Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2016.04.02,Sat
心ときめくような気分はまったくおぼえませんが、いよいよ4月です。
最近、鳥羽方面のニュースが妙に目につく感じなんですけど、きのうはこんなことがありました。▼伊勢新聞:水槽の中で入社式 鳥羽水族館、魚5000匹と(2016年4月1日)
鳥羽水族館は乱歩が勤務していた帝国汽船鳥羽造船所の跡地に立地しているわけですけど、乱歩の名を利用して鳥羽をPRするのであれば、坂手島は恋愛成就の島なんです、というだけではなくて、この鳥羽水族館や鳥羽みなとまち文学館から改称した江戸川乱歩館、あるいはミキモト真珠島、ついでですから乱歩が座禅を組んだ光岳寺、ほかにもまだあると思いますけど、乱歩ゆかりの場所や人物なんかをひっくるめてどーんと打ち出したほうがいいのではないか、と思われる次第ですが、そうも行かないのかもしれません。
津市、亀山市、鳥羽市、名張市ががっちりスクラムを組んだ乱歩都市交流会議のネットワークをもっと利用すればいいのに、とも思うんですけど、あんなものは活動実態のない幽霊ネットワークですから、何を期待することもできません。
鳥羽市の恋する鳥羽の会と名張市の乱歩蔵びらきの会とが協力して、「乱歩で合コン!」とか、「乱歩で婚活!」とか、そんな事業を仕掛けても面白いのではないか、みたいなことはまあどうでもいいとして、取材に訪れた鳥羽町立女子技芸学校で校長先生に合コンを持ちかけ、そのあとまもなく東京へ夜逃げしてしまった乱歩の『乱歩東海随筆』のほうは、まさしく人間のネットワークも視野に入れたほうがいいのではないかと思われてきました。
いってみれば鳥羽人脈なわけで、夜逃げした乱歩を慕って上京した鳥羽造船所の同僚なんてのが出てきたとしたら、やはりそれも東海随筆に数えるべきではないかしら。
たとえば、智的小説刊行会構想の相棒であった井上勝喜、乱歩が警察官に扮した探偵寸劇「ユリエ殺し」の作演出を担当した本位田準一、といったあたりはまさしく鳥羽人脈ですから、両人ゆかりのエピソードも拾っといたほうがいいのかな? とか考えはじめると守備範囲がどんどんどんどん広くなってきて、いやこれはまいったなあほんとに。
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