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Posted by 中 相作 - 2016.11.07,Mon
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平成28・2016年11月4日 新潮社
「『カリオストロの城』の種となった」宮崎駿が憧れた江戸川乱歩の一作が話題 【文芸書・ベストセラー】
Book Bang編集部
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平成28・2016年11月4日 新潮社
「『カリオストロの城』の種となった」宮崎駿が憧れた江戸川乱歩の一作が話題 【文芸書・ベストセラー】
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「『カリオストロの城』の種となった」宮崎駿が憧れた江戸川乱歩の一作が話題 【文芸書・ベストセラー】
国家とハイエナ
黒木亮 著
価格:1,944円(税込)
10月23日~10月29日のAmazonの文芸書売り上げランキングが発表され、第1位は本格派国際金融小説『国家とハイエナ』が獲得した。
第2位は巨大自動車企業をモデルにした小説『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』。第3位は第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』となった。
4位以下で注目は6位にランクインした江戸川乱歩の『幽霊塔』。テレビ朝日の番組「Qさま!! 秋の学力王No.1決定戦」で「宮崎駿が表紙を描いたこの本の作者は誰?」と出題され話題となった。アニメーション映画監督の宮崎氏は表紙を描くとともに帯に「今から60年前、僕は『幽霊塔』に出会った。ものすごく面白かった。怖くて、美しかった。歯車やロマンスにあこがれ、それが種となり、僕は『ルパン三世 カリオストロの城』を作った」と言葉を寄せている。
1位『国家とハイエナ』黒木亮[著](幻冬舎)
破綻国家の国債を二束三文で買い叩き、欧米で勝訴判決を受けるやタンカーや人工衛星を差し押さえ、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」。狙われた国家は、合法的手段で骨の髄までしゃぶられる。そうしたヘッジファンドのやり口と破綻国家の汚職を防止しようと、国際NGOが動き出した。正義と欲望の狭間で、三つ巴の熾烈な金融バトルを繰り広げ始める。(幻冬舎ウェブサイトより再構成)
トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業
梶山 三郎 著
価格:1,836円(税込)
2位『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』梶山三郎[著](講談社)
創業家VS.左遷サラリーマン! 日本の救世主は、ハズレ社員だった。気鋭の経済記者が覆面作家となって挑む日本最大のタブー「27兆円企業」に迫る!「失われた20年を、高度成長期並みに駆け、世界一となったあのトヨトミ自動車が潰れるときは、日本が終わるとき。日本経済最後の砦・巨大自動車企業の真実を伝えたいから、私は、ノンフィクションではなく、小説を書きました」(梶山三郎)(講談社ウェブサイトより)
3位『コンビニ人間』村田沙耶香[著](文藝春秋)
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて……。現代の実存を軽やかに問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。第155回芥川賞受賞。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)
Book Bangでは写真家の長島有里枝さんと、文芸ジャーナリスト佐久間文子さん、書店員さんによる書評が掲載されている。
長島有里枝さん(写真家)レビュー
異質な自分をめぐって
社会生活のあらゆる場で、自分が「異質」だと思い知らされているのに、自分のなにが「悪い」のかはいつまでたってもわからない。芥川賞に決まったこの作品の主人公を通して、見えてくるのは自分にも馴染(なじ)み深い、そんな世界だ。…
http://www.bookbang.jp/review/article/516453
佐久間文子さん(文芸ジャーナリスト)レビュー
ひっそり異議を唱える芥川賞受賞作『コンビニ人間』
「コンビニ人間」と聞いて、あなたはどういう人間を想像するだろう。他人に都合よくつかわれる人? いつもコンビニにいる人? それともコンビニのご飯ばかり食べている人だろうか。
本書の主人公、三十六歳独身の恵子はそのいずれにも当てはまる、べテランコンビニ店員である。一つの店舗に十八年という勤続期間の長さは「コンビニのバイト」というどこの街にもいる透明な存在に特別な重みを与え、バイト仲間や学生時代の友人からの「なぜ?」という質問を誘発してしまう。…
http://www.bookbang.jp/review/article/517103
渕書店さんレビュー
「人生それぞれ。何が悪い?ゴーゴー!!」
主人公の周囲に対する冷めた温度感は読者を妙に安定させる。清々しくて心地いい。社会学的見地から読めばまた別の読みかたも生まれるのであろうがそんな読み方はしなかった。彼女の生きざまを「障害」とみる見方もあるし、彼女の周囲はそう考えるわけだが――。…
http://www.bookbang.jp/review/article/517515
4位以下は次の通り。
4位『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる[著](ダイヤモンド社)
5位『あのとき、僕らの歌声は。』AAA[著](幻冬舎)
6位『幽霊塔』江戸川乱歩[著](岩波書店)
7位『虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)』京極夏彦[著](KADOKAWA)
8位『蜜蜂と遠雷』恩田陸[著](幻冬舎)
9位『みかづき』森絵都[著](集英社)
10位『感情類語辞典』アンジェラ・アッカーマン[著](フィルムアート社)
〈Amazon文芸書売り上げランキングより 集計期間10月23日~10月29日〉
BookBang編集部
Book Bang編集部 2016年11月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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