Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2016.11.03,Thu
11月3日は文化の日ですが、乱歩生誕地碑建立記念日でもあります。
名張市新町、桝田医院中庭で乱歩の生誕地碑が除幕されたのは昭和30年11月3日。いまから六十一年前のことになります。
その後、昭和34年9月26日に当地を襲った伊勢湾台風で一帯は床上浸水の被害を受け、その復旧にあわせて桝田医院中庭に住居が増築されたため、生誕地碑は細い路地をへだてて建てられていた桝田医院第二病棟の庭に移転しました。
この病棟は、新町に隣接する本町にありました。
その第二病棟の敷地と建物が名張市に寄贈され、乱歩生誕地碑広場に生まれ変わって、その完成記念式が営まれたのは平成21年、西暦2009年2月28日のことでした。
で、思い立って、けさ、乱歩生誕地碑を見てまいりました。
表通りの本町側ではなく、裏通りの豊後町側からアプローチしました。
こんなとこ、通ってくんです。
生誕地碑広場に到着。
整地しただけで放棄された怪しげな神社建築予定地みたいなスポットです。
生誕地碑に寄ってみましょう。
建立記念日だといっても、花が手向けられてたりするわけではまったくありません。
さ、帰ろっと。
広場から出たら、猫がいました。
猫がどっかへ逃げてって、猫がいた場所を少し通り過ぎたあたりで、左を見る。
一軒家が取り毀された跡地は、雑草の丈高い繁茂に覆われていた。
この界隈、さびれっぷりが半端ありません。
猫は立ち話をしていても、人間は人っ子ひとり見かけません。
「猫町」かよ。
「猫の泉」かよ。
この建物は文化遺産です。
▼文化遺産オンライン:川地写真館 かわちしゃしんかん
以上でごんす。
それにしても、なんだかさみしいことに、また申しわけなくも情けないことに、生誕地碑建立記念日であろうが、生誕百二十年であろうが、歿後五十年であろうが、パブリックドメイン元年であろうが、名張市において乱歩がらみで何かがある、なんてことはまったくありませんでした。
これから先も、何もないと思います。
ちなみに今年は、『奇譚』百年にして就職百年。
ということは、来年がバックレ百年で鳥羽居住百年。
再来年は「日和」百年。
その次の年は三人書房百年にして結婚百年。
その次が「二銭銅貨」構想百年。
その次が長男誕生百年。
その次が「二銭銅貨」執筆百年。
さらにその次、2023年が乱歩デビュー百年ということになります。
しかし、名張市ではこの先、乱歩がらみではほんとになんにもないと思います。
お金もないし、知恵もない。
せめて名張市立図書館が、図書館としてごくふつうに乱歩に向き合っていればいいんですけど、とても無理みたいです。
もう乱歩関連資料も、ということはつまり、たとえば先月出た乱歩の著作でいえば新潮文庫『怪人二十面相』とか集英社文庫『黄金仮面』とか、そういったものももう購入してないのではないかと思われます。
どうもすいませんね。
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