圭、仁村紗和 ほか
エロスと幻想が交錯する独特の作風で、“日本ミステリーの父”とよばれる江戸川乱歩。初期の傑作短編を気鋭のクリエーターたちが映像化する第2シリーズ。第1回「何者」第2回「黒手組」第3回「人間椅子」。日本初といわれる“本格探偵小説”の中で、日常に潜む人間の本性が深く抉られる。悩める三角関係からの自演殺人、暗号から解き明かされる愛の逃避行、そして、背筋も凍る“歪んだ愛のカタチ”…シリーズを通して明智小五郎を演じてきた満島ひかりが、「人間椅子」では初めて妖艶な女流作家を演じる。演出は、映画やCM、PVなどでも活躍している、佐藤佐吉、関和亮、渋江修平。
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