Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2011.05.15,Sun
書籍
文壇挽歌物語
大村彦次郎
平成23・2011年4月10日第一刷 筑摩書房 ちくま文庫
A6判 カバー 581+14ページ 本体1500円
初刊・旧版:2001年5月15日 筑摩書房
関連箇所
第十二章 > 5 p505ー515
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文壇挽歌物語
第十二章
5
昭和四十年七月二十八日午後四時十一分、日本の推理小説の開拓者で、また斯界の大御所としても知られた江戸川乱歩が脳出血により池袋の自宅で死去した。七十歳。晩年は難病のパーキンソン病に苦しめられ、意識はしっかりしながらも日常の言語動作に支障をきたした。生前、みずからの名を冠した江戸川乱歩賞の選考会も昨年は乱歩の健康を案じて乱歩邸で催され、そのときはどうにか椅子へも腰掛けられ、応募原稿の一部にも目を通すことができたが、今年はもうそれもかなわなかった。折柄の推理小説の流行にも立ち会えず、老来募る病勢に遣り切れぬ鬱憤と寂寥の日々を送らざるを得なかった。
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筑摩書房:文壇挽歌物語
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