今月2日から身辺ばたばたとあわただしく、サンデー先生の平熱教室も13日付エントリを最後に中断していたのだが、おかげさまでようよう落ち着いた感じになってきたので、ここに教室を再開する。
これまでの結論は、名張市立図書館が乱歩に特化した運営を進めたいというのであれば、乱歩を読む、とか、乱歩を知る、とか、そういったことに重点が置かれるべきである、みたいなことである。
ここでようやく、資料収集ということばが登場する。
乱歩を読むために、乱歩を知るために、名張市立図書館は資料収集を進めます、という運びになるわけである。
運びもなにも、図書館なんだからそんなのはあたりまえのことであろうが、とお思いの向きも多かろうが、ここ名張市においてはそんなことはない。
そもそも名張市立図書館を開設するに際して、当時の関係者は、図書館の役割ってのはなんだろうね? みたいなことから出発するのではなく、乱歩関連資料を収集しようか、といきなり思いついたのではなかったか。
それはおそらく、乱歩を読むための収集でもなければ、乱歩を知るための収集でもなかった。
ならば、収集の目的はなんであったのか。
乱歩を利用してうわっつらだけかっこつけたい、ということでしかなかったはずである。
だから、乱歩作品を読もうともせず、乱歩のことを知ろうともしないくせに、というか、読もうとも知ろうともしなかったからこそ、乱歩コーナーでございます、乱歩読書会でございます、そんなことしかできなかったのである。
しかし、そろそろ、そんな迷妄からは覚醒しなきゃならんぞ。
乱歩を読むために、乱歩を知るために、名張市立図書館は乱歩関連資料の収集を進めます、ということにしなければならんぞ。
ということで、サンデー先生の平熱教室、ようやく資料収集というテーマにたどりついたわけである。
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