さ、きょうもくどくど行ってみよう。
まったく、いつまでこんなことを綴らにゃならんのか、われながらうんざりしてしまう。
あまりにも殺風景な話題だから、せめて犬の写真でもどうぞ。
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腹部を強調するアングルで撮影すると、小春ちゃんおめでた? と尋ねられたのも無理はない、という気がしないでもない。
さて、サンデー先生の平熱教室だ。
われながらうんざりしてしまう、とはいうものの、こんなことを綴っている甲斐のようなものはたしかにあって、これまでぼんやりとしか認識できていなかったことが、この平熱教室をくどくどとつづけるうち、しだいにはっきりくっきりした輪郭を帯びてきたような気がする。
ひとことでいってしまえば、お役所にゃ勝てない、ということである。
そもさん、お役所というのはどんなところか。
大前提として存在するのは、お役所はなによりもお役人の楽園でなければならない、ちゅうこっちゃろね。
ならば、その楽園とは、具体的にはどんな世界か。
手前どもはなにも考えないことにしております。
手前どもはできるだけ働かないようにしております。
そんな無言の宣言が、けっしてだれからも批判されない世界。
なにも考えず、できるだけ働かないことが、ごくあたりまえである世界。
無能と怠慢がなんの抵抗もなく、おおらかに許容されてしまう世界。
そういう世界でありつづけなければならない、あるいは、そういう世界を守りつづけなければならない、というのがお役所の掟なのじゃ、ということが、不肖サンデー、むろん以前からうすぼんやりと気がついてはいたのだが、ここへ来てようようはっきりと認識できた。
だから、名張市立図書館が開館準備を進めていた段階で、乱歩に特化した図書館運営を進める、とか、乱歩を図書館運営の重要なコンテンツとして位置づける、とか、ひとことでいえば、乱歩に力を入れる、とか、そういったことを思いついたなり、そのあとはなにひとつ、図書館関係者が痴呆のごとく考えを進めようとしなかったのも、当然すぎるほど当然のことだったのである。
思いつきはあるが、考えはない。
そういうことなのな。
それじゃ困るんだけど、現実はたしかにそうなのである。
突然ながら、日曜日にシャンプーとカットに行ってきたから、白い体毛は雪のように光っている。
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はたまた、ろくに事情もご存じなく、名張市立図書館がつくった目録にひととおり眼を通してくださったかどうかもあやしく、そもそも不肖サンデーの考えをお伝えしたことなどただのいちどもなかった教育次長が、図書館とはなんの関係もない会合でいきなり、なぜかそこそこ感情的な口調で不肖サンデーのやったことを否定して、おめえの考えてるとおりになんかしねーよ、とかわけのわかんないことをおっしゃったのも、要するにお役所の掟を守ろうとする行為であった、と考えるべきじゃろうな。
教育次長とか総務部長とか、いわゆるエリートとして公務員人生を歩まれたかたじゃから、お役所の掟を守ろうとする熱意もひといちばいであった、ちゅうこっちゃろな。
お役所のみなさんは、できるだけ働かないようにしている。
じゃというのに、乱歩関連資料の収集に筋道をつけてどうする。
そんなことしたら、その筋道に沿ってお仕事をしなければならなくなるではないか。
なんちゅうことしとるねん。
なんちゅうはた迷惑なことしてくれるねん。
公務員の仕事ふやしてどないすんねん。
けどな、いっといてやるけど、名張市立図書館はなんにもしねーよ。
おめえの考えてるとおりになんかしねーよ。
わかったかばーか。
ま、そんなことであったじゃろう。
突然ながら、夏の陽射しを避け、風の通り道に、忍者のごとく気配を消して、庭のあちこちでこんな感じの毎日。
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実際、おめえの考えてるとおりになんかしねーよ、というのはまったくそのとおりで、きのうも記したとおり、名張市立図書館は『江戸川乱歩著書目録』の増補すらしとらんのよ。
しかしまあ、考えてみれば、そうなるしかないじゃろうな。
なにしろ、お役所のみなさんは、なにも考えないことにしていらっしゃる。
じゃから、名張市立図書館の開館準備を進めていたとき、多少でもものの道理にもとづいて、乱歩関連資料の収集についてちゃんと考え、ちゃんと決めるということしておったなら、つまり、乱歩の本を集める、となったら、乱歩がどんな本を出したのか調べてみる、といった程度の、それこそ名張市立名張小学校の学校図書館で図書委員を務めるよい子たちならふつうにできているはずのことが、当時の図書館関係者にふつうにできておったなら、名張市立図書館ももう少しまともな資料収集ができていたはずなんじゃが、ほんと、なにひとつ考えようとせず、決めようともしなかったんじゃからな。
いわゆる初動ミスである。
でもって、お役所なんてのは封建時代さながらに前例墨守がまかり通る世界だから、初動がぐだぐだだったらそれがそのまま継続されてしまうわけ。
だから、いくらお手本を示しても、いっさい動こうとはせんわけね。
それはまあ、振り返ってみれば、思いあたることがないでもない。
名張市立図書館はたしかに、乱歩にかんしてなにをしたらいいかわかりません、といった。
なにをしたらいいのか、教えてください、ともいった。
しかし、教えてもらったとおりにいたします、とはいっさいいわなんだものなあ。
それは不肖サンデー、おおきにうかつであった。
こういうことをすればいいんだよ、と方向性を示しさえすれば、あとはその筋道に沿って名張市立図書館が、地道にこつこつやってくれる、と思いこんでおった。
なにしろその当時は、お役所のみなさんがここまでかたくなに、手前どもはなにも考えないことにしております、とか、手前どもはできるだけ働かないようにしております、とか、決意をかためていらっしゃるとは知らなんだものなあ。
それにまた、これはいま思いあたったんだけど、お役所の正職員のひとには、とくに教育次長などというお偉いかたには、嘱託風情のいうことなんか聞いてられるか、というなかば無自覚な思いこみ、ないしは思いあがりがあるのかもしれんなあ。
いやー、こうなるとあれだぞ、いくらアドバイザーにしていただいたって、アドバイスなんてちっとも成立せんわいな、ということになるしかないぞ。
いくらアドバイスしたところで、お役所のみなさんには、不肖サンデーのいうことを聞く気なんかないのだからなあ。
いやー、困った困った。
しかし、お役所の掟が厳然として存在しているにしても、そんなのはお役所の内部でしか通用しないものであって、ひろく世間に眼を向けてみれば、名張市立図書館が乱歩関連資料を収集しているオンリーワンの図書館であることはたしかなんだし、それゆえにいろいろと関係者から期待をかけられていることもまたたしかなんだけど、それが実際にはこんな状態なんだからなあ。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月 9日
名張市長 亀井利克
な。
収集した資料を活用することが期待されているというのに、名張市立図書館はこんなあほなことをゆうとるんだもんなあ。
収集した資料を読みもせず、体系化することもせず、「江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが」とか適当なことゆうて得意の先送りかましとるけど、こんなもん永遠にございませんのだぞ。
そのうえ、こうして活用したらいいんよ、と懇切丁寧に教えてやっても、ゆうことなんかいっさい聞きやがらんのだぞ。
それにだいたい、名張市立図書館が無能で怠慢でこんなあほなことばかりゆうとるから、名張市長がいいだけ赤っ恥をおかきではないか。
どうするよほんとに。
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