これはもう、いまさら何かやっても無駄かもわからんね、という気がしないでもありません。
昨年、坂手島のこんなニュースが報じられましたけど──
▼2015年6月13日:鳥羽・坂手島伝統行事 「棒練り」今夏で最後 若者減り、存続難しく
You Tubeを検索してみると、昨年7月12日に営まれた最後の棒練りの映像がありました。
これでおしまいなんだな、と思いながら見るからなんでしょうけど、とてもうらぶれてなんだかうら悲しいような印象をおぼえます。
日本全国あっちこっちで、似たようなことが相次いでいるものと思われますけど。
名張だってやはり似たようなもので、それが二年前であっても五年前であっても十年前であっても、過去に名張を歩いてみたことがあるというひとがいま名張のまちを再訪したとしたら、以前よりさらに寂れてしまったなあ、としみじみ実感することうけあいです。
もう少し嬉しくなるようなことをうけあいたいものですけど、嬉しくなるようなことは当地のどこにも見当たらず、しいていえば、今年も桜が咲きました、みたいなことをお知らせできる程度です。
では、きのうの午後3時25分に撮影した拙宅前の桜の写真をどうぞ。
さて、毎度おなじみの青空文庫には、ついにあの男が姿を現しました。
江戸川 乱歩:怪人二十面相: はしがき そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。 「二… https://t.co/5Y7kSAa3eN 青空文庫 #青空文庫
— 青空文庫新着情報 (@aozoranow) 2016年4月3日
乱歩の少年もの、青空文庫に初登場です。
底本には、漢字が少なくて読みやすいから、ということか、光文社の乱歩全集ではなく講談社の乱歩推理文庫が使用されております。
ちなみに、のちに乱歩の妻となる村山隆子が勤務していた坂手小学校は七年前、平成21・2009年の3月で廃校になってしまったそうです。
こちら、その直前の記事。
▼すばらしきみえ:平成20年8月号 > 特集/鳥羽の離島を訪ねて。> 坂手島
いくら少年ものがネット上に公開され、いくらでも無料で読めるようになったからといって、読んでくれる少年や少女がいなくなったんじゃなあ。
というか、乱歩の少年ものって、いまのお子供衆にはあまり読まれていないのかな?
ともあれ、いまから何かやっても結局あれかもしれませんけど、鳥羽の試みに幸多かれ、とお祈りしておきましょう。
名張はもう完全に駄目ですけど。
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