Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2016.05.16,Mon
きのうきょうと、初夏そのものの陽気がつづきます。
陽気はいいけど、景気は悪い。きょうもきょうとて当地は衰退一直線ですが、初夏の陽光のなかでひっそり衰退してゆくというのも、なかなか乙なものかもしれません。
滅びは、アカルイ、とか申しますし。
しかし、暗い名張もまたなかなかでっせ、とのご助言をいただきました。
▼AMASHINと戦慄:路地裏の散歩者 ~乱歩先生を訪ねて~ 夜編(2016年5月8日)
どうもありがとうございます。
名張まちなかトワイライトウォーク、とはまた、地元の人間にはとても思いつけない新機軸。
とどまるところを知らない衰退をむしろ手がかりとして、商工会議所とか青年会議所とか観光協会とか乱歩蔵びらきの会とか、誰かがやれば面白いと思いますけど、誰もやらんのであろうな。
ちなみにこのブログ記事に登場する「町の中心部にあるじいさんばあさんしかいてないショッピングセンター」というのが、地元資本の本屋さんが先月いっぱいで撤退してしまったリバーナという大型商業施設です。
──と、以上を書いたのがきのうのこと。
急に用事ができて外出しましたので、つづきはこれから書くわけですが、話題はがらりと変わりまして、きのう外出したついでに本屋さんを覗き、これがあったので求めてまいりました。
▼ぶんか社:まんがグリム童話 6月号
レディコミ版「白髪鬼」が掲載されてます。
本屋さんではもう一冊、このアンソロジーも探したんですけど、残念ながらありませんでした。
コンビニで発売になった雑誌タイプのアンソロジー「江戸川乱歩館」を作りました。名作短編を五本収録してるんですが、その各扉をつげ忠男さんに描き下ろしていただいたり!見かけたら手にとってみて下さい~ pic.twitter.com/pKq0OFPPvc
— KONFUNK (@KONFUNK) 2016年5月13日
コンビニにも立ち寄ってみましたけど、やはり見当たりません。
ならばアマゾンは、と検索してみると、「この本は現在お取り扱いできません」とのこと。
困ったなあ。
もう放っとくか。
場所ふさぎだし、そもそもゆるキャラでもあることだし。
いっぽう、場所なんかまったく取らない青空文庫は快調で、乱歩作品の公開は十二作目まで進みました。
江戸川 乱歩:怪奇四十面相: 二十面相の改名 「透明怪人」の事件で、名探偵、明智小五郎に、正体を見やぶられた怪人二十面相は、そのまま警視庁の留置場に入れられ、いちおう、とりしらべをうけたのち、未決囚として東… https://t.co/AoFrXTIkRa 青空文庫 #青空文庫
— 青空文庫新着情報 (@aozoranow) 2016年5月12日
小学館版電子全集のほうは、早いもので第五巻が配信されました。
▼小学館eBooks:江戸川乱歩 電子全集5 傑作推理小説集 第1集
配信ペースに読むほうが追いつかなくて、というのも、電子全集で全作品を読み直さうと考えているのですが、あまり時間がなくてまだ第四巻の「影男」の途中です。
それにしても、この「影男」とか、同時期に連載された「化人幻戯」とか、晩年の小説をかなり久方ぶりで読んでみますと、自己模倣の痛ましさのようなものを覚えるいっぽうで、開き直りのすがすがしさみたいなものも感じてしまいます。
「影男」なんて、幕引き役として明智小五郎は出てくるみたいですけど、もはや探偵小説とは呼べないような作品で、探偵小説ってのは結局のところ、乱歩にとってかりそめの器に過ぎなかったのだなという気があらためていたしますし、では、それは何を盛るための器だったのかというと、やっぱ秘密じゃね? と一週間ほど前に思いついたんですけど、本日はここまでといたします。
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