二銭銅貨ゼロ円なり

　いまや完全に、嵩にかかって攻めてきやがる、といった印象の進撃の巨人ですが、青空文庫のコンテンツにもとづく「二銭銅貨」キンドル版が無料で配信されました。

二銭銅貨 (江戸川 乱歩) が、Kindleストアで無料で配信開始されました。https://t.co/b3hgIVBLbQ

— 電子書籍新着情報 (@amaebooknew) 2016, 2月 1

　そうかと思うと、こちら「押絵と旅する男」は気になるお値段が九十九円。

押絵と旅する男 (江戸川乱歩) が、Kindleストアで販売開始されました。https://t.co/FAMaDifw0I

— 電子書籍新着情報 (@amaebooknew) 2016, 2月 1

　私はもう、この手のものはいっさいスルーすることに決めてしまいました。

　いっぽう、国立国会図書館のデジタルコレクションでは、これまでに『鉄仮面』『新宝島』『名探偵ルコック』といったところが公開されていたのですが、たぶん今年に入って、平凡社の乱歩傑作選集第六巻『闇に蠢めく』と版画荘の『幻想と怪奇』が新たに加わりました。

　藍峯舎版『幻想と怪奇』では割愛されていた三篇、すなわち「屋根裏の散歩者」「白昼夢」「双生児」も、このデジタルコレクションでお読みいただけるようになったわけです。

　▼国立国会図書館デジタルコレクション：江戸川乱歩

　よう見てみたら、平凡社版乱歩全集の附録『犯罪図鑑』も、いつのまにかコレクションに加わっとります。

　この附録はまあ、こういったような次第だったみたいなんですけど。

今日の禁書

犯罪図鑑　江戸川乱歩全集付録（平凡社、昭和7.5）http://t.co/ciqfWG67M9

（禁止理由）「拷問ソノ他変態性欲等ノ残忍ナル絵画写真ヲ収録」（風俗壊乱(禁風)）

…平凡社の気の利きすぎた付録が仇に。 pic.twitter.com/a0OAaeRTtH

— くるぶし（読書猿） (@kurubushi_rm) 2014, 9月 15

　世の中、変われば変わるものです。