サンデー先生の平熱教室。
あらためてつくづくじっくり考えてみても、たとりついた結論には揺らぎがない。
揺らぎようがない。
名張市立図書館は、いうまでもなく図書館である。
美術館でもなければ、博物館でもなく、むろん文学館でもない。
資料を集め、閲覧に供する。
それが図書館のお仕事なのである。
もしも乱歩に特化した運営を進めたいというのであれば、乱歩にかんする資料を集め、閲覧に供することを、まず第一に考えなければならない。
乱歩に特化した運営を進めるために、館内に乱歩コーナーを設置して、乱歩の遺品や著書を展示するのも、もちろんわるくはない。
しかし、それが第一義ではない。
本分はあくまでも、乱歩関連資料の収集でなければならない。
では、どんな資料を収集するのか。
乱歩を読み、乱歩を知るための資料である。
名張市立図書館は、乱歩を読み、乱歩を知るための資料を収集する、という方針を結論とする。
それでいいのではないか。
おんなじことばかり記しているようだけれど、こんなふうな基本的なことをじっくりつらつら考える、ということを名張市立図書館はまったくしてこなかった。
乱歩関連資料を収集します、などとうわっつらをとりつくろうだけで、資料収集とはどんなことなのか、なにを目的としているのか、そういった本質的なことにはいっさい眼を向けようとしなかった。
だから、あえて、ねちねちねちねち、基本的なことをばかみたいにくどくどと確認しながら、話を進めている次第である。
重ねて記すと、名張市立図書館の乱歩関連資料の収集は、乱歩を読むこと、乱歩を知ること、それを目的とするべきだ、というのが現時点での結論である。
それでいいと思うのだが、異論反論があるかたはコメントまたはメールをお寄せいただきたい。
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