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Posted by 中 相作 - 2016.10.10,Mon
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朝日新聞デジタル
 平成28・2016年10月7日 朝日新聞社

探偵講談、ミステリーに魅入られて 旭堂南湖さん
 山崎聡
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探偵講談、ミステリーに魅入られて 旭堂南湖さん

山崎聡
2016年10月7日07時23分



旭堂南湖さん=滝沢美穂子撮影

 江戸川乱歩らのレトロなミステリーに魅入られ、高座で語る講談師がいる。その名は旭堂南湖。戦記ものや歴史もののイメージが強い講談の世界で、事件のなぞや犯人を追うミステリーは異彩を放つ。「知らないことを知る喜びはどちらも同じ。耳で聴く面白さ、人に語ってもらう楽しさを広めたい」と話す。

 名探偵の活躍を語る「探偵講談」は、明治期に一大ブームを巻き起こした。そのころ、海外の探偵小説が多く翻訳され始めた。講談を記録した速記本も出版されたが、次第に芸は廃れてしまった。

 南湖が探偵講談を知ったのは、1999年に三代目旭堂南陵に入門してまもなく。かつて名探偵ホームズや怪盗ルパンに夢中になったのを思い出し、2001年に「名探偵ナンコ」と称した勉強会を始めた。そこで手がけたのが、乱歩の小説を独自の講談に仕立てる趣向だ。

 乱歩と講談には浅からぬ縁がある。名探偵明智小五郎が初めて登場した「D坂の殺人事件」には、明智の外見が講釈師の神田伯龍(はくりゅう)にそっくりだとの記述が。「乱歩の文章は言葉のリズムがいい。そのまま声に出しても気持ちいい」と魅力を語る。

 「二銭銅貨」を口演した際には…

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